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科目名
平成28年度入学者
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科目名
平成27年度以前入学者
現代文学講義2
教員名 武内 佳代
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業テーマ 現代文学の深層に触れる
授業のねらい・到達目標 本講義では、1960年代から2000年代にかけて発表された小説作品を取り上げ、愛と喪失の物語に隠された「もう一つの物語」に関する分析作業を通して、愛に歓喜し、喪失に涙する単純な(つまらない)読み取りではなく、現代小説の深層に触れるような読解を行い、小説作品の読解に必要となる多様な方法を学ぶ。
授業の方法 講義形式で進める。なお、授業では適宜視聴覚資料を利用する。また、授業内容に関するレビューシートを小課題として課す場合もある。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 必ず事前に授業で扱う文学作品を熟読し、自分なりの読解を行ってくる。また、一つの作品について講義を終えるごとに、コメントペーパーを書いてもらう。
授業計画
1 「文学」とは何か?(ガイダンス)
2 金井美恵子「兎」(1)―肉食と殺害に隠されたもの
3 金井美恵子「兎」(2)―少女の物語から「私」の物語へ
4 村上春樹文学の文体と表現―ようこそ春樹ワールドへ!
5 村上春樹『ノルウェイの森』(1)―ハルキストV.S.フェミニスト
6 村上春樹『ノルウェイの森』(2)―男同士の絆と女同士の絆
7 村上春樹『ノルウェイの森』(3)-語る/騙る女
8 村上春樹『ノルウェイの森』(4)―映画との比較
9 川上弘美『センセイの鞄』(1)―〈恋愛〉とは何か
10 川上弘美『センセイの鞄』(2)―男女の距離の物語
11 桐野夏生『I’m sorry, mama.』(1)―その女、凶暴につき。
12 桐野夏生『I’m sorry, mama.』(2)―〈母性〉の無化、〈父〉の不在
13 大江健三郎「空の怪物アグイー」(1)―アグイーとは何者か
14 大江健三郎「空の怪物アグイー」(2)―不条理な暴力と赦しという問題
15 まとめ
その他
教科書 村上春樹 『ノルウェイの森 上・下』 講談社文庫 2004年
川上弘美 『センセイの鞄』 文春文庫 2004年
桐野夏生 『I'm sorry, mama.』 集英社文庫 2007年
大江健三郎 『空の怪物アグイー』 新潮文庫・ 改版 1972年
長編小説・中編小説については文庫本を各自購入して読んでおくこと。金井美恵子の「兎」は教員が用意する。
授業ではプリント教材を配布する。
参考書 授業の中で適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 平常点(40%)、レポート(50%)、授業参画度(10%)
授業中に課すレビューシートの参加度(内容についての採点を含む)が平常点の基準となる。
オフィスアワー 水曜4限と木曜3限、7号館4階武内研究室。質問等がある場合は、事前にメールで予約すること。メールアドレスは授業で知らせる。

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