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人文地理学調査法Ⅱ

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科目名 人文地理学調査法Ⅱ
教員名 佐野充
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
学期 後期 履修区分 選択必修
授業概要 地域景観と商業・地域再生をテーマにして,実地調査を基本に,データ収集・分析とGISデジタル地図作成・分析によって地域を解析する。修士論文を作成するために必要な調査手法と分析方法を身につける。専門地域調査士として,地方自治体の都市政策・地域創生事業へ参画した経験をもとに,地域政策・まちづくりにおける地理学の重要性を提示する。
授業のねらい・到達目標 人文地理学の中で,特に地域景観と商業を中心地した地域再生の調査法を学ぶ。統計処理,図化作業などの習熟度をEXCELとGISソフトを活用して高める。地理学研究の基盤である実地調査手法を地域景観と商業・地域再生などをテーマにした調査実習を通して修得する。
授業の方法 講義と実地調査,データ集計の実習で構成される。テーマに沿った課題の提出と内容検討によって進める。
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
履修条件 景観地理学,商業地理学,地域政策の基礎的知識を必要とする。
授業計画
1 地域景観の調査項目の検討Ⅰ  景観調査項目選定
【事前学習】地域景観調査項目について事前に検討しておくこと。
【事後学習】設定した地域景観調査項目について再検討・整理すること。
2 地域景観の調査項目の検討Ⅱ  景観特定地域の選定
【事前学習】景観の地域特性について事前に検討しておくこと。
【事後学習】設定した景観特定地域について検討・整理すること。
3 地域景観の調査票の作成Ⅰ   調査マニュアル作成
【事前学習】地域景観調査項目を事前に設定しておくこと。
【事後学習】作成した調査マニュアルについて再検討・整理すること
4 地域景観の調査票の作成Ⅱ   調査マニュアル活用実践
【事前学習】作成した調査マニュアルを再検討しておくこと。
【事後学習】調査マニュアルの実行性について確認・整理すること。
5 地域景観の調査Ⅰ  風土と暮らし  資料と統計からGISデジタル地図表現
【事前学習】「風土と暮らし」を景観によって表現するデジタル地図のためのデータについて事前学習しておくこと。
【事後学習】作成したGISデジタル地図の活用について確認・整理すること。
6 地域景観の調査Ⅱ  地域政策とまちづくり  資料と統計からGISデジタル地図表現
【事前学習】「地域政策とまちづくり」を景観によって表現するデジタル地図のためのデータについて事前学習しておくこと。
【事後学習】作成したGISデジタル地図の活用について確認・整理すること。
7 地域景観の調査Ⅲ  まちづくり診断  アンケートとヒヤリング
【事前学習】アンケートとヒヤリングの方法について事前に検討しておくこと。
【事後学習】まちづくり診断が可能な調査法になっているか確認すること。
8 商業・地域再生の調査項目の検討Ⅰ  EXCEL統計処理
【事前学習】商業関連データの統計処理と表示法について事前に検討しておくこと。
【事後学習】商業実態を表している統計処理になっているか確認すること。
9 商業・地域再生の調査項目の検討Ⅱ  EXCEL統計処理 (パーソントリップ調査活用)
【事前学習】地域再生関連データの統計処理と表示法について事前学習しておくこと。
【事後学習】地域再生の実態を把握するためのパーソントリップ法による地域間交流データの取得が可能かどうかについて確認・整理すること。
10 商業・地域再生の調査票の作成Ⅰ 購買行動調査  調査マニュアル作成
【事前学習】消費者購買行動調査手法を事前学習しておくこと。
【事後学習】作成した消費者購買行動調査マニュアルについて確認・整理すること。
11 商業・地域再生の調査票の作成Ⅱ 商店街店舗調査  調査マニュアル活用実践
【事前学習】商店街店舗調査マニュアルを事前確認しておくこと。
【事後学習】作成した商店街店舗調査マニュアルについて確認・整理すること。
12 商業・地域再生の調査Ⅰ 商圏設定  統計データのGISデジタル地図表現
【事前学習】商圏設定方法と作成したGISデジタル地図表現を事前確認しておくこと。
【事後学習】設定された商圏の実行性について確認・整理すること。
13 商業・地域再生の調査Ⅱ 商業中心競合分析  統計データのGISデジタル地図表現
【事前学習】商圏設定による中心地の競合と作成したGISデジタル地図表現を事前確認しておくこと。
【事後学習】商圏設定と中心地競合の実行性について確認・整理すること。
14 商業・地域再生の調査Ⅲ 都市政策と住民意識  アンケートとヒヤリング
【事前学習】住民意識調査手法について事前確認しておくこと。
【事後学習】都市政策の推進と住民の地域再生に関する意識調査について確認・整理すること。
15 地域調査の総括;受講者各人の研究調査への活用;
【事前学習】調査マニュアルと調査手法の活用について検討をしておくこと。
【事後学習】個々の研究への調査マニュアルと調査手法の活用を検討・推進すること。
その他
教科書 とくに指定しない。
参考書 講義の中で、適宜紹介する。


成績評価の方法及び基準 レポート(30%)、授業参画度(20%)、評価用レポートの作成(50%)
授業参画度は,理解度、調査への積極性などを考慮して判定する。
オフィスアワー 文理学部8号館4階の地理学研究室。
水曜日 11:30~13:00

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