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歴史と社会1

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科目名
平成28年度入学者
歴史と社会1
科目名
平成27年度以前入学者
歴史と社会1
教員名 霜村 光寿
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業テーマ 歴史はどう描かれてきたか―日本近現代史を中心に―
授業のねらい・到達目標 1900年前後は、ニューメディアが相次いで登場した時期である。写真や映画の「一見」効果は絶大であり、創作表現の手段としても定着した。現在、歴史を扱った一般向けの読み物や視聴覚資料は多いが、そこに描かれている歴史像は、実際にはどうだったのであろうか。各回授業冒頭で基本的な近現代史を概観する講義を行い、視聴覚資料なども用いつつ、最終的に文献史料を使い考察する。本講義を通して、近現代史への理解を深め、メディアリテラシーも含めた歴史的思考の習得を目指す。
授業の方法 講義形式。授業中、学生諸君に質問し回答を求めることもある。板書はメモとして書く程度なので、各自工夫してノートを取ること。毎回、授業最後の15分程度で小テストを行う。
事前学修・事後学修,授業計画コメント [事前学修]本講義は歴史の授業ではあるが、歴史と社会のつながりに関心を持ってもらうことも目的としているため、現在の政治状況等に興味を持ち、新聞などの報道もチェックすること。授業全体の流れを理解するために、中学や高校の日本史の教科書などの近現代史の部分に目を通しておくことが望ましい。
[事後学修]各自授業時に取ったノートを見直して復習し、疑問点などを整理すること。各回とも授業内で参考文献を紹介するので、目を通しておくとよい。
なお、授業計画は変更となる場合がある。
授業計画
1 ガイダンス(授業内容および注意事項の説明)~大学における学びとは―学習の進め方―
[準備]今まで読んだり観たりした、近現代史をテーマとした作品(小説、映画等も可)をリストアップしておく。
2 歴史とは何か―尚古趣味・考証・歴史学―
[準備]参考文献(小田中『歴史学ってなんだ?』)などに目を通しておく。
3 政治と文化から見る1900年前後
[準備]五味ほか編『もういちど読む山川日本史』215~219,225~228,255~256頁を読んでおく。
4 関東大震災前後の日本
[準備]五味ほか編『もういちど読む山川日本史』269~294頁を読んでおく。
5 1930年代の世界
[準備]木谷『もういちど読む山川世界現代史』138~152頁を読んでおく。
6 第二次世界大戦
[準備]五味ほか編『もういちど読む山川日本史』295~309頁、木谷『もういちど読む山川世界現代史』153~178頁を読んでおく。
7 日本の敗戦と戦後復興
[準備]五味ほか編『もういちど読む山川日本史』310~326頁を読んでおく。
8 復興から経済成長へ
[準備]五味ほか編『もういちど読む山川日本史』327~330頁を読んでおく。
9 1970年代の世界
[準備]木谷『もういちど読む山川世界現代史』223~236頁を読んでおく。
10 冷戦末期の世界をめぐる問題
[準備]木谷『もういちど読む山川世界現代史』237~240頁を読んでおく。
11 冷戦の終結と冷戦後の世界―昭和から平成へ―
[準備]木谷『もういちど読む山川世界現代史』240~247頁を読んでおく。
12 記録メディアの歴史―近現代を中心に―
[準備]参考文献(小黒編著『図書・図書館史』40~60頁)などに目を通しておく。身近なメディアに何があるか考えておく。
13 過去に考えられた「未来」は実現したか
[準備]10年以上前に発表された作品の中で、2015年頃を想定して描かれたものを探しておく。
14 授業内試験と解説
15 歴史は身近でないものか?―文化史的試論―~講義内容のまとめ
[準備]自信の「ファミリーヒストリー」の調査。(詳細は第11~12回授業時に指示)
その他
教科書 五味文彦・鳥海靖編著 『もういちど読む山川日本史』 山川出版社 2009年
木谷勤 『もういちど読む山川世界現代史』 山川出版社 2015年
参考書 小田中直樹 『歴史学ってなんだ?』 PHP研究所 2004年
遅塚忠躬 『史学概論』 東京大学出版会 2010年
鈴木淳 『関東大震災』 筑摩書房 2004年
池井優 『オリンピックの政治学』 丸善 1992年
吉見俊哉 『万博と戦後日本』 講談社 2013年
小黒浩司編著 『JLA図書館情報学テキストシリーズIII-11 図書・図書館史』 日本図書館協会 2013年
上記に挙げたもの以外にも、授業の中で適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 試験(40%)、毎授業時の小テスト(60%)
オフィスアワー 講義終了後30分間、本館2階講師室にて。
備考 私語など他の学生の迷惑となる行為は厳禁。なお、レポート等の宿題を課す場合もある。

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