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社会学演習

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科目名 社会学演習
旧カリキュラム名 社会学演習
教員名 黒須 伸之
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 通年 履修区分 必修
授業テーマ 社会学の分野からアプローチする教育福祉論について取り上げます。「教育福祉」は新しい概念のように見えますが、古代の倫理哲学からコントやデュルケームの社会学理論、近代社会の理念に通底している思流であり、その言語化と実践的技能の研磨を試みる内容としたい。
授業のねらい・到達目標 「教育」は、次世代がよりよい生活を営むことができるような知性や技術の面の育成と社会化であり、「福祉」はよりよい個人の生活と社会のありかたを求める営みとするならば、「教育福祉」の理念は、コント以来の社会学が求めてきた研究理念と合致する。社会学フィールドから実践的な教育福祉の方向を求める。
授業の方法 毎回、開始のときに20分程度、社会学の基礎理論についてパワーポイントを用いて復習したのちに、各回のテーマについて受講生の報告、意見交換等によって意味理解を深め、将来的に実践上で役に立つ知見を得られるようにする。
履修条件 教員、介護・福祉職員、公務員、子どもを育てる等の公共的仕事・研究を目指していること。
事前学修・事後学修,授業計画コメント もし可能なら、自分が住んでいる地域の教育委員会で、スクールソーシャルワーカーなどが配置され、教育福祉活動がなされているか調べてみること。
授業計画
1 オリエンテーション1
2 オリエンテーション2
3 社会学と教育福祉
4 初等・中等教育の問題と教育福祉
5 子どもの貧困と教育福祉の理念について
6 「落ちこぼれ」と格差社会
7 バーンステインの理論と社会階層
8 いじめ・校内犯罪、逸脱行動と子どもの人権の保障
9 児童虐待と教育福祉
10 保育・幼児教育と教育福祉
11 少子高齢社会の状況1
12 少子高齢社会の状況2
13 生涯教育と教育福祉
14 特別支援教育と教育福祉
15 女子教育と女子教育の破壊(ボコ・ハラム、イスラム国など)
16 倫理・道徳教育と教育福祉
17 スポーツ・文芸と教育福祉
18 健康と教育福祉
19 教育福祉の法制度
20 スクールソーシャル・ワーカー(SSW)について
21 多言語リテラシーと教育福祉
22 多文化リテラシーと教育福祉
23 文化資本・ディスタンクシオン・ハビタスと学校文化
24 法の支配型民主教育の理念と教育福祉
25 教育福祉のグローバル・コード
26 産業社会と教育福祉
27 官僚制(ビューロクラシー)と教育福祉
28 人間にとって幸福とは何か、社会学の立場からできることは何か?
29 グローバリゼーションと教育政策
30 教育福祉と人類社会の展望
その他
参考書 小川利夫・高橋正教 『教育福祉論入門』 光生館 2003年 第3版
参考書としたものは、しばらく前の出版物であるので、もし入手できない場合は手元になくてもよい。
成績評価の方法及び基準 平常点(30%)、レポート(30%)、授業参画度(30%)、調査報告(10%)
教育福祉にかかわる社会学分野からの研究は、新しい分野であるので、創造的で社会育成に通じる意見をだしてもらうことと、また、機会を見つけて地域社会のSSWからの聞き取り調査、また学校現場や教育福祉にかかわるフィールドのサーベイを実施することができれば、それは高く評価します。
オフィスアワー 毎回、演習終了後の空き時間の利用、調査フィールドにおける時間利用、また時間・空間をとることが難しい場合は、ネットを用いて連絡、意見交換等を行います。

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