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社会学史2

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科目名 社会学史2
教員名 犬飼裕一
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 社会学科
学期 後期 履修区分 必修
授業概要 社会学史のなかの社会2
授業のねらい・到達目標 社会学は20世紀初頭前後にまず新しい方法として生まれました。時代はちょうど19世紀までの科学と20世紀以降の科学の立場がぶつかり合っている頃で、社会学は両方の要素を受け取って展開してきました。現に、社会学はヨーロッパの哲学や歴史、そして宗教から多くのものを受け継いでいます。そして、哲学や歴史学の方法であった社会学が、後には独立した学科として成立します。本講義では、哲学や歴史、宗教といった関連領域にも目配りしながら社会学が独自の方法と領域を確立していく様子を説明していきます。受講者にとっては高校まででバラバラに教えられてきた歴史や政経の問題が、実は宗教や哲学と密接に関係していることを知り、今までとは違った立体的な思考が可能になるはずです。

この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP2に対応しています。
授業の方法 前期に行った講義「社会学史1」を受けて、後期ではゲオルク・ジンメルとマックス・ウェーバーをとりあげます。ジンメルとウェーバーはほぼ同じ時代にドイツで活躍した人物ですが、二人とも専門の社会学者ではなかったのがこの時代の社会学に独特の正確を与えています。ジンメルは哲学や芸術の分野でも名高く、ウェーバーは経済学や法学、政治学、歴史学といった領域でも一流の業績を残しました。このため二人の社会学について理解するには、同時代のヨーロッパの、ドイツの様々な学問のあり方を視野に入れなければならないのです。特に歴史と哲学の基礎知識は不可欠なので、前期の導入に続き、後期でも前期とは違う形で導入的な説明に力を入れることにします。

本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 社会学理解のためのヨーロッパ史とヨーロッパ哲学1
【事前学習】参考書『社会学の名著30』を読んでおいてください。
【事後学習】授業ノートの復習をしてください。
2 社会学理解のためのヨーロッパ史とヨーロッパ哲学2
【事前学習】参考書『社会学の名著30』を読んでおいてください。
【事後学習】授業ノートの復習をしてください。
3 社会学理解のためのヨーロッパ史とヨーロッパ哲学3
【事前学習】参考書『社会学の名著30』を読んでおいてください。
【事後学習】授業ノートの復習をしてください。
4 ゲオルク・ジンメル『社会学』1
【事前学習】ゲオルク・ジンメル『ジンメル・コレクション』(ちくま学芸文庫)を読んでおいてください。
【事後学習】授業ノートの復習をしてください。
5 ゲオルク・ジンメル『社会学』2
【事前学習】ゲオルク・ジンメル『ジンメル・コレクション』(ちくま学芸文庫)を読んでおいてください。
【事後学習】授業ノートの復習をしてください。
6 ゲオルク・ジンメル『貨幣の哲学』1
【事前学習】ゲオルク・ジンメル『ジンメル・コレクション』(ちくま学芸文庫)を読んでおいてください。
【事後学習】授業ノートの復習をしてください。
7 ゲオルク・ジンメル『貨幣の哲学』2
【事前学習】ゲオルク・ジンメル『ジンメル・コレクション』(ちくま学芸文庫)を読んでおいてください。
【事後学習】授業ノートの復習をしてください。
8 マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』1
【事前学習】マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(岩波文庫)を読んでおいてください。
【事後学習】授業ノートの復習をしてください。
9 マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』2
【事前学習】マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(岩波文庫)を読んでおいてください。
【事後学習】授業ノートの復習をしてください。
10 マックス・ウェーバー『職業としての学問』『職業としての政治』1
【事前学習】マックス・ウェーバー『職業としての学問』『職業としての政治』(ともに岩波文庫)を読んでおいてください。
【事後学習】授業ノートの復習をしてください。
11 マックス・ウェーバー『職業としての学問』『職業としての政治』2
【事前学習】マックス・ウェーバー『職業としての学問』『職業としての政治』(ともに岩波文庫)を読んでおいてください。
【事後学習】授業ノートの復習をしてください。
12 マックス・ウェーバー『職業としての学問』『職業としての政治』3
【事前学習】マックス・ウェーバー『職業としての学問』『職業としての政治』(ともに岩波文庫)を読んでおいてください。
【事後学習】授業ノートの復習をしてください。
13 古典社会学と現代1
【事前学習】参考書『方法論的個人主義の行方』を読んでおいてください。
【事後学習】授業ノートの復習をしてください。
14 古典社会学と現代2
【事前学習】参考書『方法論的個人主義の行方』を読んでおいてください。
【事後学習】授業ノートの復習をしてください。
15 古典社会学と現代3
【事前学習】参考書『方法論的個人主義の行方』を読んでおいてください。
【事後学習】授業ノートの復習をしてください。
その他
教科書 使用しない
参考書 犬飼裕一 『方法論的個人主義の行方』 勁草書房 2011年
犬飼裕一 『和辻哲郎の社会学』 八千代出版 2016年
ゲオルク・ジンメル『ジンメル・コレクション』(ちくま学芸文庫)
マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(岩波文庫、日経BP文庫)
マックス・ウェーバー『職業としての学問』『職業としての政治』(ともに岩波文庫、合冊は日経BP文庫)
以下は文庫版ではないので非常に高価ですが参考まで。授業の中では説明するので図書館などで参照するとよいでしょう。
ゲオルク・ジンメル『社会学』(白水社)
ゲオルク・ジンメル『貨幣の哲学』(白水社)
成績評価の方法及び基準 試験(80%)、授業参画度(20%)
試験の評価に当たっては、まず講義内容をよく理解していることを前提とします。それに加えて、本講義で紹介した文献を実際に読んでさらに学習を深めることを期待しています。講義内容と各自の読書に現代の社会問題や国際問題を有機的に関連させて展開することができれば、満点の評価といたします。
オフィスアワー 火曜日二限目。必ずアポイントを取ってください。

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