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日本史研究実習2

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科目名 日本史研究実習2
教員名 久保田和彦
単位数    1 学年 3・4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業概要 『百練抄(百錬抄)』を読む。『百練抄』は、鎌倉時代後期に成立した編著者未詳の天皇紀形式の編年史書である。現存する記事の範囲は、冷泉天皇の安和元年(968)から亀山天皇即位の正元元年(1259)12月までである。記事編纂には多くの貴族の日記を利用した痕跡がある。記事の内容は、京都を中心とする公家社会の動静であり、鎌倉幕府の編年記録である『吾妻鏡』とともに、鎌倉時代の根本史料である。本授業は、『百練抄』の輪読を通して、古記録や諸史料の読み方・調べ方を学び、併せて関連する研究書・論文を読み、特定の歴史上のテーマに関する研究方法を学ぶ。
授業のねらい・到達目標 日本中世史の研究に不可欠な史料は、古文書・古記録・編纂記録・文学作品に大別できる。各史料にはそれぞれ特徴があるが、本授業は、古記録・編纂記録である『百練抄(百錬抄)』を素材にして、古記録・編纂記録の読み方、史料としての利用方法、関連する研究書・論文を読み、歴史研究の基本的な方法を学ぶことを目的とする。受講者は、『百練抄(百錬抄)』の該当記事がいかなる研究テーマで使用されているか、そのテーマに関する他の史料を探し、受講者自身の歴史研究の方法を学ぶことを目標とする。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 数回の講義形式の授業の後、『百練抄』の版本をテキストに用いた演習形式の授業を行う。受講者は、担当記事の書き下し文、口語訳、語訳、関連史料、関連する研究書・論文、担当記事がいかなる研究テーマで使用されているかなど、調べた内容のレジュメを作成して報告する。その報告内容に関して、担当教員及び授業参加者で質疑応答する。質疑応答の結果を踏まえ、特定のテーマに関するレポートを作成し提出する。図書館や史学科研究室を利用して、担当記事がいかなる研究テーマに利用されているか、いかなる研究書・論文が存在するのか、関連する史料はあるか、など十分な事前学習を行った上で報告してほしい。レジュメの作成、関連史料・研究書・論文の探し方は最初の講義で行う。担当記事の分担は、受講者の人数によって決定する。報告者と担当教員及び授業参加者で質疑応答するので、担当記事以外も必ず各自で読んでおいてほしい。演習なので、報告者の無断欠席は認められない。都合が悪い場合は、事前に調整してほしい。
本授業の事前・事後学習は、合わせて1時間の学習を目安とします。
授業計画
1 第1回 『百練抄』の基本知識、レジュメの作成、関連史料・研究書・論文の探し方
「事前学習」参考書・川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)を読む
  ※参考書以外でもよいので、院政から鎌倉幕府成立に関する通史を一冊読む。
「事後学習」授業の復習
2 第2回 院政と平氏政権(講義)
「事前学習」参考書・川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)を読む
「事後学習」授業の復習
3 第3回 治承・寿永の乱(講義)
「事前学習」参考書・川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)を読む
「事後学習」授業の復習
4 第4回 『百練抄』の読み方―治承4年(1180)正月~5月条―
「事前学習」『百練抄』治承4年(1180)正月~5月条を読む。
「事後学習」授業の復習
5 第5回 『百練抄』第八 安徳天皇記(1)―治承4年6月~9月条―
「事前学習」『百練抄』本日分を読む
「事後学習」授業の復習
6 第6回 『百練抄』第八 安徳天皇記(2)―治承4年10月~12月条―
「事前学習」『百練抄』本日分を読む
「事後学習」授業の復習
7 第7回 『百練抄』第九 安徳天皇記(3)―治承5(養和元)年(1181)正月~2月条―
「事前学習」『百練抄』本日分を読む
「事後学習」授業の復習
8 第8回 『百練抄』第九 安徳天皇記(4)―治承5年閏2月~養和元年12月条―
「事前学習」『百練抄』本日分を読む
「事後学習」授業の復習
9 第9回 『百練抄』第九 安徳天皇記(5)―養和2(寿永元)年(1182)―
「事前学習」『百練抄』本日分を読む
「事後学習」授業の復習
10 第10回 『百練抄』第九 安徳天皇記(6)―寿永2年(1183)正月~6月条―
「事前学習」『百練抄』本日分を読む
「事後学習」授業の復習
11 第11回 『百練抄』第九 安徳天皇記(7)―寿永2年7月条―
「事前学習」『百練抄』本日分を読む
「事後学習」授業の復習
12 第12回 『百練抄』第九 安徳天皇記(8)―寿永2年8月~10月条―
「事前学習」『百練抄』本日分を読む
「事後学習」授業の復習
13 第13回 『百練抄』第九 安徳天皇記(9)―寿永2年11月~12月条―
「事前学習」『百練抄』本日分を読む
「事後学習」授業の復習
14 第14回 『百練抄』第十 後鳥羽天皇記(10)―寿永3(元暦元)年(1184)正月~2月条―
「事前学習」『百練抄』本日分を読む
「事後学習」授業の復習
15 第15回 日本史研究の方法(まとめ)
「事前学習」「事後学習」これまでの授業の復習
その他
教科書 教科書は特に定めないが、参考書の川合康著『源平の内乱と公武政権』(日本中世の歴史3)やその他の院政から鎌倉幕府成立に関する通史を一冊読むとよい。必要なプリント・テキストは授業時に配布する。
参考書 川合康著 『源平の内乱と公武政権 (日本中世の歴史3)』 吉川弘文館 2009年
平田俊春著 『私撰国史の批判的研究』 国書刊行会 1982年
黒板勝美編 『百練抄 (新訂増補国史大系)』 吉川弘文館 1981年
東京帝国大学文学部史料編纂掛編纂 『史料総覧巻三』 朝陽会 1926年
東京帝国大学文学部史料編纂掛編纂 『大日本史料第四編之一』 東京大学出版会 1981年
成績評価の方法及び基準 レポート(50%)、授業参画度(50%)
授業参画度は受講生の発表内容・質疑応答内容で評価する。
レポートは発表内容を提出してもらい、評価する。
オフィスアワー 講義終了時

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