日本文学入門２（他学科用）

授業テーマ	近現代の小説を読む方法
授業のねらい・到達目標	日本の近現代文学（小説）を学ぶ上で必要となる基礎的な知識や分析方法を、代表的な作家が描いた様々な作品の読解を通して実践的に学ぶことをねらいとする。
授業の方法	基本的に講義形式によるが、授業内容に即した小課題の提出や随時グループでのディスカッションを行う。
履修条件	原則として、国文学科2年生以上、または国文学科以外の学科の学生が履修できる。それ以外の人は、国文学科学生を対象とした日本文学入門を履修すること。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	指定された小説作品を必ず事前に読んでから参加する。本授業で扱うのは中高の国語教科書で採用されることの多い作家や作品であるため、一つの作品の講義を終えるごとに、作家や作品について自分なりの知識や読解を小課題として提出してもらう。

授業計画
1	ガイダンス
2	夏目漱石「第一夜」「第三夜」
3	井伏鱒二「屋根の上のスワン」
4	岡本かの子「老妓抄」(1)―ジェンダー・年齢・階級
5	岡本かの子「老妓抄」(2)―軍国主義と良妻賢母思想
6	岡本かの子「老妓抄」(3)―親密圏の可能性
7	三島由紀夫「白鳥」
8	坂口安吾「桜の森の満開の下」(1)―安吾と戦後日本
9	坂口安吾「桜の森の満開の下」(2)―女は鬼なのか
10	坂口安吾「桜の森の満開の下」(3)―欲望を読み解く
11	坂口安吾「桜の森の満開の下」(4)―映像化作品の比較分析
12	村上春樹「レキシントンの幽霊」（1）―第一の物語について
13	村上春樹「レキシントンの幽霊」（2）―第二の物語について
14	村上春樹「レキシントンの幽霊」（3）―隠されたセクシュアリティをめぐる主題
15	まとめ、レポート提出

その他
教科書	作品テキストは教員が事前に配布する。授業では主にプリントを用いる。ただし、受講者数が多い場合は各自で文庫本を購入してもらう場合もある。
参考書	授業の中で適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準	平常点(50%)、レポート(40%)、授業参画度(10%) 授業内における議論の積極性、課題提出などを平常点として評価する。
オフィスアワー	水曜４限と木曜３限、7号館4階の武内研究室。質問等がある場合は、事前にメールで予約すること。メールアドレスは授業で知らせる。