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文献資料解読1

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科目名 文献資料解読1
教員名 竹下義人
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
学期 前期 履修区分 選択
授業概要 【くずし字を読む】古典文学資料(写本・版本)を取り扱うためには、現代のいわゆる活字本とは違い、原文のくずし字を読む能力が求められる。本講義は、そのための技術を実践的に学習・習得するための授業である。受講時点では、くずし字の読解能力や学習経験などは問わない。
授業のねらい・到達目標 日本の古典文学作品は、写本または刊本によって伝来・普及したものであり、そうした古典籍の多くは、いわゆるくずし字で表記されているのが普通である。授業では代表的な文学作品をとりあげ、テキストを読み解きながら、文字や表記の歴史に親しみ、あわせて作品理解を深めていく。当面の目標としては、変体仮名の完全習得をめざしていくことにしたい。なお、本科目の応用編として、後期開講の「書誌学」の履修を推奨しておく。
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 演習(実習)形式。毎回資料を配付するので、教員の指導にしたがって読解に取り組んでいく。授業時には漢和辞典・国語辞典を持参すること(電子辞書でもよい)。
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 ガイダンス-授業のテーマや到達目標jよび授業の方法についての説明
【事前学習】シラバスを事前に確認しておく
【事後学習】第2回以降の授業に備え、ガイダンスとシラバスの内容を再確認する。
2 資料解読の基礎(1)書誌学概説
【事前学習】配付資料の確認。
【事後学習】書誌学について概略を整理。
3 資料解読の基礎(2)写本と刊本
【事前学習】写本と刊本の相違点の整理。
【事後学習】中古・中世の物語・随筆について整理。
4 資料解読と発表(1)物語・随筆
【事前学習】古典における散文ジャンルの確認。
【事後学習】和歌・連歌について概略整理。
5 資料解読と発表(2)和歌・連歌
【事前学習】古典おける韻文ジャンルの確認。
【事後学習】写本とは何かについて概略整理。
6 資料解読と発表(3)写本資料
【事前学習】写本とは何かについて整理しておく。
【事後学習】テスト範囲の復習。
7 読解力の小テストと解説(1)
【事前学習】テスト範囲の確認。
【事後学習】テスト結果の反省と復習。仮名草子について概略調査。
8 資料解読と発表(4)仮名草子
【事前学習】近世の散文ジャンルの確認。
【事後学習】浮世草子について概略調査。
9 資料解読と発表(5)浮世草子
【事前学習】近世の散文ジャンルの確認。
【事後学習】俳諧について概略調査。
10 資料解読と発表(6)俳諧
【事前学習】近世の韻文ジャンルの確認
【事後学習】テスト範囲の復習。
11 読解力の小テストと解説(2)
【事前学習】テスト範囲の確認。
【事後学習】テスト結果の反省と復習。江戸戯作について概略調査。
12 資料解読と発表(7)江戸戯作1
【事前学習】江戸戯作のジャンル確認。
【事後学習】草双紙のジャンル概略調査。
13 資料解読と発表(8)江戸戯作2
【事前学習】江戸戯作のジャンル再確認。
【事後学習】考証随筆について概略調査。
14 資料解読と発表(9)考証随筆
【事前学習】前回資料の復習
【事後学習】テスト範囲の復習。
15 読解力の小テストと解説(3)
【事前学習】テスト範囲の確認。
【事後学習】テスト結果の反省と復習
その他
教科書 プリントを配付する
参考書 高田竹山監修 『五體字類』 西東書房 2008年 第三版
児玉幸多編 『漢字くずし方辞典』 東京堂出版(旧版、近藤出版社) 1993年
児玉幸多編 『くずし字解読辞典 〈机上版〉』 東京堂出版(旧版、近藤出版社) 1993年
上記の書籍については、いずれも古書店でも入手可能である(旧版でも利用上の支障はない)。その他の参考書については授業中に紹介する
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(40%)、授業参画度(60%)
授業参画度は、発表、質疑応答等で評価します。
オフィスアワー 火・水・木の昼休み、個人研究室にて。連絡用のメールアドレスについては第1回の授業時に知らせる。

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