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平成27年度以前入学者 | 環境化学2 | ||||
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教員名 | 海老原 充 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 化学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | 太陽系の環境化学 |
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授業のねらい・到達目標 | 本講義では身近な「環境」という概念から離れて、宇宙空間における太陽系、太陽系における地球という観点から環境を考える。主にそこでの元素や同位体の組成に注目し、それらが地球や太陽系のおかれている環境とどのように関連するかを概説する。 |
授業の方法 | 予習、復習のためのレポート課題を随時課す。また、小試験(中間試験)を課す。 |
履修条件 | 特にないが、「放射化学」の知識があるか,興味があることが望ましい。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 授業内容を理解するために、随時課題を出す。指定された授業日にレポートとして提出すること。 |
授業計画 | |
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1 | 「ガイダンス」-「環境」とは何か、特に、「太陽系の環境」をどうとらえるかについて解説し、議論する。それを通じて、講義の全体像を説明する。 |
2 | 化学の視点から、太陽系における元素や原子核について、その数や存在度に関する一般的な特徴を解説する。 |
3 | 身の回りの環境で起こっている反応が化学反応あるのに対して、宇宙環境での主要な反応は核反応であることを知り、その違いを考える。 |
4 | 我々の身の回りに存在する元素にもそのルーツがある。元素がいつ、どこで、どのような環境で生成するかを考える。 |
5 | 第4回に引き続き、元素の生成過程について学ぶ。 |
6 | 第4回、第5回の授業で学んだ元素が、宇宙において、あるいは太陽系においてどのような存在度(組成)をとるのか。そうした「元素の存在度」はどのようにして求められるのかについて解説する。 |
7 | 第6回で学んだ太陽系の元素の存在度のもつ特徴について学ぶ。 |
8 | 太陽系初期に、その後の惑星物質を作る原料となる固体物質が生成した。この太陽系形成初期環境における元素の挙動は気相から固相への化学反応で記述される。太陽系の元素組成を持つ気体から固体が出来る過程(凝縮過程)について学ぶ。 |
9 | 第8回に引き続き、太陽系初期の元素の凝縮過程について学ぶ。それに関連して、いろいろな観点から元素の分類について考える。 |
10 | 地球の歴史のなかで、地球外物質(主に隕石)の落下がもたらした大きな環境変化が何度か起こった。そうしたイベントの証拠はどのようにしてえられるのかについて解説する。 |
11 | 太陽系の同位体組成について学ぶ。 |
12 | 地球物質の同位体組成についてまなぶ。特に、元素の同位体組成と原子量との関係を学ぶ。 |
13 | 過去の年代を求める方法(年代測定法)の原理を学び、特に、人類の活動の歴史を考える上で重要な年代法である炭素14年代法を解説する。この年代法と、過去1-2世紀の環境問題(地球上の環境問題)との関連性について考える。 |
14 | 全体の復習と、理解度の確認をおこなう。 |
15 | まとめとして、講義の内容を踏まえ、これからの宇宙環境、太陽系環境について考える。 |
その他 | |
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教科書 | 海老原充 『太陽系の化学 (化学新シリーズ)』 裳華房 2006年 教科書を持っていることを前提に授業を行う。授業時には必ず持参すること。 |
参考書 | 海老原充 『現代放射化学』 化学同人 2005年 予習、復習に利用して欲しい。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(70%)、レポート(15%)、授業内テスト(15%) 成績は主として最終試験の結果に基づいて評価する。レポートの提出状況と内容、および授業内テストの結果も加味する。 |
オフィスアワー | 第1回目の講義で指示する。原則、授業終了時。 |