文理学部シラバスTOP > 文理学部 > ドイツ文学科 > ドイツ語表現演習インテンシヴ4
日本大学ロゴ

ドイツ語表現演習インテンシヴ4

このページを印刷する

科目名 ドイツ語表現演習インテンシヴ4
教員名 山木喜美子
単位数    1 学年    4 開講区分 文理学部
科目群 ドイツ文学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業概要 「語彙と文法をある程度学習した段階で、どうすれば簡単で分かりやすく、表現豊かでロジカルな味のある文が少しでもドイツ語らしく作成できるのか、そしてその成果を国際的に認められている公式の検定試験で生かし、達成感を得ることが出来るのか」ということをメインテーマに、各ポイントを織り込んだ授業を進めます。このクラスでは、書くことと同じくらい話す表現力も鍛えます。ドイツ語表現演習インテンシヴ2よりもより文法や表現の幅が広がり深まります。そしてより一層全体的な会話の流れや自然なドイツ語の表現を重視します。さらに、「読む」「聞く」「書く」「話す」のそれぞれの分野で、過去の試験問題に基づいて具体的な試験準備を進めます。ドイツ語表現演習インテンシヴ3と4では、異なった表現と異なった過去の試験問題を扱いますので、授業内容は重複しません。
 書く領域でも話す領域でも、いろいろなポイントやテーマを計画しています。すべて講師が作成および準備した練習問題や課題を通じて効果的に学んでもらうようにします。事前に新しい練習問題のプリントを渡しますので、次回の授業までに必ず目を通しておいて下さい。
 加えて、「たったの72パターンでこんなに話せるドイツ語会話」(山木喜美子著)の中からその都度授業のテーマに合った表現を紹介し、積極的に使えるようにしていきます。前回の学習内容の上に毎回発展させた授業が積み上げられていくので、習った表現は必ず毎回授業の事後学習として復習しておいて下さい。本授業の事前・事後学習は、各1-2時間の学習を目安とします。また学習した表現を応用して頂く目的で、まとめとして数回作文を書く課題を出します。提出後さらに、赤でマークされた間違いを、コメントを参考に自分の力で訂正して頂きます。
授業のねらい・到達目標 前期・後期を通しての到達目標は、Goethe-InstitutのGoethe-Zertifikat A2(A2レベルの国際検定試験)に合格することです。具体的な到達語学レベルとしては、日常でよく使われる文や表現を理解し、使いこなすことができる。日常遭遇する、込み入っていない状況でコミュニケーションを取ることが出来、日常的に馴染みのあるテーマについて情報交換できる。簡単な表現を使って相手に尋ねたり提案したり、自分が置かれている状況を説明して助言を求めたりできる。それに合わせて、簡単で分かりやすく、表現豊かでロジカルな味のある文を少しでもドイツ語らしく作成できるようになる。この国際的に公認された資格を活かして、留学につなげて頂ければとても嬉しいです。
 参加者のレベルによっては、後期をGoethe-InstitutのGoethe-Zertifikat B1(B1レベルの国際検定試験)の準備に宛てることも考えています。
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP5, DP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 検定試験の準備においても、用意されたお決まりの解答を期待するような一方通行の授業ではなく、講師の長年のドイツ在住経験とGoethe-Institutでの教歴を生かして学生とのコミュニケーションを大切にし、学生に自ら考えさせて、彼らの潜在能力や知覚能力や関心を誘発して引き出すような授業の方法を取ります。そして学生が積極的に参加できる授業を目指します。
 色々な項目の表現演習をしますが、それをただ教師から教えてもらうだけではすぐ忘れてしまいます。習ったことを自分で考え生かしてみてこそ初めて自分の身に付くのです。その意味で、試験準備の枠にとらわれず、表現演習と平行して会話および作文指導をします。合わせて、会話がさらに豊かになり幅を広げるための、日常によく使われる表現をバラエティ豊富に取りそろえた「たったの72パターンでこんなに話せるドイツ語会話」(山木喜美子著)を参考書として使用します。
 模擬試験の課題に基づいた作文では、教師が赤でマークを入れて返却することによって(それぞれの模範解答は最後に渡します)、自力で間違いを訂正し、構造と表現に磨きを掛けたテキストに校正して再度提出してもらいます。語学センスを育てる為に、基本的にはドイツ語で授業を行いますが、学生は躊躇せずいつでも質問をして下さい。日本語で質問しても構いません。日本人に見られる典型的な間違いに多く触れていく他、出席者の方でよく分からない事があれば、聞いてもらえば理解できるまでていねいに説明します。
履修条件 学科の履修規定による
授業計画
1 ガイダンスおよび、夏休みの思い出を簡単なドイツ語で語る。
【事前学習】シラバスをよく読み、夏休みの思い出をドイツ語で表現できるように準備しておくこと。
【事後学習】第1回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
2 表現演習および検定試験の流れと特に留意すべき点の説明。
【事前学習】第1回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第2回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
3 表現演習およびリーディング分野での練習と解説(1)。
【事前学習】第2回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第3回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
