ヨーロッパの教育２

科目名	ヨーロッパの教育２
教員名	小林　亜子
単位数	2	学年	2～4	開講区分	文理学部
科目群	教育学科
学期	前期	履修区分	選択

授業テーマ	ヨーロッパ社会のエリート教育～中世の遺産と近代の学校制度の成立の背景を探る～
授業のねらい・到達目標	ヨーロッパ社会で18世紀以降発展してきた近代学校制度とエリート養成教育の制度は、明治期日本のエリート養成システムの形成にとっても重要なモデルを提供することとなった。中世から現代までのヨーロッパを研究対象とする歴史学、社会学、経済学の成果を踏まえつつ、フランスとイギリスを中心に検討し、学んでいく中で、中世の遺産と近代の学校制度の成立の背景を理解し、ヨーロッパのエリート教育の特色はどのようなものであったのか、また社会において果たしていた機能はいかなるものであったのかといった点を、説明できるようになる。
授業の方法	ヨーロッパの社会と教育についての理解を深めるため、図像資料や統計資料などを多用しながら、講義形式で授業をすすめていく。
履修条件	受講生多数の場合は、受講者数の調整を行う場合がある。高校レベルの世界史(「世界史A」もしくは「世界史B」)の知識があること。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	授業で配布する資料については、わからない人名や事項などを事典類で調べるなど、予習、復習をして、授業に臨むこと。

授業計画
1	中世から近代にかけてのヨーロッパ社会と学校教育
2	修道院付属学校と通学生　―ザンクト・ガレン修道院の場合―
3	図書館の成立と発展-図書館という知の歴史社会学
4	司教座聖堂付属学校の成立－中世国際商業の発展と都市の成長
5	大学の誕生-中世知識人の社会学
6	寄宿学校制度の発展-学校制度の社会学
7	印刷革命と学校教育-近世国際経済と印刷業
8	フランスのコレージュと大学
9	フランスのリセとグラン・ゼコール - 文化資本と学校教育
10	近代世界システムにおける植民地支配と学校教育
11	イギリスのパブリック・スクール
12	イギリスのカレッジと大学
13	エリート養成システムとしての学校教育と社会的再生産(1)
14	エリート養成システムとしての学校教育と社会的再生産(2)
15	補足と総括

その他
教科書	使用しない。担当者が資料を用意する。
参考書	なし
成績評価の方法及び基準	平常点(20%)、授業内テスト(35%)、授業参画度(10%)、第13回もしくは第14回に授業内試験を行う(35%) 上記の内容により総合的に評価する。なお、中間試験として、授業内に論述試験を行う。
オフィスアワー	授業終了後に実施する。
備考	視聴覚資料および配布資料を用いて授業をすすめるので、授業内で提示・配布された資料の理解につとめること。授業中の私語、携帯電話の使用、授業途中の入退室等、周囲の迷惑になる行為があれば、退出してもらい、以後の受講は認めません。