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哲学史特殊講義4

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科目名
平成28年度入学者
哲学史特殊講義4
科目名
平成27年度以前入学者
哲学史特殊講義4
教員名 宮原 琢磨
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 哲学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業テーマ ヨーロッパ近代精神史―honnête hommeの思想の系譜的研究―
授業のねらい・到達目標 近代ヨーロッパを支える人間主義の根底を流れている思想のひとつに、honnête hommeの思想がある。それは源流であるといってよい。本講は十六世紀のモンテーニュ、十七世紀のパスカルとアルノー、そして十八世紀のルソーを取り上げ、かれらの作品の根底に、honnête hommeの思想を認め、これに基づいて各々の人間観を考察する。
授業の方法 テクストを参照しながら解説し講義を進める。質問は自由。
履修条件 なし
事前学修・事後学修,授業計画コメント 授業間の面談にて行う
授業計画
1 考察へのアプローチ
2 モンテーニュの『エッセー』とその背景
〔準備〕『エッセー』に親しむ
3 「哲学することはいかに死ぬかを学び悟ることである」の意味
〔準備〕『エッセー』第20章を読んでおくこと
4 人間の条件とは何か
〔準備〕『エッセー』第25,26章を読んでおくこと
5 パスカル『パンセ』とその背景
〔準備〕『プロヴァンシャル書簡』『パンセ』を読んでおくこと
6 パスカルとアルノーと『プロヴァンシャル書簡』
〔準備〕『プロヴァンシャル書簡』『パンセ』、ならびに『論理学,別名思考の技法』初版はしがき等を読んでおくこと
7 パスカルとポール・ロワイヤル
パスカルと信仰
〔準備〕『パンセ』断片35,36,37,38,74,139,232,245,347,348,349,469,571,793等を読んでおく
8 アルノー1 生涯を論争に過ごしたアルノー
〔準備〕『論理学,別名思考の技法』解説等を読んでおく
9 アルノー2 アルノーとジャンセニスム
〔準備〕Bernard Hedozeau,Arnauld et Pierre Nicole:le conflit de la grâce généraleを読んでおく
10 アルノー3 アルノーと哲学論争
〔準備〕Bernard Hedozeau,Arnauld et Pierre Nicole:le conflit de la grâce généraleを読んでおく
11 アルノー4 honnête hommeと信仰者の統一
〔準備〕Elmar J.Kremer,L'Accord de la grâce avec la liberté selon Arnauldを読んでおく
12 ルソーの『人間不平等起源論』とその背景
〔準備〕『人間不平等起源論』を読んでおく
13 ルソーの『社会契約論』,『エミール』とその背景
〔準備〕『社会契約論』『エミール』を読んでおくこと
14 ルソー『告』『孤独な散歩者の夢想』の背景
honnête hommeと人格の崩壊
〔準備〕『孤独な散歩者の夢想』を読んでおく
15 まとめ 今日においてhonnête hommeの思想の意味を考える。
その他
教科書 授業中に指示
〔準備〕に読むべきテクストは前もって配布する
参考書 授業中に指示
成績評価の方法及び基準 平常点及びレポート点の総合評価(100%)
オフィスアワー 授業中に指示する

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