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ドイツ語学講義3

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科目名 ドイツ語学講義3
教員名 宮澤 義臣
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 ドイツ文学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業テーマ ドイツ語学(ドイツ語を対象に研究する学問です。ドイツ語の会話力や運用能力を高めるための訓練ではありません。)の一部分としての音声学,音韻論に焦点を当てて講義と知識理解のための演習をします。
言葉には欠かせない「音」を学問ではどのように捉え,研究しているのかをドイツ語を例にして紹介します。比較対象として英語やフランス語など他の言語も扱いますが,それらの言語に対する予備知識は不要です。
受講者めいめいが発音する標準ドイツ語の発音を理想的に近づけられるよう,そのコツを学問として科学的に解明し,訓練します。
授業のねらい・到達目標 1.ドイツ語はどのような言語音,音素が使われているのかを理解する。
2.発音記号を理解して標準ドイツ語の正確な発音ができる。
3.発話された音声を聞き,発音記号で表記することができる。
4.音声学・音韻論の基本的な知識をもつ。
授業の方法 前半では知識理解のための講義を行い,後半でその知識を活かした演習問題で理解を堅固にしていきます。
履修条件 特にありませんが,ドイツ語を対象にしているので,ドイツ語の基礎知識のある学生が対象です。(ドイツ文学科以外の学生はこの点を留意して下さい。)
事前学修・事後学修,授業計画コメント 毎回予習内容を指定します。(授業冒頭でチェックします。)
授業計画
1 音の正体,音が言葉をつくる
言語音とは何か,音声学の領域,IPA(国際音声学記号)の紹介
2 音声学としてのドイツ語研究1
母音の定義,様々な母音(a, i, u, e, o, y, ʏ, ø, œ, ı, ε, ʊ, ɔ, ə, ɐ)の紹介
3 音声学としてのドイツ語研究2
破裂音(p, b, t, d, k, g)について
4 音声学としてのドイツ語研究3
摩擦音(f, v, s, z, ∫, Ʒ, ç, j, x, h)について
5 音声学としてのドイツ語研究4
破擦音(pf, ts, t∫, dƷ)について
6 音声学としてのドイツ語研究5
流音(r, ʀ)について
7 音声学としてのドイツ語研究6
鼻音(m, n, ŋ)について
8 音韻論としてのドイツ語研究1
Laut(音声)とPhonem(音素)という考え方について
9 音韻論としてのドイツ語研究2
音韻論としての母音の概念について (例:ihmとRingの/i/は違う音声([i],[ı])だが綴りは1つ,同じ母音と認識している)
10 音韻論としてのドイツ語研究3
音素は1つだが,音声はAllphon(異音)があるものについて (例:Prost! の/r/の発音には2種類ある)
11 音韻論としてのドイツ語研究4
綴りは1つだが,音声が複数あるものについて (例:chの綴りには様々な音声がある。ich [ç], Buch [x], Chance [ʃ], Charakter [k], Chinchilla [tʃ])
12 音韻論としてのドイツ語研究5
Phonotaktik:音素の統語論?音素配列のパターンについて (例:Saal, Boot, Teeはあるのに ii, uu はない。)
13 授業内試験と解説
試験の概要は第12回授業でお知らせします。
14 ビデオ・音声教材を利用した教室外学習
ビデオ・音声教材を見聞して,音韻論の観点から研究報告をしていただきます。
15 第14回授業の解説と講評,この講義の総括
第14回授業でめいめいが把握した音韻論的特徴を発表しあい,その成果を受けて本講義の総括をします。
その他
教科書 教科書は使いません。参考書として何冊か音声学,発音辞典の類を紹介しますので,受講者は図書館等で参照・閲覧してみて下さい。
参考書 M.シュービゲル著 小泉保訳 『新版 音声学入門』 大修館書店 1985年 第2版
Max Mangold, Das Aussprachewörterbuch:Duden 6, Dudenverlag, 2010, 6 edition
Helmut de Boor et al., SIEBS Deutsche Aussprache, Walter de Gruyter & Co., 1969, 19 edition
国際音声学会編 竹林滋・神山孝夫訳 『国際音声学記号ガイドブック』 大修館書店 2003年 第1版
ジェフリー・K・プラム他著 土田滋他訳 『世界音声記号辞典』 三省堂 2003年 第1版
Nanna Fuhrhop, Jörg Peters, Einführung in die Phonologie und Graphematik , J.B.Metzler, 2013, 1 edition
Gerhard J.S. Bunk, Phonetik aktuell, Hueber Verlag, 2005, 1 edition
Ursula Hirschfeld, Kerstin Reinke, 33 Aussprachespiele, Klett, 2013, 1 edition
Walter Heuer, Richtiges Deutsch, Verlag Neue Züricher Zeitung, 2004, 26 edition
Hans Wellmann, Deutsche Grammatik, Universitätsverlag Winter GmbH Heidelberg, 2008, 1 edition
主として音声学の参考文献を紹介しておきました。
Duden Aussprachewörterbuchは実際に発話されてる発音から標準的なものを割り出した実践的かつ便利な発音辞典です。
SIEBSはDuden以前に支配的だった,理想的で規範的な発音を構築した発音辞典です。
上記2冊はドイツ語の発音を考える上で最も重要な参考文献です。
Phonetik aktuell と 33 Aussprachespiele は音声学の練習教材です。
Richtiges DeutschとDeutsche Grammatik は「音韻と表記」の部分のみ授業の参考文献として使います。
成績評価の方法及び基準 レポート(20%)、授業内テスト(50%)、授業の予習(10%)、授業内容到達度チェック課題(毎回授業終了時)(20%)
授業内テスト(第13回)は必ず受験して下さい。
授業の予習,授業終了時の授業内容到達度チェック課題は授業理解に不可欠な学習です。疎かにすると成績に大きく影響いたしますので御注意を。
レポートというのは第14回の学習の成果を示します。
オフィスアワー 火曜日の昼休みに本館講師室控え室を訪ねて下さい。
上記以外にも電子メールにて受け付けます。(miyazawaÄtamagawa.ac.jp Äをアットマークに変換して送信してください。)
備考 音声を扱うので,予習も授業内での演習もヒアリングが中心です。

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