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物理生命実験1 (本科目は「生命基礎科学実験1/2」として開講する)

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科目名
平成27年度以前入学者
物理生命実験1 (本科目は「生命基礎科学実験1/2」として開講する)
教員名 茶圓茂
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 生命科学科
学期 通年 履修区分 必修
授業概要 [前期] 光学顕微鏡像の解析、生体電気信号解析、感覚実験
[後期] 生化学・分子生物学実験
授業のねらい・到達目標 [前期]
「光学顕微鏡像の解析(実験A)」では、細胞の生理学的な現象を光学顕微鏡で観察し、CCDカメラ、ノートパソコンを用いて、現象を解析するための基本的な技術や考え方を習得する。「生体電気信号解析(実験B)」では、筋電図測定電極、高感度増幅器、デジタルオシロスコープ、ノートパソコンを使い、ヒトの生理学的現象を電気信号に変換し、その信号解析の方法を習得する。「感覚実験(実験C)」では、交互に測定者と被験者になり、簡易器具を用いてヒトの生理学的現象のうち感覚に関する理解を深める。
[後期]
前半では,生体高分子であるタンパク質と核酸を対象とする基本的な生化学および分子生物学実験を行う。後半では,自然免疫における抗菌ペプチドの誘導現象を例に取り,この現象に関わる分子生物学的解析を体験する。本実験を通し,生命科学で広く用いられる生化学・分子生物学的手法を修得するとともに,各実験操作の基礎となっている様々な生命現象を理解する。

この科目は文理学部(学士(理学))のディプロマポリシーDP4,DP6及びカリキュラムポリシーCP7,CP9に対応しています。
授業の方法 [前期]
3つのグループ(第1、第2、第3グループ)に分かれ、実験A, 実験B,実験Cを4週ずつ行う。つまり、第1グループ:実験A(4週間)→実験B(4週間)→実験C(4週間)、第2グループ:実験B(4週間)→実験C(4週間)→実験A(4週間)、第3グループ:実験C(4週間)→実験A(4週間)→実験B(4週間)。配布するテキストをもとに実験をすすめるが、本学生実験では予備実験の時間を設けており、その予備実験を通して各実験グループが実験方法の手順などを独自に作成し、また、実験課題も自ら設定して、実験を行う。
[後期]
実験の内容・原理・方法を記した実験書を配布する。受講生が2名から4名の班を構成し,実験書を参照しながら班単位で能動的に実験を進行する。
授業計画
1 ガイダンス(全体の説明、注意事項、危険対策、レポート作成)
2 実験Aの第1週:光学顕微鏡法、CCDカメラによる撮影、位相差法で標本(ケイソウ標本、酵母、口腔内細胞)画像取得
3 実験Aの第2週:CCDカメラにより取得した画像の解析、画像解析の実践、レポート作成
4 実験Aの第3週:原形質流動実験準備:実験器具把握、予備実験、実験手順、実験課題などの独自の実験プラン作成
5 実験Aの第4週:原形質流動実験:本実験、データ取得、実験結果の解析、レポート作成
6 実験Bの第1週:筋電図(表面電極)の計測実験準備:実験装置把握、予備計測実験、独自の実験プラン作成
7 実験Bの第2週:筋電図(表面電極)の計測実験:本実験、計測実験結果の解析、レポート作成
8 実験Bの第3週:誘発性筋電図の計測実験準備、随意運動の反応時間(光、音刺激)の計測実験準備
        実験装置把握、予備計測実験、独自の実験プラン作成
9 実験Bの第4週:誘発性筋電図の計測実験、随意運動の反応時間(光、音刺激)の計測実験
        本実験、計測実験結果の解析、レポート作成
10 実験Cの第1週:舌における味覚の分布を調べる実験  予備実験により実験プラン作成 本実験 レポート作成
11 実験Cの第2週:皮膚感覚(2点弁別閾)実験  予備実験により実験プラン作成 本実験 レポート作成
12 実験Cの第3週:網膜における盲斑の位置測定  予備実験により実験プラン作成 本実験 レポート作成
13 実験Cの第4週:重量感覚(ウエーバー・フェフナーの法則、スティーブンスの法則)
        予備実験により実験プラン作成 本実験 レポート作成
14 全回分の総括、提出レポートの講評、改善点の指摘
15 日本大学文理学部大学院が連携大学院の協定を結んでいる 東京都医学総合研究所の最先端研究施設の見学
16 ガイダンス:実験の進め方,実験器具の使用方法,レポート作成の解析など
17 卵白タンパク質の生化学①: 卵白からのタンパク質の調整,タンパク質の分画
18 卵白タンパク質の生化学②: タンパク質の定量,SDS-PAGE
19 プラスミドDNAの分子生物学①: プラスミドによる大腸菌の形質転換
20 プラスミドDNAの分子生物学②: アルカリ法による大腸菌からのプラスミドの調整
21 プラスミドDNAの分子生物学③: プラスミドDNAの制限酵素処理
22 自然免疫の分子生物学①:組織からのRNA調整
23 自然免疫の分子生物学②:RT-PCRによる抗菌ペプチドcDNAの増幅、抗菌活性測定
24 自然免疫の分子生物学③:抗菌ペプチドcDNAの調整
25 自然免疫の分子生物学④:抗菌ペプチドcDNAのクローニング
26 自然免疫の分子生物学⑤:抗菌ペプチドcDNAクローンのプラスミド調整
27 自然免疫の分子生物学⑥:抗菌ペプチドcDNAクローンの塩基配列決定
28 自然免疫の分子生物学⑦:バイオインフォマティクス
29 レポート作成
30 総括:実験全体について改めて解説を行い,実験内容の理解を深める。
その他
教科書 実験の内容・原理・方法を記した実験書を配布する。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート(40%)、授業参画度(60%)
各回の実験テーマに対する各レポート、各回の実験への自主的な取り組みで評価する。具体的な内容については初回の講義で説明する。
オフィスアワー 本館6階604室 茶圓研究室
本館6階605室 外川研究室
実験終了時に日時のアポイントメントをとること。

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