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科目名
平成28年度入学者
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科目名
平成27年度以前入学者
ドイツ文学専門講義4
教員名 保坂 一夫
単位数    2 学年 3・4 開講区分 文理学部
科目群 ドイツ文学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業テーマ 現代ドイツ文学研究。
授業のねらい・到達目標 前期につづいて、後期は、東西ドイツの戦後文学を中心に勧め、できればドイツ統一後の21世紀文学の方向と問題点をさぐることにする。
授業の方法 講義による。
履修条件 学科の規定による。
事前学修・事後学修,授業計画コメント できる限り多くの作品と作品論に触れて行きたいが、そのために、進行具合によって作品や文学運動の取り上げ方が前後したり省略されたりする場合もある。何よりも、聴講者が直接作品に接することを願いたい。
授業計画
1 履修受付。前期の復習。
2 「47年グループ」の主張と運動。朗読と批判の会。バッハマンの登場。
ペーター・ハントケの批判と彼の文学的出発の意味。
3 西ドイツの文学の出発。
ギュンター・グラスとマルティーン・ヴァルザー。
4 戦後の抒情詩。アドルノによるアウシュヴィッツと文学への問い。
ゴットフリート・ベンの復活とパウル・ツエラーンの詩。
5 新しい「私」の位置づけ。
ペーター・ヴァイス、マックス・フリッシュ達の散文の試み。エンツェンスベルガーの批評活動。
6 東ドイツの戦後文学ー(1)。東ドイツへ集まった文学者達とリアリズム理論。
ベッヒャー、ブレヒト、アンナ・ゼーガース、エルンスト・ブロッホ。
7 同上―(2)。反ファシズム作家の戦争体験と亡命体験。
シュテファン・ヘルムリーン、A・ゼーガース、ユーレク・ベッカー。
8 同上ー(3)。ブレヒトの詩と演劇。主張と表現への統一。
ウーヴェ・ヨーンゾーンとクリスタ・ヴォルフ、そして、フォルカー・ブラウンとウルリヒ・プレンツドルフ。
9 大衆文学と労働文学。
ペンを握る東西の労働者。
10 68年問題と文学の政治化。ペーター・シュナイダーの登場。
演劇を中心に過去の批判が始まる。ロルフ・ホーホフート、P・ヴァイス、トーマス・ベルンハルト。
11 東ドイツの戦後文学ー(4)。ビアマン事件と東ドイツ文学の内部分裂。ロマン主義の再発見、
ヴォルフ・ビアマンの詩、Chr.・ヴォルフの中期の作品。
12 ドイツ統一と文学の行方。文学は何ができるのか?
Chr.・ヴォルフ、V・ブラウン、G・グラス、M・ヴァルザー、エンツエンスベルガーの自己理解。
13 中間のまとめ。
14 文献によるまとめの確認調査。
15 総括と残された課題の確認。
統一後の文学の方向と新しい作家。トーマス・ブルスィヒ、ユーディット・ヘルマン等。
その他
教科書 特に挙げない。適宜、作品や参考文献を解説し、できる限りコピー等で詳細を説明する。
参考書 特に挙げないが、必要に応じて、紹介し、推薦する。
成績評価の方法及び基準 試験(90%)、授業参画度(10%)
オフィスアワー 火曜日の午後。事前に事務を通じて申し込むこと。

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