4 表現演習およびリーディング分野での練習と解説(2)。
【事前学習】第3回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第4回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
5 表現演習およびライティング分野での練習と解説(1)+ライティングの課題(1)。
【事前学習】第4回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第5回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
6 表現演習およびライティング分野での練習と解説(2)。
【事前学習】第5回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第6回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
7 表現演習およびライティングの提出課題の分析と解説+ライティングの課題(2)。
【事前学習】第6回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第7回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
8 表現演習およびヒアリング分野での練習と解説(1)。
【事前学習】第7回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第8回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
9 表現演習およびヒアリング分野での練習と解説(2)。
【事前学習】第8回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第9回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
10 表現演習およびスピーキング分野での練習と解説(1)。
【事前学習】第9回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第10回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
11 表現演習およびスピーキング分野での練習と解説(2)。
【事前学習】第10回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第11回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
12 表現演習およびスピーキング分野での練習と解説(3)。
【事前学習】第11回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第12回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
13 検定試験のリーディング・ヒアリング・ライティング分野での模擬試験を行う。
【事前学習】第12回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第13回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
14 添削しコメントを付けた提出課題のフィードバック。質疑応答はラーニング・コモンズで行う。
【事前学習】第13回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第14回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
15 今までの授業の復習と解説。その後検定試験のスピーキング分野の模擬試験を行う。
【事前学習】試験の準備。
【事後学習】試験の内容を復習すること。
その他
教科書 独自のプリントと補強教材、過去の試験問題、そして「たったの72パターンでこんなに話せるドイツ語会話」(山木喜美子著)を合わせて授業に用いますので、必ず購入しておいて下さい。
参考書 山木 喜美子 『たったの72パターンでこんなに話せるドイツ語会話』 明日香出版社 2016年 第2版
上に挙げた参考書は授業で使用しますので、必ず購入しておいて下さい。
自分が一番使い易い独和・和独辞典が薦められます。電子辞書は持ち運びが楽なので便利でしょう。できれば、Stilwörterbuch などの独独辞典が少しでも活用できれば、それが一番望ましいです。
成績評価の方法及び基準 提出作文における表現能力+推敲後の提出作文の完成度(合わせて)+模擬試験の結果(70%)、授業に対する熱意と意欲、積極的な参加+コミュニケーション力(30%)
検定試験に必要なドイツ語の基礎知識の他、授業に対する熱意と向上したいという意欲、積極的な参加を評価します。何かを尋ねたら、答えが間違っていても一向に構いませんから、臆せず、他人を気にせず自分の思うところを自由に積極的に発言してほしいです。
オフィスアワー (金)13:15~14:15  講師室
備考 提出用に、自分が書きやすいルーズリーフやレポート用紙などの紙(A4版が望ましい)を用意して下さい。
ドイツ語表現演習インテンシヴ3と合わせて履修する事が望ましいです。
ドイツ文学科の3年生・4年生以外でも、また以前にドイツ語表現演習インテンシヴ1や2に参加していなくても、是非授業に参加したいと思う意欲とやる気のある学生は大いに歓迎します。

このページのトップ