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教育の歴史

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科目名 教育の歴史
教員名 渡部 宗助
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 半期 履修区分 選択
授業テーマ 戦後日本の教育
授業のねらい・到達目標 今年・2015年は「戦後70年」の節目の年です。このことは学生諸君も関心があるでしょう。ここで「戦後」とは、「第2次世界大戦」後、日本にとっては特に「アジア・大平洋戦争」(当時の日本政府は「大東亜戦争」と命名した)後、その「教育の歴史」を講義中心の授業を行います。しかし、その意味を考えるには、どうしてもその前の戦時期をリアルに見ておく必要もあります。ポツダム宣言の受諾と「8・15」から、事実上日本を単独占領した米国の影響を強く受けて制定された日本国憲法の制定、教育基本法・学校教育法による新しい学校制度の出発。その後の足取りは決して平たんなものではありませんでした。その歴史を、今一度振り返って、今日「当たり前」のことが、決して「当たり前」ではなかったも学生諸君ととに想起したいと思います。
授業の方法 毎回の授業で、レジメを配布します。表面に授業内容の概要、裏面に資料を載せます。また「双方向」の授業の方法・手だてとして、授業の度にコメント用紙を配布し、その日の授業についての感想、質問、意見を求めます。それらを次回の授業に反映させるような仕組です。授業中の受講生の発言の組織化、思考の集団化が目標ですが、それは難しい。
履修条件 特にはありません。戦後といっても20世紀後半の2分の1の期間が対象、世代論的には3世代が関係する教育の歴史です。同時代史的関心を持って、受講生の先達として特に祖父・母世代の受けた教育(体験)と受講生自身との対話を期待します。
「教職に関する科目」ですが、教職志望学生だけに特化することはしません。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 「教育」は教室の中だけで行われるものではありません。政治・経済の影響も強く受けます。親や地域社会の願いや利害も反映されます。
大学生になるまでの学校教育、家庭や地域の教育を今一度振り返って欲しい。
授業計画
1 戦時下の教育-教育の政策・制度と学校教育の現実
2 敗戦-ポツダム宣言受諾への道と「玉音放送」
3 「8・15」-その時の学校、そして日大は?
4 米国占領下の「民主化」の「教育改革」とは
5 日本国憲法、特に「26条」の意義
6 米国対日教育使節団報告書と教育刷新委員会
7 教育基本法の制定と教育立法・行政
8 「6・3・3・3」学校制度-小学校から大学まで「男女共学」
9 新しい「義務教育」(6・3)、特に新制中学校の多難な出発
10 新制「高等学校」が目指したもの
11 新制「大学」の発足-その時の日大は?
12 教育・就学機会均等の現実
13 国際情勢の緊迫下の日本の「講和独立」と教育
14 戦後日本の教育-その要点
15 まとめ-戦後改革と今日の教育課題
その他
教科書 教科書は使用しません。
参考書 吉田裕 『アジア・太平洋戦争 (岩波新書)』 岩波書店 2007年 第1版
半藤一利 『日本のいちばん長い日 (文春文庫)』 文芸春秋 2006年 第1版
岩波書店編集部 『子どもたちの8月15日 (岩波新書)』 岩波書店 2005年 第1版
ジョン・ダワ-(三浦・高杉、訳) 『敗北を抱きしめて』 岩波書店 2001年 第1版
松崎運之助 『学校-夜間中学 (幻冬舎文庫)』 幻冬舎 2008年 第1版
戦後の教育史に関する参考書は、授業において随時紹介します。
成績評価の方法及び基準 平常点(20%)、授業内テスト(70%)、授業参画度(10%)
講義への「コメント」(出席状況反映)を平常点として評価に含めます。
オフィスアワー 授業終了後、本館2Hの講師室。授業で、E/Mailアドレスを伝えますので、活用してください。

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