英米文学演習１（2年生用）

授業テーマ	ホーソーン文学の一端を学ぶ
授業のねらい・到達目標	ナサニエル・ホーソーンの短編には表現、技法、構成など多くの点で天衣無縫と称すべき秀逸な作品が少なくない。ホーソーン文学のレトリックの学習および作品の徹底した読解訓練をとおして、彼特有の巧妙な描写法や主題などを幅広く眺め、多面的にものごとを考えられるようになる。
授業の方法	とくに文章分析を試みる。また、作家の精神的成長の跡を克明に調べたり、その創作動機を徹底的に分析したりする。ホーソーンの時代の歴史的事情や思潮の流れも検討する。
履修条件	なし
事前学修・事後学修，授業計画コメント	この作品を理解するのに手助けとなる内容を記したプリントを事前に配付するので、テキストおよびプリントの内容を読み、求められている必要な事柄を検討しておくこと。

授業計画
1	ガイダンスおよび本作品のビデオ
2	講読と議論（１）、ビデオによる「庭」の映像と原書との比較
3	精読と議論（２）　灌木の毒とベアトリーチェの毒
4	精読と議論（３）、ダンテの『新曲』とチェンチ家の娘
5	精読と議論（４）、旅立ちの構想
6	精読と議論（５）、ゴシック・ロマンスの系譜（イギリス）
7	精読と議論（６）、ゴシック・ロマンスの系譜（アメリカ）
8	精読と議論（７）、出エジプト記におけるwilderness
9	精読と議論（８）、ピューリタンのwilderness観
10	精読と議論（９）、ホーソーンのwilderness観
11	精読と議論（１０）、ホーソーンの日記
12	精読と議論（１１）、ホーソーンの書簡
13	精読と議論（１２）、ホーソーンの詩とエッセイ
14	理解度の確認
15	総括

その他
教科書	岡本克己編注『Selected Love Stories （セレクテッド・ラブ・ストーリーズ）』開文社出版
参考書	授業中に指示する。
成績評価の方法及び基準	平常点(20%)、授業内テスト(80%) 平常点は発表による。
オフィスアワー	授業終了時

英米文学演習１ （2年生用）