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演劇論

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科目名 演劇論
教員名 光延 真哉
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業テーマ 歌舞伎十八番「毛抜」「鳴神」を読む
授業のねらい・到達目標 天保3年(1832)に七代目市川団十郎が家の芸として定めた、いわゆる「歌舞伎十八番」のうち、本授業では「毛抜」「鳴神」を扱う。
現行の「毛抜」「鳴神」は、寛保2年(1742)正月、大坂大西の芝居(佐渡嶋長五郎座)で上演された『雷神不動北山桜(なるかみふどうきたやまざくら)』の三幕目・四幕目において、二代目団十郎が勤めたものが元になっている。「毛抜」では粂寺弾正が錦の前の髪が逆立つ奇病の謎を解くというミステリー性、また、「鳴神」では鳴神上人の術を破るための雲の絶間姫の色仕掛け、あるいは怒った上人が見せる荒事芸などが眼目となり、両者ともに古劇としての歌舞伎の魅力に富んでいる。
本授業では、この「毛抜」と「鳴神」について、適宜舞台映像を鑑賞しつつテキストを精読し、歌舞伎や江戸時代の文学についての理解を深めてもらうことを目的とする。
授業の方法 講義形式。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 授業で扱う予定の場面について、予め配布プリントの該当箇所を読んでおくこと。
授業計画
1 イントロダクション(歌舞伎十八番とは)
2 「毛抜」その1(幕開き)
3 「毛抜」その2(粂寺弾正と毛抜の怪異)
4 「毛抜」その3(小原万兵衛の強請り)
5 「毛抜」その4(謎解き)
6 「毛抜」その5(先行作品について)
7 「鳴神」その1(幕開き)
8 「鳴神」その2(雲の絶間姫の誘惑)
9 「鳴神」その3(鳴神上人の堕落)
10 「鳴神」その4(鳴神上人の荒れ)
11 「鳴神」その5(先行作品について)
12 『雷神不動北山桜』五幕目(「不動」)を読む
13 資料で見る『雷神不動北山桜』
14 理解度の確認
15 総括
その他
教科書 なし
参考書 郡司正勝校注 『歌舞伎十八番集 (日本古典文学大系98)』 岩波書店 1965年
河竹登志男ほか監修 『家の芸集 (名作歌舞伎全集 第18巻)』 東京創元新社 1969年
服部幸雄編著 『勧進帳 (歌舞伎オン・ステージ10)』 白水社 1985年
沓名定ほか校訂 『歌舞伎台帳集成 第四巻』 勉誠社 1984年
成績評価の方法及び基準 平常点(30%)、授業内テスト(50%)、授業参画度(20%)
授業参画度はリアクションペーパーの記入をもって測ることとする。
オフィスアワー 質問はリアクションペーパーに記入すること。回答は次回授業時とする。
備考 学期中に「毛抜」「鳴神」に限らず、歌舞伎の舞台を実際に観に行くことが望ましい。

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