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ドイツ語表現演習インテンシヴ2

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平成28年度以降入学者 ドイツ語表現演習インテンシヴ2
平成27年度以前入学者 ドイツ語表現演習4
教員名 山木喜美子
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 ドイツ文学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業概要 「言葉をまだあまり知らなくても、文法の知識が浅くても、どうすれば簡単で分かりやすく、表現豊かでロジカルな味のある文が少しでもドイツ語らしく作成できるのか」ということをメインテーマに、各ポイントを織り込んだ授業を進めます。このクラスでは、書くことと同じくらい話す表現力も鍛えます。表現演習1よりも総合的な文法項目を扱い、全体的な会話の流れや自然なドイツ語の表現を重視します。
 書く領域でも話す領域でも、いろいろなポイントやテーマを計画しています。すべて講師が作成および準備した独自の練習問題や課題を通じて効果的に学んでもらうようにします。事前に新しい練習問題のプリントを渡しますので、次回の授業までに必ず目を通しておいて下さい。
 加えて、「たったの72パターンでこんなに話せるドイツ語会話」(山木喜美子著)の中からその都度授業のテーマに合った表現を紹介し、積極的に使えるようにしていきます。前回の学習内容の上に毎回発展させた授業が積み上げられていくので、習った表現は必ず毎回授業の事後学習として復習しておいて下さい。本授業の事前・事後学習は、各1時間の学習を目安とします。また学習した表現を応用して頂く目的で、まとめとして数回作文を書く課題を出します。提出後さらに、赤でマークされた間違いを、コメントを参考に自分の力で訂正して頂きます。
授業のねらい・到達目標 言葉は伝われば良いと誤解している人が多いようですが、言語は自分を正しく表現し守ってくれる平和な武器でもあります。その意味でも、学習した文法を駆使して豊かな表現を心掛ける事はとても大切です。日本の教育の弊害として、往々にして1つの問いに対して1つの答えしか求められませんが、表現は多くの可能性とバりエーションを有します。皆さんが習った文法などの知識の断片を総括して活用し、限られた語彙を生かして、出来るだけ豊かな味のある文章を作成できるようになる。テーマに応じて単語から文に、そして文から表現豊かな構造のしっかりしたテキストが作れるよう楽しく指導します。身近な日常生活のテーマから入り、会話にも力を入れ、自然なドイツ語の表現を身につけることができる。コミュニケーションを重視した授業に参加することの楽しさ、総合的に表現を磨く中で文化の生きた産物としてのドイツ語を学ぶ事の面白さ、またその精神を感じ取って貰えればとても嬉しいです。
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP5, DP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 用意されたお決まりの解答を期待するような一方通行の授業ではなく、講師の長年のドイツ在住経験と教歴を生かして学生とのコミュニケーションを大切にし、学生に自ら考えさせて、彼らの潜在能力や知覚能力や関心を誘発して引き出すような授業の方法を取ります。そして学生が積極的に参加できる授業を目指します。
 色々な項目の表現演習をしますが、それをただ教師から教えてもらうだけではすぐ忘れてしまいます。習ったことを自分で考え生かしてみてこそ初めて自分の身に付くのです。その意味で、表現演習と平行して会話および作文指導をします。歌やゲームやロールプレーも予定しています。合わせて、会話がさらに豊かになり幅を広げるための、日常によく使われる表現をバラエティ豊富に取りそろえた「たったの72パターンでこんなに話せるドイツ語会話」(山木喜美子著)を参考書として使用します。
 多くの場合学生は、会話した内容を作文にして提出し、教師が赤でマークを入れて返却することによって(それぞれの模範解答は最後に渡します)、自力で間違いを訂正し、構造と表現に磨きを掛けたテキストに校正して再度提出してもらいます。語学センスを育てる為に、基本的にはドイツ語で授業を行いますが、学生は躊躇せずいつでも質問をして下さい。日本語で質問しても構いません。日本人に見られる典型的な間違いに多く触れていく他、出席者の方でよく分からない事があれば、聞いてもらえば理解できるまでていねいに説明します。
履修条件 学科の履修規定による
授業計画
1 ガイダンスおよび前期の期末試験の大切なポイントの解説。
【事前学習】ガイダンスの内容をよく読んでおくこと。期末試験を復習しておくこと。
【事後学習】第1回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
2 ドイツ語の歌をベースにしたディクテーション。長い夏休みの後、ドイツ語の歌の響きを楽しむ。
【事前学習】第1回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第2回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
3 ドイツ語の歌を発展させてゲームにつなげる。ゲームを楽しみながらドイツ語表現力を身に付ける。
【事前学習】第2回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第3回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
4 キーワードから適切な疑問文を作り、それに合致した答えを作成する。
