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基礎科学実験1

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科目名
平成28年度入学者
基礎科学実験1
科目名
平成27年度以前入学者
自然科学実験1
教員名 澤田 博司, 間瀬 啓介
単位数    1 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 生命科学科
学期 半期 履修区分 必修
授業テーマ 生物の構造と機能を探る
授業のねらい・到達目標 生物現象を理解するために必要な基礎的知識と概念を,本実験を通じて身につける事が目的である。具体的には,光学顕微鏡を用いた観察とその観察にふさわしい試料の作製や基礎的な生化学的実験を通して,生物学における観察法,生体分子の性質や扱い方に慣れる事がねらいである。また,この科目は教職科目としても認定されているため,現場で実践できる内容のテーマをいくつか実習し,生物学実験で多用される形態学的・生化学的実験の指導法と結果の表現法の指導法等を習得してもらうこともねらいである。
授業の方法 配布するテキストをもとにして,顕微鏡を使用しての細胞の構造と生理現象の観察,酵素を用いた反応の条件設定や,生化学的実験で多用される各種器具,試薬,機器の取り扱い等を実習する。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 毎回の実験の流れを実験当日までに整理し要点をまとめることを事前学習とする。
毎回の実験終了後には,レポートをまとめ添削を受け提出すること。
授業計画
1 全体の説明:注意事項,危険対策,生物学的スケッチ,レポートの作成等についての解説。
2 光学顕微鏡の操作法
 1.光学顕微鏡の各部の名称と機能の説明,メカニカルステージの目盛りの読み方,
 2.永久プレパラートを用いた観察(×400)とスケッチ
3 顕微鏡的計測法
 1.対物ミクロメーターと接眼ミクロメーターを使用して,接眼ミクロメーターの
  一目盛りの長さを求める。
 2.ムラサキツユクサの表皮細胞のプレパラート作製,観察(×400)とスケッチ,
  観察物の長さの測定,スケールの記入
4 タマネギの表皮細胞の観察と原形質分離の観察
 1.タマネギの表皮細胞の観察(×100,×400)とスケッチ
 2.原形質分離の観察(×400)とスケッチ
5 葉の外部形態と横断面の観察
 1.葉(サザンカ)の外部形態の肉眼による観察とスケッチ
 2.葉の切片の作製,横断面の観察(×400)とスケッチ
6 維管束の観察
 1.単子葉植物と双子葉植物の茎における維管束の配置状態の観察(×40)とスケッチ
 2.単子葉植物と双子葉植物の茎の維管束の観察(×400)とスケッチ
7 ゾウリムシの観察
 1.ゾウリムシの行動観察(×40)とスケッチ
 2.NiCl2を用いたゾウリムシの麻酔法,観察(×400)とスケッチ,
  収縮胞と放射状水管の律動回数の測定。
8 体細胞分裂の観察
 1.ヒヤシンス等の根端を使用し酢酸カーミンによる染色を行い,
 プレパラートを作製する
 2.体細胞分裂の観察(×400)とスケッチ
9 海産の甲殻類幼生の観察
 1.シラス干しの中から海産甲殻類の幼生を肉眼で選り分け,観察対象物を選別する。
 2.双眼実体顕微鏡を用いた海産甲殻類幼生の同定,観察(×20),スケッチ。
10 タンパク質の定量
 1.Folin-Lowry法を用いてタンパク質の定量を行い,標準曲線を作製する。
 2.だ液中のタンパク質濃度を求める。
11 酵素活性の測定Ⅰ
 1.ブタの肝臓の抽出した酵素を用いて,フェノールフタレインリン酸を基質にして酸性フォスファターゼの活性を,生成物であるフェノールフタレインの量を基にして測定する。その準備としてフェノールフタレインの標準曲線を作製する。
 2.酸性フォスファターゼ活性の反応時間の影響を調べる。
12 酵素活性の測定Ⅱ
 1.酸性フォスファターゼ活性の反応温度の影響を調べる。
 2.酸性フォスファターゼ活性のpHの影響を調べる。
13 コンピューターを用いたレポートの作成
 1.タンパク質の定量の実験で得られた値を基にしてエクセルで表とグラフを作成する。
 2.ワードを用いてレポートを作成する。その際,結果にエクセルで作製した表とグラフ 
 をワードファイルにペーストし綺麗にレイアウトする。
14 コンピューターを用いたレポートの作成
 1.酵素活性の実験で得られた値を基にしてエクセルで表とグラフを作成する。
 2.ワードを用いてレポートを作成する。その際,結果にエクセルで作製した表とグラフ 
 をワードファイルにペーストし綺麗にレイアウトする。
15 全回分の総括、提出レポートの講評、改善点の指摘
その他
教科書 日本大学文理学部生命科学科(澤田・間瀬研究室編)  『生物学実験マニュアル』
参考書 なし
成績評価の方法及び基準 平常点(20%)、レポート(40%)、授業参画度(40%)
オフィスアワー 月〜金,10時〜18時,1号館2階 生物教室

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