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家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践

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科目名 家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践
教員名 河野千佳
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
学期 前期 履修区分 選択必修
授業概要 【公認心理師必修科目】
家族関係等集団の関係性と地域社会に焦点を当てた心理支援の理論と方法について学び理解する。
授業のねらい・到達目標 この科目で扱うのは、心理臨床活動をする際に活動分野を問わずに求められるものである。
家族関係等集団の関係性に焦点を当てた心理支援の理論と方法並びに地域社会や集団・組織に働きかける心理学的援助に関する理論と方法、さらに心理に関する相談・援助・指導等の応用について学び、包括的に理解し説明することができる。
授業の方法 基本を確実に理解するため、受講者は関連事項を調べて発表する。その後、全員による討議を行う。
事前学習を前提とし、それを基に授業を行うので、事後学習で知識の定着を確認しておくこと。
心理臨床現場での取り組みに強い関心を持ち、問題意識を持って学習に取り組むこと。
なお、受講生の構成によっては授業内容を入れ替えることがある。
本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とする。
授業計画
1 ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)
【事前学習】これまでに学んできた家族や地域援助の知識についてまとめておく。
【事後学習】授業の進め方について理解する。
2 家族構成とジェノグラム ジェノグラムとは
【事前学習】ジェノグラムについて調べ、これまでの知識との整合性を確認しておく。
【事後学習】ジェノグラムの基本的なルールについて理解しておく。
3 家族構成とジェノグラム ジェノグラムの作成(事例から)
【事前学習】心理臨床に関する論文から、事例研究を探してくる。
【事後学習】自身の家族構成について3世代前までさかのぼって、ジェノグラムを作成してみること。
4 現代家族をめぐるさまざまな問題
【事前学習】現代の家族の問題について統計的データ動向をも踏まえて調べてくる。
【事後学習】他の受講生が調べてきた問題について、自身の意見をまとめておく。
5 現代家族をめぐる実際の問題
【事前学習】第4回で取り上げた問題に関連する論文を調べて読んでまとめてくる。
【事後学習】他の受講生が調べてきた問題について、自身の意見をまとめておく。
6 家族援助にかかわる理論と家族支援の実際
【事前学習】代表的な家族療法理論について調べてくる。
【事後学習】それぞれの理論的背景について理解しておくこと。
7 コミュニケーション
【事前学習】言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションについての知識をまとめておく。
【事後学習】有効なコミュニケーション、自身の得意・不得意なコミュニケーション方法について考えておく。
8 社会的自己
【事前学習】自己概念・自尊心・自己制御等についての知識をまとめておく。
【事後学習】臨床心理学的にどのような意味を持つのかについて理解しておくこと。
9 コニュニティアプローチの基本概念 予防
【事前学習】予防の概念と予防的介入についてどのようなものがあるか調べてくる。
【事後学習】他の受講生が調べてきた事柄について、自身の意見をまとめておくこと。
10 コミュニティアプローチの基本概念 危機
【事前学習】危機理論と危機介入についてどのようなものがあるか調べてくる。
【事後学習】知識の定着を図る。
11 コミュニティアプローチの基本概念 コンサルテーション
【事前学習】コンサルテーションとはなにかについて調べてくる。
【事後学習】他の受講生が調べてきた事柄から、自身の知識の不足を補っておくこと。
12 コミュニティアプローチの基本概念(ソーシャルサポート ネットワーキング)連携と協働による援助
【事前学習】ソーシャルサポート、ネットワーキングについて調べてくる。
【事後学習】コミュニティアプローチの基本概念についてまとめておくこと。
13 公認心理師が関わる地域支援
【事前学習】医療保健・教育・福祉・司法・産業労働分野における地域支援について調べてくる。
【事後学習】他の受講生の発表から、自身に不足していた知識の定着を図っておくこと。
14 公認心理師が担う地域支援における役割
【事前学習】医療保健・教育・福祉・司法・産業労働分野での地域支援における公認心理師の役割について調べてくる。
【事後学習】他の受講生の発表から、自身に不足していた知識の定着を図っておくこと。
15 まとめ(これまでの復習。解説を行い授業の理解を深める) レポートの提出
【事前学習】授業内容の復習をしておくこと
【事後学習】学習した内容を総合的に整理をしておくこと。
その他
教科書 なし
参考書 岡堂哲雄 『家族カウンセリング』 金子書房 2000年
その他必要に応じて授業内で紹介する
成績評価の方法及び基準 レポート(50%)、授業参画度(50%)
授業参画度は各回のディスカッションや発表等によって評価する。
オフィスアワー 基本的には授業終了時だが、必要があれば対応可能。ただし事前に予約を取ること。

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