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社会学演習1

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科目名 社会学演習1
教員名 松橋達矢
単位数    1 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 必修
授業概要 「グローバル化と食」から社会を考える:グローバリゼーションの歴史社会学一歩前
授業のねらい・到達目標 近年、社会という不可視な存在に接近するのに際し、「モノ(thing/object)」「 物 質 性(materiality)」といった、私たちと社会をつなぐ媒介として機能する可視的な対象へと改めて注目が集まっています。
本演習では、私たちの身近な営みである「食」ないし「食べ物」を経由しながら、<ヒト-モノ-コト-場所>の連なりからなる私たちが生きる社会のありようを、社会変動、とりわけ「グローバリゼーション」の視点から読み解いていくことを通じ、ローカル、ナショナル、グローバルなものの相互依存が拡大する現代日本社会の特質に接近する作法を身につけるとともに、グローバル時代にふさわしい社会学的想像力を磨く事を目的としています。

この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP3及びカリキュラムポリシーCP5に対応しています。
授業の方法 教員による基本事項のレクチャーに加え、4つの「食」を入り口とした、文献購読+発表+グループワークを行います。

本授業の事前・事後学習は,合わせて1時間の学習を目安とします。
履修条件 セレクションを通過した学生
授業計画
1 ガイダンス――「他己紹介」と前期スケジュールの確認
【事前学習】シラバスを確認しておく
【事後学習】スケジュールとオフィスアワー、紹介された文献情報等を押さえておく
2 グローバル化ってそもそも何だ?(1)――グローバリゼーション論の基礎的事項&文献購読の作法確認
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、内容を把握する
【事後学習】もう一度論文を読み直し、自身の作成したレコメンドシートを修正する
3 グローバル化ってそもそも何だ?(2)――グローバリゼーション論の基礎的事項&レジュメ作成方法等確認
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する
【事後学習】他者の作成したレジュメをもとに、自身の作成したレジュメを修正する
4 「食」を入口に社会を考える(1)――「食」から見る社会の多様性と諸矛盾(レジュメを基にした報告&討論)
【事前学習】事前に配布された課題文献に目を通し、レジュメを作成する
【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する
5 「食」を入口に社会を考える(2)――「食」から見る社会の多様性と諸矛盾(身近な事例を基にした討論)
【事前学習】身近な例を見つめ直すための事前課題に取り組み、提出する
【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題文献に目を通す
6 半径500kmで私たちの「食」は成立するか?(1)――複雑化する食品供給網とグローバルフード(レジュメを基にした報告&討論)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する
【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する
7 半径500kmで私たちの「食」は成立するか?(2)――複雑化する食品供給網とグローバルフード(私たちの1週間の献立を振り返るグループワーク&討論)
【事前学習】身近な例を見つめ直すための事前課題に取り組み、提出する
【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題文献に目を通す
8 半径500kmで私たちの「食」は成立するか?(3)――複雑化する食品供給網とグローバルフード(スーパーマーケット実習&成果報告)
【事前学習】スーパーに足を運び、価格調査を行う
【事後学習】調べてきた原材料の輸出入状況を含めた基本情報を各種統計から調べておく
9 私たちの「食」は安すぎる?(1)――工業化される食とテクノサイエンスがもたらすリスク(レジュメを基にした報告&討論)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する
【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する
10 私たちの「食」は安すぎる?(2)――工業化される食とテクノサイエンスがもたらすリスク(ドキュメンタリー視聴&課題)
【事前学習】視聴予定のDVDのレコメンドを確認しておく
【事後学習】視聴した内容を踏まえ、みずからのレコメンドを作成する
11 私たちの「食」は安すぎる?(3)――工業化される食とテクノサイエンスがもたらすリスク(ドキュメンタリー視聴&課題を基にしたグループワーク&討論)
【事前学習】身近な例を見つめ直すための事前課題に取り組み、提出する
【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題文献に目を通す
12 なぜ飢える?なぜ余る?(1)――飢餓と飽食をめぐる社会学(レジュメを基にした報告&討論)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する
【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する
13 なぜ飢える?なぜ余る?(2)――飢餓と飽食をめぐる社会学(日米のフードデザート問題を考える)
【事前学習】身近な例を見つめ直すための事前課題に取り組み、提出する
【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題文献に目を通す
14 第2回目から第13回目までの講義内容についてのテーマを設定し、グループで討論を行う。
【事前学習】第2回~第13回の内容等を確認しておく
【事後学習】討論の内容を踏まえ、討論内容の論拠を各種データから確認しておく
15 これまでの内容に対する教員解説に基づき、授業の理解を深める。
【事前学習】第2回~第14回の内容等を確認しておく
【事後学習】解説を踏まえ、自身の研究関心についてまとめておく
その他
教科書 授業開講時に指示します。
参考書 授業内で適宜紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート(30%)、授業貢献度(70%)
レポートは学期末に提出されたものの完成度、授業貢献度は第1~15回で実施される作業や報告、それを受けての討論等への貢献度で評価します。
オフィスアワー 授業開講時に指示します。
備考 対象は「食」ですが、あくまで「食」を係留点として国家や都市、エスニシティ、環境、インフラ(交通/情報等)など多様な領域や「モノ」のつながりが、いかにしてグローバル化する社会という不可視なものにリアリティをもたらすかという点を考えることが重要ですので、テレビのニュースや新聞、街の風景や日々の買い物先など、至る所で顕在的ないし潜在的に存在するグローバリゼーションの痕跡を探るべく、常にアンテナを張りめぐらせておくことを望みます。

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