文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 総合 II 群 > *****
日本大学ロゴ

*****

このページを印刷する

科目名
平成28年度入学者
*****
科目名
平成27年度以前入学者
音楽文化論
教員名 瀬尾 文子
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業テーマ 目的・用途から音楽を考える
授業のねらい・到達目標 人は音楽に何を期待して曲を作り、聴いてきたか。この授業では、西洋音楽史に残る数々の音楽作品を、その目的(=音楽に与えられた役割)から考察する。とりあげる作品は、必ずしもそれだけが目的の音楽ではないこともあるが、多くはそれが主眼となっている作品である。音楽に期待されたそれらの機能は、作曲された当時の思想的・社会的背景と関係づけられる。それらを詳細に確認していくことで、音楽の多面的なあり方を学ぶことを目標とする。それは結果的に、音楽のいろいろな楽しみ方を知ることにつながるはずである。
授業の方法 講義形式。音楽作品の鑑賞と解説。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 毎回、配布資料に自習してほしい書物や作品を記載するので、大いに活用してほしい。
なお、履修に際して専門的な楽典の知識は必須ではないが、中学・高校で習うような音楽用語はいちいち解説しないので、予め復習しておくこと。
授業計画
1 導入
準備:世の音楽にはどんな目的があるか、考えて箇条書きにする
2 気持ちを代弁する①愛
準備:愛をテーマにした音楽を探し、聴く
3 気持ちを代弁する②悲しみ
準備:悲しみをテーマにした音楽を探し、聴く
4 言葉に奉仕する
準備:歌詞付きの音楽を、言葉の聴きとりやすさに注意しながら聴く
5 敬虔な気持ちにさせる
準備:任意の宗教音楽作品を聴く
6 踊らせる
準備:任意のダンス音楽を聴く
7 超絶技巧を楽しむ
準備:「天才」にまつわる本を読む
8 模倣を楽しむ①生物
準備:「物まね」にまつわる本を読む
9 模倣を楽しむ②非生物
準備:「物まね」にまつわる本を読む
10 形式を楽しむ
準備:ソナタ形式、ロンド形式とは何かを復習しておく
11 偶然を楽しむ
準備:環境音に耳をすませる機会を作る
12 物語の情景を想像させる
準備:任意の物語音楽を聴く
13 特定の雰囲気を醸し出す
準備:任意の儀式音楽を聴く
14 国民性・民族性の表現(エキゾティスム)
準備:「異国趣味」について調べる
15 国民性・民族性の表現(愛国心)
準備:音楽史におけるナショナリズムについて調べる
その他
教科書 なし
参考書 『『音楽の詩学(転換期を読む)』 (イーゴリ・ストラヴィンスキー)』 未来社 2012年
岡田暁生 『『西洋音楽史(クラシックの黄昏)』』 中公新書 2005年
イーゴリ・ストラヴィンスキー(笠羽映子訳) 『『音楽の詩学(転換期を読む)』』 未来社 2012年
成績評価の方法及び基準 レポート(50%)、授業参画度(50%)
出席は一切とりません。授業参画度は、リアクションペーパーの質で判断します(その評価方法については、初回に説明します)。
オフィスアワー 授業内で配布するリアクションペーパーに質問を記入してください。回答は次回授業時とします。

このページのトップ