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西洋史概説1

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科目名 西洋史概説1
教員名 林亮
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業概要 前近代ヨーロッパの歴史;古代地中海世界と、中世以降のフランスという地域を軸に、人々がどのように政治に参加したのか、そしてその「くに」や地域の歴史に関与したのかをテーマとし、西洋の歴史を概観することで、現代のEUに代表される「ヨーロッパ」という社会の成り立ちについて授業を行う。
授業のねらい・到達目標 現代の民主主義国家であるフランス共和国などの生まれる以前のヨーロッパにおいて、どのような形で政治が行われ、社会の意思決定が進められていたのかを述べることができるようになる。そして、ヨーロッパ全体の大きな歴史の流れを把握し、現在のフランスのみならずヨーロッパ全体に関わる諸問題について評価することができるようになることを目的とする。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 講義形式で行う。毎回、事前に配布するプリントをもとに内容の理解を確認しながら、当該回のテーマに沿ってより深く考察する。原則として板書は行わないので、教員の話す内容を主体的にノートに取る姿勢が必須となる。
授業を受ける前提として、配布プリントをよく読んで授業に臨むことが求められる(事前学習)。また、毎回の授業内容を自分なりに整理しまとめる作業が必要になる(事後学習)。これらの事前・事後学習の取り組みの確認としてBlackBoard上の課題を行う。これらの事前・事後学習は各2時間の学習を目安とする。
なお、受講者の人数とその理解度に応じて、授業計画を若干変更することがある。
履修条件 なし
授業計画
1 ガイダンス:授業テーマや到達目標について、また授業の進め方や事前学習・事後学習の方法について、評価の方針について説明する
【事前学習】 シラバスを一通り読んでおくこと
【事後学習】 第2回以降の授業に備え、西洋史の主な時代区分やヨーロッパの大まかな地理、地名などに慣れるようにする
2 古代地中海世界1:古代ギリシアとペルシア帝国
~古典古代史のうち、ポリス型民主政の概要と、対比されるオリエント世界について
【事前学習】 配布プリントNo.2を熟読し要点を整理しておく
【事後学習】 市民権獲得に関する一連の流れや「ポリス型民主政」の概要を要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする
3 古代地中海世界2:共和政ローマの成立・発展と西地中海の大国カルタゴ
~古代ローマ社会における市民権の概要と、政治・戦争との関連について
【事前学習】 配布プリントNo.3を熟読し要点を整理しておく
【事後学習】 「ローマ市民権」と市民の政治参加や戦争との関わりを要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする
4 古代地中海世界3:ローマの混乱と東地中海のヘレニズム諸国
~共和政末期の混乱=「内乱の一世紀」から帝政成立までの概要と、ローマによる地中海世界征服について
【事前学習】 配布プリントNo.4を熟読し要点を整理しておく
【事後学習】 内乱の一世紀や地中海征服に関する一連の流れを要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする
5 古代地中海世界4:帝政ローマの展開
~前期帝政期におけるローマ市民権の拡大と、社会の変質について
【事前学習】 配布プリントNo.5を熟読し要点を整理しておく
【事後学習】 前期帝政期のローマ社会の概要や市民権の拡大がもたらした影響を要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする
6 古代末期:古代末期の概要
~主に3~8世紀の地中海世界におけるキリスト教社会としての再構築について
【事前学習】 配布プリントNo.6を熟読し要点を整理しておく
【事後学習】 「古代末期」という時代区分の概要を要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする
7 要点の確認:中間試験と解説
~授業の理解度および試験に対する取り組みの確認
【事前学習】 第6回までの授業内容を復習して要点を整理しておくこと
【事後学習】試験の準備方法を再確認し、今後の授業への取り組みに活かす
8 中世1:中世前期の概要
~フランク王国とその後の仏、独誕生に至る歴史の大きな流れと出来事について
【事前学習】 配布プリントNo.8を熟読し要点を整理しておく
【事後学習】 フランク王国による統合と分裂に関する一連の流れを要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする
9 中世2:中世フランス王国とヨーロッパ情勢
~フランス王国を軸とした中世盛期ヨーロッパ情勢、および中世カトリック教会の展開について
【事前学習】 配布プリントNo.9を熟読し要点を整理しておく
【事後学習】 中世盛期ヨーロッパ情勢に関する一連の流れとカトリック教会の概要を要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする
10 中世3:中世封建社会における農村と都市
~中世における「自由」の概念と、関連する中世封建制度や中世農村社会・都市の概要
【事前学習】 配布プリントNo.10を熟読し要点を整理しておく
【事後学習】 封建社会の概要を要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする
11 中世4:中世後期の概要
~英仏百年戦争とこの時代に形成される三部会など身分制議会の概要
【事前学習】 配布プリントNo.11を熟読し要点を整理しておく
【事後学習】 百年戦争に関する一連の流れと身分制議会の概要を要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする
12 近世1:近世初期のフランス王国とヨーロッパ情勢
~主権国家として発展を始めるフランス王国を軸とした15世紀以降のルネサンス期から宗教改革期にかけてのヨーロッパの社会体制の概要
【事前学習】 配布プリントNo.12を熟読し要点を整理しておく
【事後学習】 近世ヨーロッパの社会体制に関する一連の流れを要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする
13 近世2:絶対王政期のフランス王国
~ブルボン朝フランス王国による勢力拡大の概要
【事前学習】 配布プリントNo.13を熟読し要点を整理しておく
【事後学習】 フランスの勢力拡大に関する一連の流れを要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする
14 近世3:近世フランス社会と社団
~「社団」を中心とした近世主権国家における特徴について
【事前学習】 配布プリントNo.14を熟読し要点を整理しておく
【事後学習】 社団と絶対王政の概要を要点とし、講義内容を整理し、説明できるようにする
15 試験と解説:試験の実施および解説や要点の確認を行う
【事前学習】 第14回までの授業内容を復習して要点を整理しておくこと
【事後学習】授業テーマに沿って理解度を整理し、到達目標への達成度を確認する
その他
教科書 授業では市販の教科書は用いない。毎回配布するプリントを必ず熟読して、次回の授業に参加すること。
参考書 適宜、授業で紹介する。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(60%)、授業参画度(40%)
授業内テストは、第15回授業でおこなう試験で評価する。第7回目授業で行う中間試験は途中経過の理解度を把握するために行うので、結果が悪くても成績評価へのペナルティとはならない。
授業参画度では、事前学習や事後学習を含めた取り組み(BlackBoard上での課題)の度合いによって評価する。
オフィスアワー 授業後、教室にて
備考 後学期に西洋史概説2(高草木邦人)を受講することが望ましい。

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