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卒業論文

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科目名 卒業論文
教員名 加藤直人
単位数    8 学年    4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業概要 東、東北、北、中央アジアに関する卒業論文作成のための指導をおこなう授業である。基本的に、受講生の卒業論文の作成段階に応じて、不備の指摘ならびに論理の補強など、さまざまな指導を行う。
授業のねらい・到達目標 1 史学科の卒業生として4年間の学習成果を充分に反映した内容を有する論文を執筆することができる。
2 期日までに卒業論文を完成したかたちで提出できる。
3 学術論文として自らの主張を正確に表現することができる。
4 史料を正確に読解し、客観的で論理的な考え方にもとずき論を構成することができる。
5 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 受講生は、すでにまとめてある主要研究文献目録と基本史料リストを整理し、研究史をしっかりと把握し、それに基づき史料を充分に読解できるようつとめる。その上で、執筆段階にある卒業論文の下書き、ならびに基本史料の読解結果を毎回用意し、発表する。
研究発表と質疑応答。本授業の事前・事後学習は、最低でも各4時間を目安とする。
履修条件 東、東北、北、中央アジアに関する卒業論文作成を志す史学科4年生
授業計画
1 受講生は、ゼミ等で発表したレジュメをすべて準備し、いままでの研究の流れと今後の展望について報告する。
【事前学習】
すでに作成してある主要研究文献目録と基本史料リストを再確認する。
【事後学習】
授業で指摘を受けたことを含め、いままでの報告をもう一度整理しておく(90分)
2 卒業論文の基礎となる「問題の所在」について報告する。
【事前学習】
卒業論文執筆の目的、何が問題で、それをどこまで明らかにしたいのか、という基本的な課題を明確にする。
【事後学習】
授業で指摘された点を踏まえ、明確に卒業論文執筆の目的及び意図を整理する。
3 基本的に以後3週にわたって、文献資料に基づき学説史の整理を行う。初回は卒業論文執筆を考えているテーマに関する基本文献(研究)について発表する。
【事前学習】
すでに作成してある主要研究文献目録から、卒業論文に関し基本となる学術論文(著書)について、その概要、結論、そしてその問題点について調べる。
【事後学習】
授業で指摘された点を踏まえ、基本論文の内容、問題点を的確に理解する。
4 文献資料に基づき学説史の整理を行う。第2回目は卒業論文執筆を考えているテーマに関する基本論文を踏まえ、それを批判または補足した研究について発表する。
【事前学習】
すでに作成してある主要研究文献目録から、卒業論文に関し基本学術論文(著書)を踏まえて、議論展開(補足)をした論文について、その概要、結論、そしてその問題点について調べる。
【事後学習】
授業で指摘された点を踏まえ、発展論文の内容、問題点を的確に理解する。
5 文献資料に基づき学説史の整理を行う。第3回目は卒業論文執筆を考えているテーマに関する最新の文献(研究)について発表する。
【事前学習】
すでに作成してある主要研究文献目録から、卒業論文に関する最新の学術論文(著書)について、その概要、結論、そしてその問題点について調べる。
【事後学習】
授業で指摘された点を踏まえ、最新論文の内容、問題点を的確に理解する。
6 基本的に以後3週にわたって、卒業論文が対象とする時代背景と政治、法制、社会、そして経済状況に起因する諸問題について整理を行う。初回は、対象とする地域・時代の政治・法制等基本的な事項についてその概略を報告する。
【事前学習】
卒業論文が対象とする地域・時代に関する政治、法制、ひいては当該国家の基本的な状況について発表する。
【事後学習】
授業で指摘された点を踏まえ、対象とする時代と地域における基本的な政治体制、法制を整理しておく。
7 卒業論文が対象とする時代背景と政治、法制、社会、そして経済状況に起因する諸問題について整理を行う。第2回目は、対象とする地域・時代の社会(支配関係)等についてその概略を報告する。
【事前学習】
卒業論文が対象とする地域・時代に関する社会的な諸相について発表する。
【事後学習】
授業で指摘された点を踏まえ、対象とする時代と地域における社会的な諸相を整理しておく。
8 卒業論文が対象とする時代背景と政治、法制、社会、そして経済状況に起因する諸問題について整理を行う。第3回目は、対象とする地域・時代の経済状況に起因する諸問題等についてその概略を報告する。
【事前学習】
卒業論文が対象とする地域・時代に関する経済に起因する諸問題について発表する。
【事後学習】
授業で指摘された点を踏まえ、対象とする時代と地域における経済に起因する諸問題について整理しておく。
9 基本的に以後2週にわたって、卒業論文で使用する基本史料について報告する。初回は、行論の中心となる史料について「解読」ならびに説明を行う。
【事前学習】
行論の中心となる基本史料についえ「文法」をよく理解して正確に読解する。
【事後学習】
授業で指摘された点を踏まえ、基本史料について誤読がないよう確かめる。
10 卒業論文で使用する基本史料について報告する。第2回目は、初回で取り上げることの出来なかった基本史料について「解読」ならびに説明を行う。
【事前学習】
基本史料についえ「文法」をよく理解し、自分なりの解釈にならぬよう正確に読解する。
【事後学習】
授業で指摘された点を踏まえ、すべての史料について誤読がないよう確かめる。
11 基本的に卒業論文の章立ておよび構成については、4年次前期である程度構想しているが、ここでは最終的に確定し、それを発表する。
【事前学習】
問題の所在、学説史整理、基本的な社会情勢、史料読解等を踏まえ、確定した章立て、構成を考える。
【事後学習】
授業で指摘された点を踏まえ、章立ておよび構成を確定する。
12 卒業論文の下書きを発表する。
【事前学習】
発表用のレジュメを用意する。
【事後学習】
卒業論文が、史料をもとに検討し、客観的、論理的な構成となっているかどうか、また足りない点など、授業で指摘された点を踏まえ、問題点を整理する。
13 卒業論文の下書きを発表する。前回の授業で受けた指摘を反映して、論文の完成度を上げる。
【事前学習】
前回の授業における指摘を踏まえ、関係論文などをもう一度読み直して、行論に問題がないかどうか充分に検証する。
【事後学習】
授業で指摘された点を踏まえ、卒業論文を提出レベルまで上げる。
14 いままでの指導を踏まえ、提出段階にある卒業論文について最終発表する。
【事前学習】
史料に誤読がないか、論理的に矛盾していないか等、しっかりとチェックする。
【事後学習】
授業で指摘された点を踏まえ、卒業論文として提出できるかたちに整える。
15 提出論文の最終チェックを受ける
【事前学習】
提出を前提に、体裁、註の付け方、誤字脱字等あらゆる点について入念にチェックする。
【事後学習】
口述試問に備え、卒業論文の内容をもう一度読み直すとともに、史料についても再度熟読する。
その他
教科書 使用しない
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 毎週指導を受けた卒業論文(100%)
オフィスアワー 木曜日5限(2号館9階研究室)

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