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質的分析法

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科目名 質的分析法
教員名 石岡丈昇
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 後期 履修区分 選択
授業概要 質的分析法の基礎を学ぶ。インタビュー、ドキュメント分析、参与観察、ビジュアル調査という4つの方法を取り上げ、それぞれの特徴を知ると同時に、社会調査がデータ生産の方法と一体となって展開される点を学ぶ。
授業のねらい・到達目標 質的調査の論理と方法を学び実習することがこの授業の主たるねらいである。
<「社会調査士コース」の必修7科目の1科目。「社会調査士」取得希望者は、必ず2年次に履修し単位を修得しなければならない>

この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP3に対応しています。
授業の方法 板書、パワーポイントを用いて実施する。講義形式、グループワーク、実習を組み合わせておこなう。

本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 質的調査とは何か
【事前学習】シラバスを読み、内容を確認する
【事後学習】実際に、インタビューもしくは参与観察を実施する
2 聞き取り(インタビュー)調査(1)他者のストーリーを聞く
【事前学習】インタビューをめぐる配布資料を読む
【事後学習】インタビューを実施する
3 聞き取り(インタビュー)調査(2)他者のストーリーを再構成する
【事前学習】インタビューを分析する
【事後学習】インタビューを再分析する
4 聞き取り(インタビュー)調査(3)他者のストーリーを書く
【事前学習】インタビューをもとに小レポートを執筆する
【事後学習】小レポートを改稿する
5 聞き取り(インタビュー)調査(4)ストーリーの混交、ストーリーの共同体についての講義
【事前学習】インタビューをめぐる理論について、配布資料を読む
【事後学習】小レポートを再改稿する
6 ドキュメント調査(1)文書と言説について
【事前学習】ドキュメントに関する配布資料を読む
【事後学習】ドキュメントを言説の視点から分析した論文を読む
7 ドキュメント調査(2)文書を読む
【事前学習】ドキュメントを言説の視点から分析した論文を読み直す
【事後学習】課題文書を分析する
8 ドキュメント調査(3) 文書から文章を書く
【事前学習】課題文書を分析した小レポートを執筆する
【事後学習】課題文書を分析した小レポートを改稿する
9 参与観察(1)現場から考える
【事前学習】参与観察をめぐる配布資料を読む
【事後学習】参与観察を実施する
10 参与観察(2)現場について他者に伝える
【事前学習】観察結果を報告できるようにまとめる
【事後学習】観察結果を再分析する
11 参与観察(3)現場について書く
【事前学習】観察結果をもとに小レポートを執筆する
【事後学習】小レポートを改稿する
12 参与観察(4)調査地被害とオリエンタリズム
【事前学習】調査地被害をめぐる配布資料を読む
【事後学習】小レポートを再改稿する
13 ビジュアル調査(1)オーディオ記録/ビジュアル記録
【事前学習】ビジュアルメソッドをめぐる配布資料を読む
【事後学習】ビジュアル調査を実施する
14 ビジュアル調査(2)sensorial studiesの展開について
【事前学習】ビジュアル調査を身体や感覚の観点から分析する
【事後学習】ビジュアル調査を再分析する
15 質的分析法をめぐる総括と総合討論
【事前学習】質的分析法の実際を、教科書で書かれている内容と対比させて理解する
【事後学習】最終レポートを執筆する
その他
教科書 岸政彦・石岡丈昇・丸山里美 『質的社会調査の方法ー他者の合理性の理解社会学』 有斐閣 2016年
参考書 菅原和孝 『フィールドワークへの挑戦―“実践”人類学入門』 世界思想社 2006年
ケン・プラマー 『生活記録の社会学』 光生館 1991年
鶴見良行 『辺境学ノート』 めこん 1988年
成績評価の方法及び基準 試験(30%)、レポート(50%)、授業参画度(20%)
受講者は実際に質的分析をおこないレポートを提出する。そのレポートを中心に、授業参加度および基礎知識を問う試験の結果を総合して成績評価をおこなう。
オフィスアワー 授業終了時

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