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科目名
平成28年度入学者
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科目名
平成27年度以前入学者
西洋史特講2
教員名 林 亮
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業テーマ 中世フランス貴族と騎士の歴史
授業のねらい・到達目標 主に中世盛期フランスにおける貴族と騎士の歴史を概観します。授業では、様々な史料や研究手法を紹介しながら、中世を通じて生まれた「騎士(miles)」という身分にして価値観(騎士理念)についての検討を主軸にします。併せてその担い手となる貴族のかかわりについても検討を行うことで、中世封建社会の構図の一端と、より長い期間を含めたヨーロッパの貴族史を学修します。
授業の方法 講義形式で行います。毎回、配布プリントをもとに事前学修の理解を確認しながら、当該回のテーマに沿ってより深く考察を行います。なお、受講者の人数とその理解度に応じて、下記の授業計画を若干変更することがあります。
履修条件 西洋史特講1を履修することが望ましい
事前学修・事後学修,授業計画コメント 授業は、様々な研究内容の紹介という側面を持ちます。そのため1冊の教科書を元に進めることは困難です。従って、予め特定の「教科書」を指定することはしませんが、代わりに毎回の授業で配布するプリント等で事前学修を行ってもらいます。事前学修用のプリント内容を理解している前提で授業を進めますので、プリントをよく読んで、授業に臨んでください。
授業計画
1 ガイダンス:授業の進め方や事前学習の方法について、評価の方針について説明します
●事前学習:不要
2 古代・ゲルマン・フランクの「貴族」
~中世貴族のルーツとなる諸要素を検討します
●事前学習:第1回授業で指示します
3 中世における「貴族」概念の変化
~主に10世紀から11世紀の社会の変化に伴い、「貴族」の社会構造や概念がどのように変わっていくかを検討します
●事前学習:第2回授業で指示します
4 「騎士」の原型の誕生
~騎士の原型=miles層の分析例としてフランス王領地における国王大官職をとりまく状況などを検討します
●事前学習:第3回授業で指示します
5 「騎士理念」の背景
~騎士が単なる騎兵でなくひとつの価値観=理念に集約されるための背景を検討します
●事前学習:第4回授業で指示します
6 貴族「家門」の形成
~miles層の分析例として都市の騎士層や王領地の家門形成を通じた貴族集団の再構成を検討します
●事前学習:第5回授業で指示します
7 修道騎士
~騎士理念の成立に多大な影響を与えた修道騎士(テンプル騎士団やホスピタル騎士団など)について検討します
●事前学習:第6回授業で指示します
8 王の騎士
~miles層の分析例として、フィリップ2世時代に活躍した役人たち=王の騎士について検討します
●事前学習:第7回授業で指示します
9 宮廷文化と騎士道文学
~騎士理念を多層化させた「クルトワジー(宮廷風礼節)」という文化や騎士道文学について検討します
●事前学習:第8回授業で指示します
10 騎士叙任式
~miles層が真に価値観を共有するひとつの身分として確立するための制度となった騎士叙任式について検討します
●事前学習:第9回授業で指示します
11 百年戦争の騎士たち
~中世後期における騎士身分=貴族について検討します
●事前学習:第10回授業で指示します
12 近世以降の貴族の姿
~近世に入り、戦場の主役ではなくなった騎士がどのように貴族としてのメンタリティを維持したのかを検討します
●事前学習:第11回授業で指示します
13 授業内試験と解説
●事前学習:第12回までの授業内容を復習して要点を整理しておいて下さい
14 文献調査と課題学習
~授業に関連する範囲で、自分で設定した課題について文献を調べ調査してもらいます
●不要
15 授業の総括
~全授業のまとめと補足を行います
●事前学習:第13回までの授業内容を復習して要点を整理しておいて下さい
その他
教科書 特定の教科書は使用しません。なお、授業では、毎回プリントを配布します。
参考書 適宜、授業で紹介します。
成績評価の方法及び基準 平常点(20%)、授業内テスト(80%)
平常点には授業内で適宜設定する課題の評価が含まれます
オフィスアワー 授業後、教室にて

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