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科目名
平成28年度入学者
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科目名
平成27年度以前入学者
社会学演習
教員名 後藤 範章
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 通年 履修区分 必修
授業テーマ ビジュアル社会学と都市社会学のシンクロナイズ ―映像フィールドワークによる「世田谷・下高井戸・桜上水物語」の制作と発表―
授業のねらい・到達目標 学部のある下高井戸・桜上水地域を含む世田谷のヒト・コト・モノ(=地域資源)を発掘し、それを題材とする映像作品(ドキュメンタリー)を制作し、内外に向けて発表することを主軸に据えます。同時に、1年次に養った社会学的リテラシー(社会学的に読み・書き・討論する作法や能力)のブラッシュアップを図ること、3・4年次の後藤ゼミ(映像フィールドワークに基づく「東京」と「東京人」の社会学的研究)のプレ・ゼミとしての側面を併せ持たせます。
授業の方法 ビジュアル社会学と都市社会学の視点・方法・理論を学んだ上で(映像作品の鑑賞も行う)、いくつかのグループを編成し、ビデオカメラやPC(映像編集ソフト)などを駆使して映像作品の制作に取り組みます。作品のテーマは、地域文化、まちづくり・地域おこし、商店街の活性化、大学と地域との協働等々、何でもOKです。取材・撮影・編集のノウハウ/テクニックに関しても、前期に実習を通して身につけます。優れた作品に仕上がった場合は、学内での上映会(“シモタカ・ジョースイ映像祭”の開催)に留まらず、後藤研究室のウェブ上で公開すると共に、作品の水準に適したコンクールやコンペ、フェスなどに出展することも考えたいと思います(「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」への出品実績あり)。
履修条件 演習で取り組むプロジェクトの理論的・方法論的な基礎を固めかつ応用力を高めるために、また演習の延長線上に位置づけているゼミナールに備える意味も込めて、後藤担当の「映像社会学」(前期:火曜3限)を必ず2年次に履修しましょう。「都市と地域の社会学」(前期:火曜4限)と「東京と東京人の社会学」(後期:火曜4限)も、3年次終了までにできるだけ受講するようにして下さい。また、「社会調査士」資格の取得を強くお勧めします(2年次終了までに、「社会調査入門」「データ収集・分析法入門」「基礎統計学」「初等多変量解析」「質的分析法」の5科目の単位を取得できれば、3年次に「社会調査実習」と「データ分析実習」の実習2科目を履修することができ、社会調査士資格取得の道が開かれます)。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 教室での授業とは別に、現場(フィールド)へ出向いての撮影やインタビュー、研究室その他での作業なども行います。前期と後期を明確に切り分け、前期は、映像を用いた「世田谷」の社会学的研究を行うための諸準備(ミニ映像制作の実習を含む)、後期は、映像制作と作品発表(「世田谷・下高井戸・桜上水物語」の制作と上映)に取り組みます。
授業計画
1 ガイダンス――演習の進め方と年間スケジュールの決定
2 「下高井戸/桜上水」の社会学的研究のために――2015年度「下高井戸/桜上水」作品の視聴と制作にあたった学生(2015年度の演習生)との交流
3 「世田谷」の社会学的研究のために――都市社会学と映像(視覚)社会学の視点・方法・理論
4 映像表現とドキュメンタリー――TVドキュメンタリー番組やドキュメンタリー映画の視聴と討議(1)
5 映像表現とドキュメンタリー――TVドキュメンタリー番組やドキュメンタリー映画の視聴と討議(2)
6 映像作品づくりのプロセス(1)――①企画:提案・採択・仮構成―→②取材:リサーチ・再構成・本取材・撮影・追加撮影
7 映像作品づくりのプロセス(2)――③編集と仕上げ:キャプチャからレンダリングまで―→④発表:作品の公開
8 ビデオ撮影のイロハとテクニック及び撮影実習(ガンマイクやレフ板などの使い方を含む)
9 映像作品づくりのソフト(Adobe Premiere Pro)の使い方とノウハウ(実習を含む)(1)――映像・音声データの取り込み(キャプチャ/入力)、編集:素材の吟味とシーケンスの構成・トリミングなど
10 映像作品づくりのソフト(Adobe Premiere Pro)の使い方とノウハウ(実習を含む)(2)――演出:トランジション・エフェクト・モーション設定・合成・カラー補正など、タイトル・テロップ・エンドロールの作成、BGM・ナレーションの作成、作品の書き出し(レンダリング/出力)
11 映像制作実習(ビデオ撮影・編集)――ミニ映像制作(1)
12 映像制作実習(ビデオ撮影・編集)――ミニ映像制作(2)
13 映像制作実習(ビデオ撮影・編集)――ミニ映像制作(3)
14 企画案のコンペ――社会学的視点や実現可能性等も加味して2,3点を選考し、ディレクター(=企画者)を決定
15 グループ編成(ディレクターのドラフト制を採用)とグループ別会議――仮構成、役割分担(ディレクター以外に、撮影担当、音声担当、照明&ナレーション担当、音響効果担当、編集担当など)、行程表などを決定
16 取材:リサーチ・再構成・本取材・撮影・追加撮影など(1)
17 取材:リサーチ・再構成・本取材・撮影・追加撮影など(2)
18 取材:リサーチ・再構成・本取材・撮影・追加撮影など(3)
19 取材:リサーチ・再構成・本取材・撮影・追加撮影など(4)
20 編集と仕上げ:キャプチャ・編集・演出・レンダリングなど(1)
21 編集と仕上げ:キャプチャ・編集・演出・レンダリングなど(2)
22 編集と仕上げ:キャプチャ・編集・演出・レンダリングなど(3)
23 編集と仕上げ:キャプチャ・編集・演出・レンダリングなど(4)
24 授業内での作品上映と修正作業(1)
25 授業内での作品上映と修正作業(2)
26 試写会と上映会リハーサル
27 作品の発表:ドキュメンタリー上映会の開催(2016年11月に開催予定の第6回シモタカ・ジョースイ映像祭で発表する)
28 合評会
29 全作品を収録したDVDの制作と関係者への配布
30 まとめと総括(コンペ・フェスなどへの出品についての議論を含む)
その他
教科書 山中速人 『ビデオカメラで考えよう―映像フィールドワークの発想―』 七つ森書館 2009年
白石草 『ビデオカメラでいこう ゼロから始めるドキュメンタリー制作』 七つ森書館 2008年
教科書は必須です。2冊とも、必ず入手して下さい。
参考書 南出和余・秋谷直矩 『フィールドワークと映像実践-研究のためのビデオ撮影入門-』 ハーベスト社 2013年
キャロライン・ノウルズほか(後藤範章完訳) 『ビジュアル調査法と社会学的想像力ー社会風景をありありと描写するー』 ミネルヴァ書房 2012年
山登義明 『ドキュメンタリーを作る―テレビ番組制作・授業と実践』 京都大学学術出版会 2006年
成績評価の方法及び基準 レポート(20%)、授業参画度(30%)、映像作品や演習への貢献度(50%)
グループで制作した映像作品、演習への貢献度、出席状況、レポートなどを総合して評価します。
オフィスアワー 毎週火曜日の午後6時以降、毎週木曜日の昼休み及び午後5時半以降。本館4階の後藤研究室。
備考 MLを組んで、メールでの連絡ややり取りを行います。夏休みの初めに、後藤ゼミとの合同ゼミ合宿(3泊4日)を実施し、参加することを義務づけています。

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