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科目名 | クリティカル・シンキング1 | ||||
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教員名 | 三平正明 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 必修 |
授業概要 | 推論の展開、証拠の評価、言葉の使い方などに関する練習を通じて、批判的思考力を身につける |
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授業のねらい・到達目標 | 「クリティカル・シンキング(批判的思考)」とは、人の意見を鵜呑みにせずに、その意見が本当に筋の通ったものなのかを吟味していく態度のことです。ここで、「人の意見」とは、他人の意見に限りません。自分の意見も、あるいは自分の意見こそ、批判的思考の対象です。そして、批判的思考は分野を選びません。哲学も含め、すべての学問分野に、さらには日常生活のいろいろな場面に、批判的思考は適用されます。こうした批判的思考の能力を獲得することが授業のねらいです。 具体的な到達目標は、次の二つです。 (1) 推論とは何かを理解して、さまざまな文章から推論部分を取り出し、その結論を見定めることができる。 (2) 根拠が適切かどうか、結論の導出が適切かどうかといった観点から、推論の正しさを評価することができる。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP4,DP6及びカリキュラムポリシーCP7,CP9に対応しています。 |
授業の方法 | (1) 教科書、板書、パワーポイントを用います。 (2) 半分が講義で、半分が演習という形式です。教科書の基本事項を説明し、その後、練習問題に取り組むことになります。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
履修条件 | なし |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマ、到達目標、授業の方法について説明する) 【事前学習】シラバスを事前に確認しておく 【事後学習】第2回以降の授業に備え、クリティカル・シンキングの注意事項をまとめておく |
2 |
論証とその結論を見定める 【事前学習】教科書1~10頁を通読し、疑問点をメモしておく 【事後学習】教科書の練習問題1を再度やってみる |
3 |
理由を見定める 【事前学習】教科書14~19頁を通読し、疑問点をメモしておく 【事後学習】教科書と講義に基づき、論証の構造や理由の働きについて要点をまとめておく |
4 |
理由を見定める練習 【事前学習】教科書の練習問題2と3をやってみる 【事後学習】教科書の練習問題2~5を振り返って、重要事項を整理しておく |
5 |
仮定を見定める 【事前学習】教科書27~40頁を通読し、疑問点をメモしておく 【事後学習】教科書と講義に基づき、暗黙のうちに働いている仮定(前提)について要点をまとめておく |
6 |
仮定を見定める練習 【事前学習】教科書の練習問題7をやってみる 【事後学習】教科書の練習問題6と7を復習しながら、練習問題8をやってみる |
7 |
推論を評価するとは 【事前学習】教科書44~51頁を通読し、疑問点をメモしておく 【事後学習】教科書と講義に基づき、証拠または権威の信頼性について重要事項を再度確認しておく |
8 |
結論への支持を評価する 【事前学習】教科書52~58頁を通読し、疑問点をメモしておく 【事後学習】教科書と講義に基づき、結論への支持を評価する観点をまとめておく |
9 |
結論への支持を評価する練習 【事前学習】教科書の例題1と2を自分で解いておく 【事後学習】教科書の練習問題9の後半部分を解いてみる |
10 |
さらなる証拠を評価する 【事前学習】教科書73~75頁の説明を読み、練習問題10の第1問と2問を自分で解いておく 【事後学習】教科書の練習問題10を再度解いてみる |
11 |
説明に疑問を持つ 【事前学習】教科書80~84頁の説明を読み、練習問題11を自分で解いておく 【事後学習】教科書と講義に基づき、代替的説明について重要事項をまとめておく |
12 |
説明を見つけ出し、評価する 【事前学習】教科書85~90頁の三つの文章を読み、練習問題12の(a)を自分で解いておく 【事後学習】教科書の練習問題12で学んだことをまとめておく |
13 |
評価のスキルの要約と練習 【事前学習】教科書90~95頁を読み、練習問題13の文章1について問題を解いておく 【事後学習】教科書の練習問題13を振り返りながら、評価のポイントをまとめておく |
14 |
試験と解説 【事前学習】第2回~第12回の内容を復習しておく 【事後学習】学んだ事項を整理しておく |
15 |
まとめとして、自分で論証を一つ構成してみる 【事前学習】教科書の練習問題21の10個のテーマの中から1つを選び、それについて論証を構成するための材料を調べておく 【事後学習】他人から得た講評をもとに、自分の論証を再構成してみる |
その他 | |
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教科書 | アン・トムソン 『論理のスキルアップ:実践クリティカル・リーズニング入門(第7刷以降)』 春秋社 2008年 |
参考書 | 野矢茂樹 『論理トレーニング101題』 産業図書 2001年 伊勢田哲治 『哲学思考トレーニング (ちくま新書)』 筑摩書房 2005年 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(50%)、授業参画度(50%) 【授業参画度】は、小課題の提出や発表等で評価します。 【授業内テスト】は、クリティカル・シンキングの重要事項が身についているかどうかを確認するためのものです。 |
オフィスアワー | 授業終了時。または、sanpei★chs.nihon-u.ac.jpに(★を@に変換して)メールしてください。水、木、金にもらえれば早く対応できます。 |
備考 | 「記号論理」を並行して履修すると、相乗効果があり、理解の助けになるでしょう。 |