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人間関係学特論

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平成30年度以降入学者 人間関係学特論
平成29年度以前入学者 人間関係学特論
教員名 河野千佳
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
学期 後期 履修区分 選択必修
授業概要 【臨床心理士選択必修科目C群】
対人援助について学ぶ際に基本となる人間関係について学ぶ
授業のねらい・到達目標 この科目で扱うのは、心理臨床活動をする際に活動分野を問わず、さまざまな観点から人間理解に役立てられるものである。
人間関係を発達心理学観点から理解し、その上で、臨床心理学的観点から心理療法における関係性の構築についても理解し説明することができる。
これらにより、わが身についても振り返り、心理臨床家としての適性等自己理解を促進させることができる。
授業の方法 基本を確実に理解するため、受講者は関連事項を調べて発表する。その後、全員により討議を行う。
また必要に応じて、ロールプレイを行う。
事前学習を前提とし、それを基に授業を行うので、事後学習で知識の定着を確認しておくこと。
問題意識を持って学習に取り組むことが求められる。
なお、受講生の構成によっては授業内容を入れ替えることがある。
本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とする。
授業計画
1 ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)
【事前学習】自身の人間関係の構築について振り返っておく
【事後学習】授業の進め方について理解しておくこと。
2 発達心理学的に見た人間関係 乳幼児期から児童期
【事前準備】乳幼児期から児童期までの人間関係の発達について調べておく。
【事後学習】自身の乳幼児期から児童期までを振り返り、その時期の人間関係についてまとめておくこと。
3 発達心理学的に見た人間関係 思春期から青年期
【事前学習】思春期から青年期までの人間関係の発達について調べてくる
【事後学習】自身の思春期から青年期までを振り返り、その時期の人間関係についてまとめておくこと。
4 発達心理学的に見た人間関係 成人期から老年期
【事前学習】成人期から老年期までの人間関係の発達について調べてくる
【事後学習】今後自身にはどのような発達課題があるのかについて思いを巡らせておくこと。
5 臨床心理学的に見た関係性の構築 SOLERの演習①
【事前学習】身体的なかかわり方attendingについて調べてくる
【事後学習】授業内でのロールプレイから、気づいたことをまとめておくこと
6 臨床心理学的に見た関係性の構築 SOLERの演習②
【事前学習】前回の体験を言語化できるようにしておくこと。
【事後学習】授業内でのロールプレイから、気づいたことをまとめておくこと
7 臨床心理学的に見た関係性の構築 傾聴演習のための話を聴かない演習
【事前学習】傾聴しないようにするにはどのようなことをすべきか考えておく。
【事後学習】話を聴かない体験と聴いてもらえない体験とを振り返ってまとめておく。
8 臨床心理学的に見た関係性の構築 傾聴の演習
【事前学習】傾聴について調べてくる
【事後学習】傾聴の真の意味を理解しておくこと。
9 臨床心理学的に見た関係性の構築  基本的な共感の演習
【事前学習】Basic Empathyについて調べてくる。
【事後学習】演習を振り返って感じたことをまとめておく。
10 臨床心理学的に見た関係性の構築 プローブを使った演習
【事前学習】Probeについて調べてくる。
【事後学習】授業内の受講生の意見や指摘から考えたことをまとめておく
11 臨床心理学的に見た関係性の構築 クライエントが話すように援助する演習
【事前学習】大人の生活の10の大きな発達上の課題について自身の経験を考えてくる。
【事後学習】授業内の受講生の意見から感じたことをまとめておく。
12 臨床心理学的に見た関係性の構築 焦点化と問題の明確化の演習
【事前学習】演習科目の授業を通して明らかになった関心ごとや気づいた未探索の機会を列挙してくる
【事後学習】授業内の受講生の意見から考えたことをまとめておく。
13 クライエントから見た心理療法
【事前準備】これまでの演習や他の授業でのロールプレイを通して支援を受けるクライエントの立場に立って考えてくる。
【事後学習】授業内の受講生の意見から感じたことをまとめておく。
14 転移・逆転移
【事前学習】転移・逆転移について調べてくる
【事後学習】どのような時に転移・逆転移を起こしやすいか、自身の問題に置き換えて考えておくこと
15 これまでの学習内容の整理・解説を行い自己理解を深めること
【事前学習】理解した点、不明な点を整理しておくこと
【事後学習】自身の人間関係について総合的に振り返りを行っておくこと。
その他
教科書 使用しない。
参考書 吉川晴美・松井知子 『人間関係の理解と心理臨床』 慶応義塾大学出版会 2017年
M.ハーセン&V.B.ヴァンハッセン編 深澤道子監訳 『臨床面接のすすめ方 初心者のための13章』 日本評論社 2001年
ジェラード・イーガン著 福井康之・飯田栄訳 『熟練カウンセラーをめざすカウンセリング・ワークブック』 創元社 1992年
その他必要に応じて紹介する
成績評価の方法及び基準 レポート(50%)、授業参画度(50%)
授業参画度は各回のディスカッションや発表等によって評価する。
オフィスアワー 基本的には授業終了時だが、必要に応じて対応可能。ただし事前に予約を取ること。

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