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ゼミナール3

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科目名 ゼミナール3
教員名 後藤範章
単位数    1 学年    4 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 選択
授業概要 ゼミのテーマは、「Doing Visual, Cultural & Urban Sociology!-映像フィールドワークによる『東京』と『東京人』の社会学的研究-」です。全員が参画するメインのゼミ活動は、1994年度より継続している“写真で語る:「東京」の社会学”プロジェクトです。プロジェクトの成果を「形」にして、学内施設を使って展示発表を行うと同時に、Webサイトでも公開します。メインプロジェクトとは別に、企画提案を募って希望者が中心となって取り組むサブプロジェクトも行います。ゼミを通して、他者に向けて(口頭で、身体で、文章で、映像で、作品で)“表現すること”に力を注ぎます。インタビュー実習、データ収集・分析課題実習、MLを活用しての文章表現力を磨く実践なども取り入れ、ゼミ生の調査力と分析力、表現力に磨きをかけます。
授業のねらい・到達目標 映像(視覚)社会学と文化社会学と都市社会学がドッキングした、活動的で創造的なゼミを展開します。「集合的写真観察法」という独自に開発したビジュアル・メソッドを含む“映像フィールドワーク”を基にして、「東京」(大都市)と「東京人」(都会人)のありようを「社会学の眼(視点・方法・理論)」で読み解く(=社会学する)こと、これがゼミ活動の柱です。感性(センス・オブ・ワンダー)と社会学的想像力を研ぎ澄まし、発想力と企画力、調査力(社会調査リテラシー)と分析力、そして表現(構成)力と応用(問題解決)力を、実践的な諸活動を通して質的に高めて、厳しい競争社会を生き抜いていけるバイタリティとクリエイティビティに富んだ人材(=どんな困難をも乗り越えて目標に到達できる/他者を納得ずくで動かすことのできる「リーダー」)を、2年間かけてじっくりと育てていきます。

この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP3びカリキュラムポリシーCP5に対応しています。
授業の方法 3・4年生合同で毎週2時限連続で行います。東京/都市に関する文献や自分たちで撮ったビジュアルデータ(写真を主とする)を素材として、多角的に分析し、認識を深めます。"ディープな"東京を歩いて観察(オブザべーション)するタウンウォッチング(東京探検団)、グループ別フィールドワーク、ゼミ合宿を実施します。卒論(個人別の研究)の時間は、ゼミ(集団での共同研究)とは別になります。