【事前学習】第3回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第4回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
5 Pechgeschichte(ついてない話)のテキストの中から、場面に応じたさまざまなニュアンスを醸し出す、時制・法(直接法、接続法)などを学ぶ。
【事前学習】第4回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第5回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
6 Pechgeschichte(ついてない話)のテキストの中から、場面をロジカルに効果的に発展させるつなぎの言葉を学ぶ。それぞれのPechgeschichteを短く作文してもらう。
【事前学習】第5回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第6回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
7 代表的なつなぎの言葉の意味と文の構造をしっかり把握する。
【事前学習】第6回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第7回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
8 つなぎの言葉を積極的に使えるようにするために、提供されたさまざまな短文を自由に組み合わせて。筋の通ったロジカルな文をクリエイティブに作成する。
【事前学習】第7回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第8回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
9 ペアワークを行い、代わる代わるクイズを出し、共に文の構造と表現を検討していく。(前半)
【事前学習】第8回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第9回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
10 ペアワークを行い、代わる代わるクイズを出し、共に文の構造と表現を検討していく。(後半)
【事前学習】第9回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第10回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
11 練習問題を通じて、日常生活のさまざまなシチュエーションで使われる決まった表現に慣れる。
【事前学習】第10回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第11回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
12 日常生活のさまざまなシチュエーションで使われる決まった表現の幅を広げ、深めていく。
【事前学習】第11回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第12回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
13 日常生活のさまざまなシチュエーションを描いた絵に合致する表現を探し、さらにそれらを会話の中で使いこなす。
【事前学習】第12回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第13回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
14 添削しコメントを付けた提出課題のフィードバック。質疑応答は独文学科のラーニング・コモンズで行う。
【事前学習】第13回の授業の際に出した課題を行うこと。提出した課題の再提出の準備。
【事後学習】第14回の授業に配布したプリントを読み込んで、内容を復習すること。
15 今までの授業の復習と解説。その後2種類の筆記試験を行う。
【事前学習】試験の準備。
【事後学習】筆記試験の内容を復習すること。
その他
教科書 独自のプリントと補強教材、そして「たったの72パターンでこんなに話せるドイツ語会話」(山木喜美子著)を合わせて授業に用います。
参考書 山木 喜美子 『たったの72パターンでこんなに話せるドイツ語会話』 明日香出版社 2016年 第2版
上に挙げた参考書は授業で使用しますので、必ず購入しておいて下さい。
自分が一番使い易い独和・和独辞典が薦められます。電子辞書は持ち運びが楽なので便利でしょう。できれば、独独辞典が少しでも活用できれば、それが一番望ましいです。できれば、Stilwörterbuch などの独独辞典が少しでも活用できれば、それが一番望ましいです。期末試験も含めたすべての授業内テストで、辞書を使用しても構いません。
成績評価の方法及び基準 提出作文における表現能力+推敲後の提出作文の完成度(合わせて)+授業内テスト(60%)、授業に対する熱意と意欲、積極的な参加+コミュニケーション力(40%)
参画度に関しては、基本的なドイツ語の基礎知識の他、授業に対する熱意と向上したいという意欲、積極的な参加にウエイトを置いて評価します。何かを尋ねたら、答えが間違っていても一向に構いませんから、臆せず、他人を気にせず自分の思うところを自由に積極的に発言してほしいです。
オフィスアワー (金)13:15~14:15  講師室
備考 提出用に、自分が書きやすいルーズリーフやレポート用紙などの紙(A4版が望ましい)を用意して下さい。
ドイツ語表現演習3と合わせて履修する事が望ましいです。
ドイツ文学科の3年生以外でも、是非授業に参加したいと思うやる気のある学生は大いに歓迎します。

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