文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 司書コース > 児童サービス論
日本大学ロゴ

児童サービス論

このページを印刷する

科目名 児童サービス論
教員名 島弘
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 半期 履修区分 選択
授業概要 児童サービス論は児童を対象とした図書館論である。児童サービス論の前提になるのは、子供と児童資料への理解である。それらへの理解を前提として、子供と資料を結びつけるための考え方や方法・技術を概説する。また、地域社会における図書館の役割を児童サービスの視点から説明する。授業では司書としての経験を持つ教員が具体的な事例を紹介するとともに、演習では絵本の読み聞かせ(絵本の選び方・読み方など)を指導する。
授業のねらい・到達目標 1.公共図書館児童サービスの目的と働きを理解し説明できるようにする。2.児童資料を読むことで児童資料の質を感じるとともにその多様性を知ること。3.子供に資料を結びつけるための方法・技術を学び、方法の一つである絵本の読み聞かせの技術を習得し発表できるようになること。
授業の方法 板書、配布資料、視聴覚メディアを活用して講義を進める。また、演習も合わせて行う。
授業計画
1 児童サービスの全体像や到達目標、授業の方法などについて説明する。
[事前学習]シラバスを事前に確認すること。
[事後学習]読書体験・図書館体験のレポート課題を行うこと。
2 児童資料を知る(1)絵本
[事前学習]公共図書館でどのような種類の絵本があるかを確認し、演習で使う絵本を選んでおくこと。
[事後学習]配布資料で取り上げた絵本を読んでおくこと。
3 児童資料を知る(2)絵本・児童文学
[事前学習]公共図書館でどのような児童文学があるか確認しておくこと。
[事後学習]配布資料で取り上げた児童文学を読むこと。レポート課題とする。
4 児童資料を知る(3)昔話など伝承文学
[事前授業]配布資料で昔話などの資料の特徴を理解しておくこと。
[事後学習]グリムの昔話を読み、そこからのメッセージを読み取ること。レポート課題とする。
5 児童資料を知る(4)ノンフィクション
演習(1)
[事前学習]配布資料でフィクション資料の特徴を把握しておくこと。読み聞かせ演習の準備をする。
[事後学習]配布資料で取り上げたノンフィクション資料を公共図書館で確認すること。
6 児童資料を知る(5)障がいをもつ子どもへの資料
演習(2)
[事前学習]子供の図書館利用を阻害する要素は何かを考えておくこと。
[事後学習]配布資料で理解を深めること。
7 図書館の蔵書構成と資料選択
演習(3)
[事前学習]公共図書館児童室の蔵書コレクションを観察しておくこと。
[事後学習]観察した公共図書館の蔵書と講義で提示した蔵書コレクション形成の考え方を比較検討する。
8 児童サービスの実際(1)情報提供サービス
演習(4)
[事前学習]事前配布資料を確認すること。
[事後学習]過去の図書館利用体験から望ましい図書館員のあり方をまとめておくこと。
9 児童サービスの実際(2)レファレンス
演習(5)
[事前学習]子供時代に興味・関心を持った事柄をまとめておくこと。
[事後学習]講義の中で示すレファレンス事例に取り組むこと。
10 児童サービスの実際(3)ブックトーク、ストーリーテリング、乳幼児サービス
演習(6)
[事前学習]ブックトーク、ストーリーテリングはどのようなものかを調べておく。
[事後学習]ストーリーテリングで使われるお話集、昔話集を読んでみる。
11 児童サービスの実際(4)ヤングアダルトサービス、書評・紹介文など
演習(7)
[事前学習]児童サービスが範囲とする各サービスについてまとめておく。
[事後学習]本の紹介文に取り組み、レポートを提出する。
12 児童サービスの実際(5)学校図書館との連携・協力について
演習(8)
[事前学習]学校図書館利用の体験をまとめておく。
[事後学習]学校図書館と公共図書館のこれからの連携・協力をまとめておく。
13 理解度の確認とその解説を行う。
演習(9)
[事前学習]今までの講義や配布資料を整理しておくこと。
[事後学習]講義内容に対して曖昧な部分を明らかにしておくこと。
14 児童サービスの実際(6)
[事前学習]講義内容で疑問や不明なことをまとめておく。
[事後学習]教員の回答に検討を加え、疑問や不明なことが解決したかをまとめる。
15 これまでの復讐・解説を行い授業の理解を深める。
[事前学習]授業全体や個々の疑問・不明な点を再度確認し質問の準備をする。
[事後学習] 15回の授業を受けて図書館情報学全体の中の児童サービス論の位置づけを整理すること。
その他
教科書 教科書は使用しない。
参考書 堀川照代編著 『児童サービス論 (JLA図書館情報学テキストシリーズ3-6)』 日本図書館協会 2014年
赤星隆子・荒井督子編著 『児童図書館サービス論 (新図書館情報学シリーズ12)』 理想社 2009年 第新訂版
島弘 『図書館と子どもたち (日本児童文化叢書33)』 久山社 2003年
その他の参考書はその都度紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート(20%)、授業内テスト(50%)、絵本の読み聞かせなどの演習への参加(15%)、授業中の指示する小レポートの提出(15%)
授業内テスト、レポート、演習などを総合的に評価する。授業内テストは必ず参加し演習は必ず行うこと。
オフィスアワー 授業終了後、その他の場合は授業内で指示するメールアドレスで対応場所、日時、方法を調整する。
備考 地域の公共図書館を利用すること。

このページのトップ