英米文学演習1

科目名	英米文学演習1
旧カリキュラム名	英米文学演習I
教員名	福島　昇
単位数	1	課程	前期課程	開講区分	文理学部
科目群	英文学専攻
学期	前期	履修区分	選択必修

授業テーマ	シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』Julius Caesar（上演1599年頃、出版1623年）は、Sir Thomas North訳のPlutarch's Livesをもとに紀元前44-42年間の事件を扱ったもの。凱旋したCaesarの勢力を憎むCassius, Cascaらの陰謀、Brutusの陰謀への参加、元老院でのCaesar暗殺、Caesarの友Antonyによる哀悼演説と三頭政治の開始、BrutusとCassiusの反対勢力による起軍および両将の死。明治翻訳文学の最高傑作といわれる坪内逍遙の『該撒奇談自由太刀余波鋭鋒』および自由民権運動との比較。様々な角度から議論を進めたいと思います。
授業のねらい・到達目標	「英米文学演習1」を学ぶことにより、西洋演劇だけでなく、日本演劇の諸事情、諸問題（歌舞伎、文楽、能・狂言、新派、大衆演劇）なども理解できるようにする。注を参考にテクストの本文を読みます。注を読むには時に様々な専門的な知識が必要になるため、関連項目についても理解を深める。
授業の方法	シェイクスピアと『ジュリアス・シーザー』の諸問題について議論し、批評的感想（おしゃべり）などを述べる習慣を身につける。研究論文の書き方（『MLA』第7版に基づく）やギリシア悲劇、現代劇、日本演劇などにも話題を広げる。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	授業の最後に次回授業範囲を説明しますので、テキストを事前に読んでおくこと。毎回100行ぐらい読むことを目標とする。

授業計画
1	ガイダンス：授業の方針、レポートのテーマと提出方法：（テーマはJulius Caesarに関してならば何でも自由です。400字詰原稿用紙10枚、メール可）
2	Julius Caesar1幕1場の精読とディスカッション
3	Julius Caesar1幕1場の精読とディスカッション
4	Julius Caesar1幕1場の精読とディスカッション
5	Julius Caesar1幕2場の精読とディスカッション
6	Julius Caesar1幕2場の精読とディスカッション
7	Julius Caesar1幕2場の精読とディスカッション
8	Julius Caesar2幕1場の精読とディスカッション
9	Julius Caesar2幕1場の精読とディスカッション
10	Julius Caesar2幕1場の精読とディスカッション
11	Julius Caesar2幕2場の精読とディスカッション
12	Julius Caesar2幕2場の精読とディスカッション
13	Julius Caesar2幕3場の精読とディスカッション
14	Julius Caesar2幕3場の精読とディスカッション
15	Julius Caesar2幕4場の精読とディスカッション

その他
教科書	Marga Munkelt, Julius Caesar (Updated Edition):The New Cambridge Shakespeare, Cambridge University Press, 2004
参考書	Alexander Schmidt , Shakespeare Lexicon, 2 vols., Arno Press, 1901, 2 edition David Crystal & Ben Crystal, Shakespeare's Words A Glossary & Language Companion, Penguin Books, 2002, 1 edition 『Oxford English Dictionary CD-ROM Version 3.1』 Oxford University Press 2004年第2版　シェイクスピアに関しては、おびただしい数の参考文献があるため、どの本や論文が良いかを定めるのは困難です。それゆえに、優れた論文集であるShakespeare Survey（1巻～67巻、1948-2014年）のJulius Caesar論を推薦します。必要に応じて資料を配布します。
成績評価の方法及び基準	平常点(40%)、レポート(60%)
オフィスアワー	時間：火曜日、４時限場所：講師室