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科目名 | 哲学演習6 | ||||
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教員名 | 笠松幸一 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | ジェイムズ(W.James)のプラグマティズムは、科学技術時代における宗教のあり方を探究する。この意義を把握するために以下の三点を趣旨として授業を進める。 (1)ジェイムズが理解する「プラグマティズムの規則(格率)」、(2)観念の有用性、(3)有用性と真理性。 |
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授業のねらい・到達目標 | ジェイムズのプラグマティズムに「価値と事実の調和」「宗教と科学の調和」という特質を確認する。 ジェイムズの宗教的プラグマティズムが提示する「個人主義」「多元主義」「可謬主義」を理解する。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP7,CP9に対応しています。 |
授業の方法 | ジェイムズの主著『プラグマティズム』を読解し、理解を深めるために資料としてプリント(和文または英文)を配布する。受講生には、重要な概念・思想についてコメント、ディスカッションが求められる。またレポートの発表および提出が求められる。 本授業の事前・事後学習は、合わせて1時間を目安とします。 |
履修条件 | なし。 |
授業計画 | |
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1 |
【事前学習】シラバスを理解する。 本演習における授業の進め方および評価について。プラグマティズムとはいかなる哲学・思想なのか。 |
2 |
【事前学習】資料A「ジェイムズの主要著作」を読んでおくこと。 ジェイムズの生涯、主要著作、ジェイムズのプラグマティズムの特徴。 【事後学習】ジェイムズは『プラグマティズム』をJ.S.ミルに捧げる、ミルの功利主義を理解する。 |
3 |
【事前学習】資料B「ジェイムズが解釈する'パースのプラグマティズムの格率'」を熟読すること。 「プラグマティズムの格率」の再解釈:「個人」における観念の「効果」としての「満足」。 |
4 |
【事前学習】教科書、第一講9~30頁を読んで「軟らかい心の人と硬い心の人」の特質を理解すること。 哲学におけるジレンマ:科学と宗教の衝突、プラグマティズムの提唱。 |
5 |
【事前学習】教科書、第ニ講37~50頁を読んで「パースの原理」を理解すること。 プラグマテイムズムを宗教に適用すること:観念の「真」と「満足」、「効果、結果、帰結、事実」。 【事後学習】資料C「パースのプラグマティズムの規則(格率)」を理解すること。 |
6 |
【事前学習】教科書、第二講55~66頁を読み「絶対者はそのかぎりにおいて真」の意味を把握すること。 神学上の諸観念:「有益であるかぎりにおいて真」「プラグマティズムは神の探究の範囲を拡大する」。 |
7 |
【事前学習】教科書、第三講67~73頁を読んでおくこと。ロック、バークリー、ヒュームの経験論の特徴を哲学事典(辞典)等を用いて把握しておくこと(図書館利用)。 対立する理論:唯心論と唯物論、有神論と無神論、合理論と経験論。 |
8 |
【事前学習】教科書、第三講74~80頁。ミルの経験論(功利主義)の特徴を把握すること。 ジレンマの解消に向けて:神とアトム(原子)、内的な人格的経験としての信仰。 |
9 |
【事前学習】レポート発表の準備。 レポートの発表:批評・質疑応答、講評。レポートを修正する(必要を認めた場合)、次週提出する。 |
10 |
【事前学習】教科書、第三講81~95頁および第四講96~108頁を読んでおくこと。 プラグマテイムズにおける「ダーウィン進化論」「自由意志」「一と多」。 【事後学習】資料D「プラグマティズムとダーウィン進化論」を理解すること。 |
11 |
【事前学習】教科書、第五講122~142頁を11の概念(事物~実在)を中心に読んでおくこと。 プラグマティズムと常識:真理の概念、実在の模写/コピー。 【事後学習】11の概念を実例をあげながら具体的に理解すること。 |
12 |
【事前学習】教科書、第六講144~174頁を読んでおくこと。 ジェイムズの真理観:真なる観念、有用(真理)であるから真理(有用)である、真理の可謬性。 |
13 | 学習内容の整理。 |
14 | ジェイムズ・プラグマティズムの継承・発展(J.デューイ、H.パトナムなど) |
15 | ジェイムズ・プラグマティズムの研究―近年の日本とアメリカに注目して― |
その他 | |
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教科書 | W.ジェイムズ著、桝田啓三郎訳 『プラグマティズム (岩波文庫)』 岩波書店 2007年 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート(30%)、授業内テスト(40%)、授業参画度(30%) 授業参画度は、教科書および資料(適宜配布)の要旨についての理解・コメント・ディスカッションの適切性等で評価します。 授業内テストは、提出レポートと合わせて評価します。 |
オフィスアワー | 本演習の開始前および終了後、演習の教室において。 |