中国現代思想研究２

授業テーマ	ジェンダーとセクシュアリティの中国史
授業のねらい・到達目標	中国社会におけるジェンダーとセクシュアリティの秩序構造について、とくに明清時代から20世紀をへて現在にいたる変容に注目しつつ、政治権力・身体・多謝との関わりなどの多様な側面から論じる。
授業の方法	講義を主とし、受講生の発言を歓迎する。

授業計画
1	はじめに－性に歴史はあるのか？
2	序：＜閨秀＞（箱入り娘）と＜光棍＞（独身男性）から考察する中国近代史
3	１．家族と国家－女性隔離
4	２．女性の人身売買と独身男性問題
5	３．政治と法のなかのセクシュアリティ
6	４．医学・芸術・スポーツのなかの身体
7	５．装飾され、誇示され、隠蔽され、変形された身体
8	６．身体の放棄－女性の自殺と＜溺女＞
9	７．ホモセクシュアリティと性転換
10	８．創作のなかのセクシュアリティ
11	９．セクシュアリティと他者
12	10．ジェンダー、セクシュアリティ、公民性
13	11．ジェンダーとセクシュアリティ－中国社会分析のための有益なカテゴリー
14	まとめ
15	復習と反省

その他
教科書	スーザン・マン著、秋山・板橋・大橋訳、小浜・グローブ監訳『＜性＞から見た中国史』平凡社 2015年テキストは授業中に指示する。
参考書	シャルル・メイエール著、辻由美訳『中国女性の歴史』白水社 1995年小野和子『中国女性史－太平天国から現代まで（平凡社叢書）』平凡社 1978年末次玲子『20世紀中国女性史（シリーズ20世紀の中国）』青木書店 2008年関西中国女性史研究会編『中国女性史入門－女たちの今と昔』人文書院 2005年
成績評価の方法及び基準	レポート(50%)、授業参画度(50%) コメント[授業で取り上げた内容についてどれだけ具体例を踏まえて考察しているか、授業内の発言やコメントペーパー・レポートから評価する。
オフィスアワー	小浜研究室にて随時（学科事務室を通じて予約すること）。