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理論・学説特殊研究Ⅰ

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科目名 理論・学説特殊研究Ⅰ
教員名 堀内進之介
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 選択
授業概要 フランスの思想家、歴史家ミシェル・フーコーの思想の基本的な要点について、彼のいくつかの主要な業績を取り上げながら、特に歴史と社会の関係を念頭に講義する
授業のねらい・到達目標 フーコーの思想の要点およびその軌跡を理解し、説明できるようになることを目的とする。


この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP3及びカリキュラムポリシーCP5に対応しています。
授業の方法 講義形式で行う。パワーポイントや配布資料を活用する。
本授業の事前・事後学習は,各1時間の学習を目安とします。
授業計画
1 ガイダンス(授業テーマ・目標・授業方法などについて説明する)
【事前学習】シラパスをよく確認すること。また、できれば、シラパスに記載の入門書のうち、どれか一冊(『フーコー入門』『フーコー』)に眼を通しておくことが望ましい。
【事後学習】配布資料に再度目を通しておくこと。
2 フーコーと構造主義(フーコーの思想とその方法論を学ぶ)
【事前学習】ガイダンスの配布資料を再読すること。
【事後学習】配布資料を基に、質問事項の有無を確認の上、とくに構造主義に関する要点を再確認のこと。
3 『狂気の歴史』読解(フーコーの方法論の特徴を学ぶ)
【事前学習】『臨床医学の誕生』および『狂気の歴史』、あるいはシラバスに記載した入門書で、当該箇所について目を通しておくことが望ましい。
【事後学習】配布資料を基に、正常と異常の区別に関する要点を整理し、質問事項の有無を確認すること。
4 『言葉と物』読解(議論の要点を把握する)
【事前学習】『言葉と物』、あるいはシラバスに記載した入門書で、当該箇所について目を通しておくことが望ましい。
【事後学習】配布資料を基に、要点を整理し、特に人間と歴史の関わりについて確認すること。質問事項の有無についても確認すること。
5 言説的実践の理論化1(フーコーの考古学を学ぶ)
【事前学習】『知の考古学』、あるいはシラバスに記載した入門書で、当該箇所について目を通しておくことが望ましい。
【事後学習】配布資料を基に、要点を整理し、質問事項の有無を確認のこと。特に構造主義とフーコーの方法論の差異について確認すること。
6 言説的実践の理論化2(フーコーの考古学の方法論的難点を学ぶ)
【事前学習】『知の考古学』、あるいはシラバスに記載した入門書で、当該箇所について目を通しておくことが望ましい。
【事後学習】配布資料を基に、要点を整理し、質問事項の有無を確認のこと。考古学の問題点について、講義で学んだ箇所を確認すること。
7 非言説的実践の理論(考古学から系譜学へと至るフーコーの思想の軌跡を学ぶ)
【事前学習】論文「ニーチェ、系譜学、歴史」、あるいはシラバスに記載した入門書で、当該箇所について目を通しておくことが望ましい。
【事後学習】配布資料を基に、系譜学に関する要点を整理し、質問事項の有無を確認のこと。
8 『知への意志』読解(抑圧の仮説など、議論の要点を把握する)
【事前学習】『知への意志』、あるいはシラバスに記載した入門書で、当該箇所について目を通しておくことが望ましい。
【事後学習】配布資料を基に、抑圧の仮説や生権力の概念などを確認するとともに、質問事項の有無を確認のこと。
9 『監獄の誕生』読解(規律権力など、議論の要点を把握する)
【事前学習】『監獄の誕生』、あるいはシラバスに記載した入門書で、当該箇所について目を通しておくことが望ましい。
【事後学習】配布資料を基に、規律権力などの概念を確認するとともに、質問事項の有無を確認のこと。
10 フーコーと監視社会論(フーコーの理論が現代にどのように適応されるかについて、映像資料から学ぶ)
【事前学習】先週までに学んだ規律権力の概念と、現代社会との関係について、考えておくこと。
【事後学習】配布資料や映像資料を基に、規律権力の現代的な問題について再度確認すること。
11 主体の系譜学(近代的個人に関する系譜学をフーコーの思想から学ぶ)
【事前学習】第8回で学んだ生権力の概念について、内容をもう一度確認しておくこと。
【事後学習】配布資料を基に、セクシャリティ、告白の権力などの概念について確認すること。
12 「主体と権力」1(議論の要点を把握する)
【事前学習】論文「主体と権力」を読んでおくことが望ましい。またフーコーの権力論について、特に第8回と第9回で学んだ内容もう一度確認しておくこと。
【事後学習】配布資料を基に、規律権力・主体化に関する要点を整理し、質問事項の有無を確認のこと。
13 「主体と権力」2(フーコー晩年の思想を学ぶ)
【事前学習】論文「主体と権力」を読んでおくことが望ましい。またフーコーの権力論について、特に第8回と第9回で学んだ内容もう一度確認しておくこと。
【事後学習】配布資料を基に、自己のテクノロジーなどの概念について、再度確認のこと。
14 知・権力・真理(フーコーの思想を前期・中期・後期に区別し、それぞれの特徴を検討する)
【事前学習】配布資料を元に、特に第12回の内容を再度確認のこと。
【事後学習】配布資料を基に、フーコーの思想の軌跡に関して要点を整理し、質問事項の有無を確認のこと。
15 まとめ(これまでの学習内容を整理し、授業の理解を深める)
【事前学習】これまでの事後学習で各自が整理した要点を再確認のこと。
【事後学習】筆記試験に備え、特に第3回から第14回までの要点整理を行うこと。
その他
教科書 教科書は指定しない。
参考書 ヒューバート・L・ドレイファス、ポール・ラビノウ 『ミシェル・フーコー―構造主義と解釈学を超えて』 筑摩書房
中山元 『フーコー入門』 ちくま新書
今村仁司、栗原仁 『フーコー』 清水書院
成績評価の方法及び基準 試験(100%)
期末試験にて評価します。
オフィスアワー 授業終了時に対応する。

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