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特殊研究ゼミナール2

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科目名 特殊研究ゼミナール2
教員名 久保木秀夫
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
学期 後期 履修区分 必修
授業概要 原本資料・歴史資料・絵画資料を活用した、中古中世文学に関する研究。
授業のねらい・到達目標 ・中古中世文学に関する原本資料(写本・版本、古筆切など。その複製類も含む)を基本的には対象としつつ、書誌学(原本資料の形態に関する研究)・文献学(書写印刷内容に関する研究)的な方法に基づきながら、諸作品の諸伝本・諸本文の、文学資料としての価値や意義を明らかにする知識と技術を身につける。
・また、古典文学に関わる歴史的な人物や出来事の考証、あるいは絵画資料を含む、作品個々の解釈や表現分析ができるようになる。
・また、原本資料を活用した、中古中世文学を中心とする書物史・蔵書史などを構築・活用できるようになる。
・それらいずれの場合でも、簡便な校注テキストばかりではない、多種多様な資料を存分に活用するかたちで調査研究を進められるようになる。
・以上を踏まえた上での、卒業論文執筆に向けた準備を整えていく。
・後期のこの授業内で、前期及び夏合宿の成果を踏まえつつ、卒業論文で取り上げるテーマを各自、確定させていくことを目標とする。
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 ・講義形式と演習形式とを適宜組み合わせていく。
・くずし字解読能力を高めながら、書誌学・文献学的な調査研究方法、また歴史資料や絵画資料をも活用した考証の在り方や方法について、専門的・実践的に学んでいく。
・授業の前半では、古典文学・歴史資料・絵画資料を原文から読み解いていく。
・また既存の多数の研究成果を具体的な事例として読み込みながら、問題設定の仕方・調査研究の進め方などについて、受講生全員での討議を積み重ねていく。
・文理学部内で所蔵されている原本資料そのものも、可能な範囲で学修の対象とし、活用していく。
・それらを踏まえつつ、授業の後半では、それまでの講義・発表を反映・発展させながら、個別発表を繰り返し、卒業論文のテーマを絞り込んでいき、大方固まる(固める)ところまで進める。
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
履修条件 受講を許可された3年生のみ履修可。それ以外で受講を希望する者は、特殊研究ゼミナール2(後期)の第1回目の授業で申し出ること。
授業計画
1 授業内容の確認、個別発表の順番の決定など
【事前学習】夏合宿での成果を踏まえ、各自の仮テーマに関する調査研究を進めておくこと。
【事後学習】課題プリント1(くずし字解読等)に取り組むこと。
2 輪読1:中古文学
【事前学習】前回配布した輪読資料1を読み込んでおくこと。
【事後学習】課題プリント2(くずし字解読等)に取り組むこと。
3 輪読2:中世文学
【事前学習】前回配布した輪読資料2を読み込んでおくこと。
【事後学習】課題プリント3(くずし字・翻刻等)に取り組むこと。
4 輪読3:歴史的事象・歴史的人物
【事前学習】前回配布した輪読資料3を読み込んでおくこと。
【事後学習】課題プリント4(くずし字解読等)に取り組むこと。
5 輪読4:絵画資料
【事前学習】前回配布した輪読資料4を読み込んでおくこと。
【事後学習】課題プリント5(くずし字解読等)に取り組むこと。
6 輪読5:書物史・蔵書史
【事前学習】前回配布した輪読資料5を読み込んでおくこと。
【事後学習】課題プリント6(くずし字解読等)に取り組むこと。
7 個別発表1
【事前学習】発表予定の作品・資料について各自予習しておくこと。
【事後学習】課題プリント9(くずし字解読等)に取り組むこと。
8 個別発表2
【事前学習】発表予定の作品・資料について各自予習しておくこと。
【事後学習】課題プリント10(くずし字解読等)に取り組むこと。
9 個別発表3
【事前学習】発表予定の作品・資料について各自予習しておくこと。
【事後学習】課題プリント11(くずし字解読等)に取り組むこと。
10 個別発表4
【事前学習】発表予定の作品・資料について各自予習しておくこと。
【事後学習】課題プリント12(くずし字解読等)に取り組むこと。
11 個別発表5
【事前学習】発表予定の作品・資料について各自予習しておくこと。
【事後学習】課題プリント13(くずし字解読等)に取り組むこと。
12 個別発表6
【事前学習】発表予定の作品・資料について各自予習しておくこと。
【事後学習】課題プリント14(くずし字解読等)に取り組むこと。
13 個別発表7
【事前学習】発表予定の作品・資料について各自予習しておくこと。
【事後学習】課題プリント15(くずし字解読等)に取り組むこと。
14 個別発表の総括
【事前学習】これまでの各回の内容を復習しておくこと。
【事後学習】レポートをまとめていくこと。
15 まとめ、レポート提出、来年度に向けて
【事前学習】レポートを提出できるようまとめておくこと。レポートの個別指導は2月に行う予定。
【事後学習】来年度ゼミ活動の準備をすること。
その他
教科書 笠間影印叢刊刊行会 『字典かな 出典明記 改訂版』 笠間書院 1972年
堀川貴司 『書誌学入門 古典籍を見る・知る・読む』 勉誠出版 2010年
その他、毎回プリントを配布する。webシステムで配付する場合もある。
参考書 国文学研究資料館 『古典籍研究ガイダンス 王朝文学を読むために』 笠間書院 2012年
その他、授業の中で適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート(50%)、授業参画度(50%)
オフィスアワー 毎週火曜・昼休み、個人研究室にて。
備考 ・2年次までに文献資料解読1・書誌学を履修しているのが望ましい(必須ではない)。

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