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地球計測学実習

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科目名
平成28年度以降入学者
地球計測学実習
科目名
平成27年度以前入学者
地球計測学実習1
教員名 千葉 達朗
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 地球科学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業概要 第三紀から第四紀の地質調査や地盤調査、DEMを使用した地形解析、GISをを利用したハザードマップ作成など実務経験が豊富な教員が実施する、地球を測ること、地形を表現することを学ぶ実習である。
授業のねらい・到達目標 GISは、デジタルの地図を単に表示するものではなく、地図に関連したあらゆるデータを格納する事が可能な巨大なデータベースであり、その中から新しい知を生み出す解析装置である。本授業では、GISの仕組みを理解し、データの処理・解析方法を習得する。

学科プログラム(JABEE認定プログラムを含む)の学習・教育到達度目標「(G) 地球科学の専門知識を修得する.」(1~15)に寄与する。
なお、2015年次以前の入学者は各入学年度の学習・教育目標「(D)専門技術を修得する。」(1-15)に寄与する。
・括弧内の数字は授業計画内の講義番号

・地球科学科 ディプロマ・ポリシー(D.P.):(G) 地球科学の専門知識を修得している.に対応する。

この科目は文理学部(学士(理学))のディプロマポリシーDP6, 及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法 受講者が、コンピュータと実データを使いデータの処理、解析を行う。
1野外実習はキャンパス内に設置したフィールドで行う
2室内実習はメディアラボにて、収集したデータおよびwebでダウンロードしたデータを使用し、メディアラボ内のソフトウエア等を使用して解析する
履修条件 なし
授業計画
1 地球計測学の概要
地図と測量とGISについての歴史的発展
[準備]インターネットブラウザ上でGoogleMap等を体験する。
2 GNSS実習(緯度経度の実測)
1秒の長さをキャンパス内で実測する
[準備] 配布した資料の該当部分を読んでおくこと。
3 GNSS実習(キャンパス内を歩いてルートマップを作成)
ハンディGPSとカシミール3Dの連携を行う。
[準備]配布した資料の該当部分を読んでおくこと。
4 デジタル写真測量(原理とカメラキャリブレーション)
校正用紙を撮影し、カメラのレンズによる歪み除去を行う
[準備] 配布した資料の該当部分を読んでおくこと。
5 デジタル写真測量(撮影からモデル作成)
キャンパス内の岩や彫刻を撮影して計測
[準備] 配布した資料の該当部分を読んでおくこと。
6 SfM手法による3Dモデル作成(収斂撮影によるモデル作成)
風景やモデルを撮影し、3Dモデルを作成する方法を理解する。
[準備] 配布した資料の該当部分を読んでおくこと。
7 GISの概論(空間解析ツール)
GISソフトの種類と利用方法、価格や目的に合わせた選択。
[準備] 配布した資料の該当部分を読んでおくこと。
8 ラスタデータやベクトルデータの利用(データのダウンロード)
国土地理院や国土数値情報、OSMなどのデータベースの利用方法。
[準備] 配布した資料の該当部分を読んでおくこと。
9 ラスタデータの利用(DEMを用いた地形表現法の比較)
等高線や陰影図、斜度図や赤色立体地図の原理と地形にあわせた表現を学ぶ
[準備] 配布した資料の該当部分を読んでおくこと。
10 GISを地形地質調査に利用する
GISソフトを使用して3D表示をする。地形断面を作成し地質の理解に役立てる。
[準備] 配布した資料の該当部分を読んでおくこと。
11 GISによる解析(表計算ソフトとの連携)
excelのデータをGISソフトを使用して地図上あるいは地形上に展開する手法
[準備] 配布した資料の該当部分を読んでおくこと。
12 GISによる解析(大地形データの利用)
地球全体の地形データ、月や火星の地形データなど、球面上のデータのハンドリング方法
[準備] 配布した資料の該当部分を読んでおくこと。
13 GISによる解析(離散的データの表示手法を学ぶ)
気圧、気温、地下水位など、連続的でないデータの内挿補間手法
[準備] 配布した資料の該当部分を読んでおくこと。
14 自由課題の作成実習(テーマの選定、データの入手、解析)
[準備]解析したいテーマの候補について幾つか検討を行う。
15 自由課題の発表(成果図の作成、レポート作成)
[準備]テーマに合った成果となっているか検証を行う。
その他
教科書 デジタル資料またはプリントを配布
参考書 なし
成績評価の方法及び基準 レポート(40%)、授業内テスト(30%)、授業参画度(30%)
授業内の課題に関するレポートおよび自由課題の総合評価で合計点が100点満点のうち60点以上を合格とする。
レポートは授業の最後に必ず提出する電子的なレポートのことで、時間内に提出するのが原則である。課題によって、PPTやエクセルやワードあるいはpsdとファイル形式は異なる。
授業参画度は、授業中に使用する専用BBSへの書き込みの有無とその内容をみて、総合的に評価する。

<達成度評価基準>
1.GISの基本的な解析方法を理解する。(50点)
2.GISにおけるラスタデータの利用方法を理解する。(20点)
3.自由課題に必要なデータの収集と処理を行い、結果を纏める事ができる。(30点)
オフィスアワー 授業後(講師室等)
備考 野外ではGPS受信機によるデータ収集、デジタルカメラによる撮影を行う。
事前学習のため、前回に行った内容のまとめを行う。
自由課題では、自由にテーマを設定し、データの収集、処理、解析を行いレポートにまとめる。

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