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科目名 | クリティカル・シンキング2 | ||||
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教員名 | 三平正明 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業概要 | 推論の展開、証拠の評価、言葉の使い方などに関する練習を通じて、批判的思考力を身につける |
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授業のねらい・到達目標 | 「クリティカル・シンキング(批判的思考)」とは、人の意見を鵜呑みにせずに、その意見が本当に筋の通ったものなのかを吟味していく態度のことです。ここで、「人の意見」とは、他人の意見に限りません。自分の意見も、あるいは自分の意見こそ、批判的思考の対象です。そして、批判的思考は分野を選びません。哲学も含め、すべての学問分野に、さらには日常生活のいろいろな場面に、批判的思考は適用されます。こうした批判的思考の能力を獲得することが授業のねらいです。 具体的な到達目標は、次の二つです。 (1) 推論とは何かを理解して、さまざまな文章から推論部分を取り出し、その結論を見定めることができる。 (2) 根拠が適切かどうか、結論の導出が適切かどうかといった観点から、推論の正しさを評価することができる。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP4,DP6及びカリキュラムポリシーCP7,CP9に対応しています。 |
授業の方法 | (1) 教科書、板書、パワーポイントを用います。 (2) 半分が講義で、半分が演習という形式です。教科書の基本事項を説明し、その後、練習問題に取り組むことになります。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
履修条件 | なし |
授業計画 | |
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1 |
結論を引き出す 【事前学習】教科書96~98頁の説明を読み、練習問題14を自分で解いておく 【事後学習】教科書の練習問題15を再度やってみる |
2 |
相似論証を理解する 【事前学習】教科書103~105頁の説明を読み、練習問題16を自分で解いておく 【事後学習】教科書の練習問題16を再度やってみる |
3 |
原則を理解し、適用する 【事前学習】教科書108~110頁の説明を読み、練習問題17を自分で解いておく 【事後学習】教科書の練習問題17を再度やってみる |
4 |
明確さと厳密さをもって言語を使用する 【事前学習】教科書111~114頁の説明を読み、練習問題18の第1問を自分で解いておく 【事後学習】教科書の練習問題18を再度やってみる |
5 |
論証を要約する 【事前学習】教科書116~117頁の説明を読み、例題1の要約を自分で作ってみる 【事後学習】教科書の例題1と例題2について論証の流れを整理しておく |
6 |
論証を要約する練習 【事前学習】教科書の練習問題19の第1問を自分で解いておく 【事後学習】教科書の練習問題19の各文章について論証の流れを整理しておく |
7 |
推論を提示する長めの文章に取り組む 【事前学習】教科書126~129頁の説明を読み、例題1の文章について要約を作成しておく 【事後学習】教科書の例題1を振り返り、推論に対する反論を再度考えてみる |
8 |
もう一度、推論を提示する長めの文章を分析してみる 【事前学習】教科書137~140頁の例題2の文章を読み、その要約を作成しておく 【事後学習】教科書の例題2を振り返り、推論に対する反論を再度考えてみる |
9 |
問題演習:推論を評価するスキルを一つ一つ確認する 【事前学習】教科書の練習問題20の第1問を自分で解いておく 【事後学習】評価スキルを一つ一つ確認しながら、教科書の練習問題20の第2問を解いてみる |
10 |
問題演習:推論に対する反論を具体的に作ってみる 【事前学習】教科書の練習問題20の第6問を自分で解いておく 【事後学習】教科書の練習問題20の第6問(臓器移植に関する問題)について、有力な反論をまとめてみる |
11 |
問題演習:部分論証に着目する 【事前学習】教科書の練習問題20の第9問を自分で解いておく 【事後学習】論証の流れに着目しながら、教科書の練習問題20の第10問を解いてみる |
12 |
自分で論証を構成してみる 【事前学習】教科書の練習問題21の10個のテーマの中から1つを選び、それについて論証を構成するための材料を調べておく 【事後学習】もう一度、自分で作成した論証を練り直しておく |
13 |
論証を相互評価する 【事前学習】前回自分で作成した論証について、自己評価シートを作っておく 【事後学習】自他の二つの論証について、もう一度評価シートを作成してみる |
14 |
試験と解説 【事前学習】第1回~第13回の内容を復習しておく 【事後学習】学んだ事項を整理しておく |
15 |
推論の分析、評価、言語使用のスキルをまとめる 【事前学習】これまでの学習内容で重要だと考えたことを5個以上ノートにまとめておく 【事後学習】クリティカル・シンキングを今後に活かすため、事前学習でまとめた重要項目を補完しておく |
その他 | |
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教科書 | アン・トムソン 『論理のスキルアップ:実践クリティカル・リーズニング入門(第7刷以降)』 春秋社 2008年 |
参考書 | 野矢茂樹 『論理トレーニング101題』 産業図書 2001年 伊勢田哲治 『哲学思考トレーニング (ちくま新書)』 筑摩書房 2005年 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(50%)、授業参画度(50%) 【授業参画度】は、小課題の提出や発表等で評価します。 【授業内テスト】は、クリティカル・シンキングの重要事項が身についているかどうかを確認するためのものです。 |
オフィスアワー | 授業終了時。または、sanpei★chs.nihon-u.ac.jpに(★を@に変換して)メールしてください。水、木、金にもらえれば早く対応できます。 |
備考 | 「記号論理」を並行して履修すると、相乗効果があり、理解の助けになるでしょう。 |