自然地理学特別講義２

授業テーマ	地形変化に関わる岩石の風化プロセス
授業のねらい・到達目標	一般に，地形変化が生じる前に地形を構成する物質（地形物質）は風化プロセスによる強度低下を起こす。強度低下によって，地形はより侵食されやすくなると考えることができる。すなわち風化プロセスは，地形変化の準備段階として重要な意味を持っている。この講義では，さまざまな風化プロセスを取り上げ，そのメカニズムや地形変化とのかかわりについて，地形物質の物理的・力学的性質とともに学習する。
授業の方法	配布した資料やプロジェクター，ビデオなどを活用して講義を進める。
履修条件	「地形学」を履修していることが望ましい。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	この授業計画を参考にして，事前に図書館やインターネットなどを利用し最低限の知識を準備しておくこと。

授業計画
1	講義概要の説明
2	地形変化と風化プロセス
3	熱風化プロセス
4	乾湿風化プロセス
5	凍結風化プロセス
6	塩類風化プロセス
7	生物活動に由来する風化プロセス
8	化学的風化プロセス
9	風化殻の形成と発達
10	マクロ・ミクロな風化環境
11	風化速度
12	石造文化財の劣化とその保存・修復に対する風化研究の寄与
13	カンボジア・アンコール遺跡に見られる風化プロセス
14	理解度確認のための授業内テスト
15	総括

その他
教科書	指定しないが，適宜プリントを配布する。
参考書	松倉公憲『地形変化の科学』朝倉書店 2008年第初版その他，授業中に指示する。
成績評価の方法及び基準	授業内テスト(60%)、授業参画度(40%)
オフィスアワー	8号館4階A406室，火曜16：30-17：30（事前連絡すること）