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図書館情報資源特論

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科目名 図書館情報資源特論
教員名 久保木秀夫
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 選択
授業概要 ・この授業では、何百年も前に作られた写本(書写された本)・版本(印刷された本)といった「古典籍」の取り扱い方・探し方・書誌情報の採り方・分類整理の仕方、などについて、原本資料を活用しながら、実践的に学んでいく。
・全国各地の図書館には、それら古典籍が大量に保管されている。図書館司書として、そうした古典籍の価値をきちんと理解した上で、専門的に取り扱えるのが望ましく、時に強力な武器ともなり得る。古典籍を専門的に取り扱う基礎的なスキルを、ぜひとも身につけてもらいたい。
授業のねらい・到達目標 ・日本の古典籍の形態的な特徴と取り扱い方を学んだ上で、自分自身で書誌情報を採取できるようになる。
・古典籍のほとんどは、いわゆる「「くずし字」で書かれているため、解読の練習も積み重ねていき、相応に読めるようになることを目指す。
・現代の日本十進分類法では、古典籍は分類し切れないため、古典籍独自の分類法を学び、実際に活用できるようになる。
・古典籍に関する各種蔵書目録の特徴や内容を理解し、かつ目録作成の基礎的な知識と技術を身につける。
・古典籍を取り扱う際に不可欠・有益な参考文献や、各種webデータベースの存在を学び、活用できるようになる。

この科目は文理学部(学士( 学))のディプロマポリシーDP1,DP2,DP3,DP4,DP5,DP6,DP7,DP8,DP9,DP10,DP11及びカリキュラムポリシーCP1,CP2,CP3,CP4,CP5,CP6,CP7,CP8,CP9,CP10,CP11に対応しています。
授業の方法 ・講義形式と演習形式とを織り交ぜるが、本物の古典籍(江戸時代の木版印刷本が中心となる)を実際に取り扱う時間をなるべく多く設けたい。
・履修人数にもよるが、3~4名ほどのグループでの実施を考えている。
授業計画
1 授業の内容・方法等の確認
【事前学習】シラバスを熟読し、自分の関心の所在を考えておくこと。
【事後学習】紹介する参考文献1を読んでおくこと。
2 古典籍について・写本・版本について
【事前学習】現代の本との違いを、各自考えておくこと。
【事後学習】紹介する参考文献2を読んでおくこと。
3 くずし字の読み方1 平仮名
【事前学習】くずし字について予習しておくこと。
【事後学習】紹介する参考文献2を読んでおくこと。
4 くずし字の読み方2 漢字
【事前学習】前回配布のくずし字プリントを読んでおくこと。
【事後学習】紹介する参考文献3を読んでおくこと。
5 古典籍の取り扱い方・探し方
【事前学習】前回配布のくずし字プリントを読んでおくこと。
【事後学習】紹介する各種webデータベースを使ってみること。
6 書誌情報の採り方1 装訂・表紙・寸法・外題など
【事前学習】前回配布のくずし字プリントを読んでおくこと。
【事後学習】学修内容をテキストで再確認しておくこと。
7 書誌情報の採り方2 料紙・見返し・扉・序文・目録・凡例・本文・柱・跋文・内題など
【事前学習】前回配布のくずし字プリントを読んでおくこと。
【事後学習】学修内容をテキストで再確認しておくこと。
8 書誌情報の採り方3 巻数・冊数・丁数・奥書・識語
【事前学習】前回配布のくずし字プリントを読んでおくこと。
【事後学習】学修内容をテキストで再確認しておくこと。
9 書誌情報の採り方4 刊記・広告・その他
【事前学習】前回配布のくずし字プリントを読んでおくこと。
【事後学習】学修内容をテキストで再確認しておくこと。
10 書誌調査の実践1
【事前学習】前回配布のくずし字プリントを読んでおくこと。
【事後学習】学修内容をテキストで再確認しておくこと。
11 書誌調査の実践2
【事前学習】前回配布のくずし字プリントを読んでおくこと。
【事後学習】学修内容をテキストで再確認しておくこと。
12 書誌調査の実践3
【事前学習】前回配布のくずし字プリントを読んでおくこと。
【事後学習】学修内容をテキストで再確認しておくこと。
13 古典籍の分類と蔵書目録1
【事前学習】これまでに取り扱った原本資料の分類を考えておくこと。
【事後学習】紹介する参考文献4を読んでおくこと。
14 古典籍の分類と蔵書目録2
【事前学習】蔵書目録にどのような記載が必要か考えておくこと。
【事後学習】紹介する参考文献4を読んでおくこと。
15 授業内テスト・解説・まとめ
【事前学習】これまでの学修内容を復習しつつテストに備えておくこと。
【事後学習】この授業で学んだことを今後に活かせるよう折に触れ復習・反芻すること。
その他
教科書 笠間影印叢刊刊行会 『字典かな―出典明記』 笠間書院 1972年
堀川貴司 『書誌学入門 古典籍を見る・知る・読む』 勉誠出版 2010年
その他プリント類を配布する。
参考書 国文学研究資料館 『古典籍研究ガイダンス 王朝文学をよむために』 笠間書院 2012年
その他授業中に適宜紹介していく。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(50%)、授業参画度(50%)
・基本的に毎回、終了時にコメントシートの提出を求める。その内容的充実度も授業参画度に反映される。
オフィスアワー 毎週火曜・昼休み
備考 原本資料の取り扱いに際しては、手を洗うこと、爪を切っておくこと(マニキュアも不可)、鉛筆のみを使用すること、手首より先のアクセサリー類を外すこと、といったマナーがあるので、それを守ること。

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