本授業の事前・事後学習は,合わせて1時間の学習を目安とします。
履修条件 「卒業論文」と3年生の「ゼミナール1」も一緒に履修することになります。
授業計画
1 ガイダンス:ゼミ活動の方針と内容及び年間スケジュールの確定
【事前学修】研究室のWeb及び過年度のゼミブログに目を通しておくこと。
【事後学修】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと。
2 インタビュー実習(インタビュアーとインタビュイーのロールプレイング)と他己紹介
【事前学修】『新・社会調査へのアプローチ』第9章の1を必ず読んでおくこと。
【事後学修】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと。
3 データ収集・分析課題実習
【事前学修】『新・社会調査へのアプローチ』第2章を必ず読んでおくこと。
【事後学修】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと。
4 ゼミのメイン・プロジェクト“写真で語る:「東京」の社会学”('94~'18)の成果と課題
【事前学修】研究室Webの「“写真で語る:「東京」の社会学”プロジェクト」ページに目を通しておくこと。
【事後学修】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと。
5 文献を読んだり、ビジュアル教材(映画やドキュメンタリー、TV番組など)を視聴しての討論
【事前学修】研究室Webの「“映像フィールドワーク”プロジェクト」ページに目を通しておくこと。
【事後学修】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと。
6 集合的写真観察法の技法と実習 -メイン・プロジェクトのために-(1)
【事前学修】『新・社会調査へのアプローチ』第Ⅳ部の1を必ず読んでおくこと。
【事後学修】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと。
7 集合的写真観察法の技法と実習 -メイン・プロジェクトのために-(2)
【事前学修】『新・社会調査へのアプローチ』第Ⅳ部の1を必ず読んでおくこと。
【事後学修】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと。
8 東京各地でのタウンウォッチング(ディープな東京探索)の企画・設計
【事前学修】「東京探検団」関連のゼミブログに目を通しておくこと。
【事後学修】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと。
9 タウンウォッチング(東京探検団)の実施(ゼミ全体とグループ別)
【事前学修】自分が参加する「東京探検団」のシミュレーションをしておくこと。
【事後学修】自分が参加した「東京探検団」を振り返って理解を深め、欠を補うこと。
10 タウンウォッチング(東京探検団)の成果報告と検討 -メイン・プロジェクトの研究テーマの構想-
【事前学修】自分が参加した「東京探検団」の成果をまとめておくこと。
【事後学修】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと。
11 「東京」にいかに切り込むか -テーマの設定とアプローチの方法について-
【事前学修】『新・社会調査へのアプローチ』第Ⅳ部の1や参考文献を読んでおくこと。
【事後学修】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと。
12 “写真で語る:「東京」の社会学 '19”へ向けて -作品化への視点と戦略-
【事前学修】『新・社会調査へのアプローチ』第Ⅳ部の1や参考文献を読んでおくこと。
【事後学修】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと。
13 “写真で語る:「東京」の社会学 '19”へ向けて -フィールドワークの企画・設計-
【事前学修】『新・社会調査へのアプローチ』第Ⅳ部の1や参考文献を読んでおくこと。
【事後学修】授業を振り返って理解を深め、欠を補うこと。
14 “写真で語る:「東京」の社会学 '19”へ向けて -フィールドワークの実施(グループ別)とデータ分析-(1)
【事前学修】フィールドワークの実施計画のシミュレーションをしておくこと。
【事後学修】フィールドワークで得られたデータの分析を行うこと。
15 “写真で語る:「東京」の社会学 '19”へ向けて -フィールドワークの実施(グループ別)とデータ分析-(2)
【事前学修】フィールドワークの実施計画のシミュレーションをしておくこと。
【事後学修】フィールドワークで得られたデータの分析を行うこと。
その他
教科書 キャロライン・ノウルズほか(後藤範章監訳) 『ビジュアル調査法と社会学的想像力-社会風景をありありと描写する-』 ミネルヴァ書房 2012年
大谷信介・後藤範章ほか編著 『新・社会調査へのアプローチ』 ミネルヴァ書房 2013年 第1版
1はゼミプロジェクトの理論武装用のテキストとして、2はゼミプロジェクトによる作品化と卒論執筆用のテキストとして、2年間を通して最大限に利活用します。
参考書 谷富夫・山本努編著  『よくわかる質的社会調査 プロセス編』 ミネルヴァ書房 2010年
日本社会学会 『社会学評論第237号 (「見る」ことと「聞く」ことと「調べる」こと-社会学理論と方法の視聴覚的編成-)』 有斐閣 2009年
倉石忠彦ほか編 『現代都市伝承論』 岩田書院 2005年
後藤研究湯室のウェブサイト http://n510.com も参照して下さい。
成績評価の方法及び基準 レポート(20%)、授業参画度(30%)、ゼミへの貢献度(50%)
ゼミへの参画度(毎回の議論への参画度)と貢献度(ゼミプロジェクトの成果発表に関する貢献度)、レポートなどを総合して評価します。
オフィスアワー 毎週火曜日の6時以降、会議の入っていない木曜日の昼休みか5時以降。本館4階の後藤研究室。なお、可能な限り、メールで事前に予約を取るように心がけてください。メールアドレスは、第1回の授業時にお知らせします。
備考 MLを組んで、メールでの連絡ややり取りを行います。9/14(土)~16(月)には、代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターでゼミ合宿(2泊3日)を実施します。正規時間外の活動が多くなりますが、生涯に渡って輝き続ける宝物(自分たちで創り上げた作品群、絆、能力や技能)がもたらされるでしょう。ゼミのキャッチフレーズは、“せめぎ合いとつむぎ合いのダイナミズム”。ゼミを内外に常時公開しているので、いつでも、誰でも、ゼミに参加することができます。特に、入りたいゼミが決まっていない社会学科2年生には、ぜひ一度その目で見て、体験してみて下さい(1年生や他学科生も歓迎!)。

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