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科目名 平成27年度以前入学者 |
人文地理学特別講義2 | ||||
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教員名 | 田林 明 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 地理学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 地球環境を舞台に展開される人間活動を多面的に分析し、その地域差や性格、構造を明らかにするのが人文地理学である。人文地理学の視点と方法、内容を、分布と環境と景観といった3つの主要概念についての具体的な研究事例を提示しながら説明する。さらに、教員自身が行った研究事例を具体的に示すことによって、人文地理学の学術的・社会的意義を理解させる。 |
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授業のねらい・到達目標 | 人文地理学の知識と視点・方法を学び、地球上の資源や産業、生活、文化などにかかわる様々な現象の仕組みと性格を理解し、変動しグローバル化が進む現代社会に対処し、工夫しようとする姿勢を身につけることを目標とする。 |
授業の方法 | 人文地理学の主要概念ごとに経済や社会、文化なんどに関する事例を具体的に提示しながら、講義形式で授業を進める。理解を助けるために配布資料や映像教材をを用いる。要点については板書で確認する。できるだけ、受講者との対話を行いながら、一方的にならないように授業を進める。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 授業中に紹介された文献を読んだり、授業で取り上げた現象と関連するものに興味をもち、自ら調べてみること。授業の際には地図帳(中学や高等学校で使用したもののでも可)を持参することが望ましい。 |
授業計画 | |
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1 | 授業のねらい:講義の校正と目標、人文地理学の発展過程、人文地理学の課題と視点と概念(位置、分布、地域、環境、景観、空間的相互作用) |
2 | 分布という概念(1):空間的分布という考え方、日本における稲作とチューリップ求婚栽培の分布 |
3 | 分布という概念(2):人間生活と気候、方言の分布、分布図を作成してみよう |
4 | 環境という概念(1):地理学における環境論の展開(環境決定論、環境可能論、地球の改変者としての人間論、環境認知論、環境決定論(ハンチントンによる気候と文明、梅棹忠夫の文明の生態史観) |
5 | 環境という概念(2):環境可能論(1930年代のアメリカ大平原の大旱魃、ソ連の処女地の開発) |
6 | 環境という概念(3):地球の改変者としての人間論(現代の環境問題)、環境認知(メンタルマップ) |
7 | 景観という概念(1):景観論について、農村景観の構成要素(地割り、経済活動に関わる建造物、住居、集落)、カナダの地割り、カナダ・南オンタリオの伝統的なバーン |
8 | 景観という概念(2):日本の民家、日本の集落(散村と集村) |
9 | 景観という概念(3):都市景観の構成要素、東京都心部の空間構造、世界の都市景観、ある地域の景観の特徴や変化についてまとめてみよう |
10 | 人文地理学の研究事例(1):景観と就業構造からみた農村の変貌過程(富山県黒部川扇状地農村を事例に) |
11 | 人文地理学の研究事例(2):日本農業の存続・成長戦略 |
12 | 人文地理学の研究事例(3):商品化する日本とカナダの農村空間 |
13 | 人文地理学の調査方法:フィールドワークをいかに行うか |
14 | 授業内試験と解説 |
15 | 現代社会における人文地理学の役割、講義の内容の整理 |
その他 | |
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参考書 | 高橋伸夫・田林 明・小野寺 淳・中川 正 『文化地理学入門』 東洋書林 1995年 第1版 J.A.マシューズ・D.T.ハーバート、森島 済ほか訳 『マシューズ&ハーバード 地理学のすすめ』 丸善出版 2015年 第1版 田林 明・菊地俊夫・松井圭介編 『日本農業の維持システム』 農林統計出版 2009年 田林 明編 『地域振興としての農村空間の商品化』 農林統計出版 2015年 第1版 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(20%)、授業内テスト(70%)、授業参画度(10%) |
オフィスアワー | 授業内でE-mailアドレスを伝えますので、そちらに連絡してください。 |