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民俗学2

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令和元年度以前入学者 民俗学2
教員名 工藤豪
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 課題研究( Blackboard などの e-Learning システムを通した学習資料を配信し,課 題を提出する形式)

BlackboardID:20200121
授業概要 民俗学は多様な側面を備えているが、日本社会の特質を民俗という基底から明らかにする学問という性質を持っている。本講義では、現代社会へと続く、歴史的蓄積を持った日本の基層社会について、家族・婚姻・村落という題材から把握し、その差異と特質、時代的変化と地域的多様性について講義する。
授業のねらい・到達目標 (1)一人の研究者が、どのように学問と出会い、人と関わり、何を明らかにし、後の研究者にどのような影響を与えてきたのか、説明できるようになることを目的とする。
(2)日本の家族・婚姻について時代的変化と地域的多様性の視点からその特質を説明できるようになることを目的とする。
この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP1及びカリキュラムポリシーCP1に対応しています。
授業の方法 板書を中心とした講義と併せて資料の考察作業やグループワークなどを行う方法を予定していたが、遠隔授業への切り替えとなったことにより、文献や既存資料を提示した上での学修課題の指示、学生が提出する学修課題の回収、課題についての解説等のフィードバックを行う方法とする。課題の提出およびフィードバックについては、Blackboardを利用して行う予定である。
履修条件 学部の WEB 抽選期間に、CHIPS 上で申込をし、当選した学生のみ受講可能とします。
授業計画
1 授業のねらいと進め方についての説明
【事前学習】シラバスを確認し、授業全体の流れを理解しておく。 (1時間)
【事後学習】授業計画や参考文献等を確認し、第2回からの授業に備える。 (1時間)
2 民俗学をめぐる学問と人生(1)-柳田國男-
【事前学習】柳田國男について自分なりに調べ、気付いたことをメモしておく。 (1時間)
【事後学習】講義で取り上げた柳田の著書を読み、理解を深める。 (3時間)
3 民俗学をめぐる学問と人生(2)-有賀喜左衛門-
【事前学習】有賀喜左衛門について自分なりに調べ、気付いたことをメモしておく。 (1時間)
【事後学習】講義で取り上げた有賀等の著書を読み、理解を深める。 (3時間)
4 民俗学をめぐる学問と人生(3)-岡正雄-
【事前学習】岡正雄について自分なりに調べ、気付いたことをメモしておく。 (1時間)
【事後学習】講義で取り上げた岡等の著書を読み、理解を深める。 (3時間)
5 民俗学をめぐる学問と人生(4)-大間知篤三・宮本常一・渋沢敬三-
【事前学習】大間知篤三・宮本常一・渋沢敬三について自分なりに調べ、気付いたことをメモしておく。 (2時間)
【事後学習】講義で取り上げた大間知・宮本・渋沢等の著書を読み、理解を深める。 (4時間)
6 社会の民俗としての家族(1)-「イエ」と「家」-
【事前学習】自分の家族や身近な家族における「イエ・家」について考えておく。 (1時間)
【事後学習】配付資料を踏まえ、現代社会へのイエ・家の影響について説明できるようにしておく。 (2時間)
7 社会の民俗としての家族(2)-相続慣行-
【事前学習】自分の家族や身近な家族における「相続形式」について調べておく。 (1時間)
【事後学習】グループ考察を踏まえ、現代社会への相続慣行の意義について説明できるようにしておく。 (2時間)
8 社会の民俗としての家族(3)-大家族と隠居制家族-
【事前学習】自分の家族や身近な家族における「隠居制」(別棟居住)について調べておく。 (1時間)
【事後学習】配付資料を参考に、隠居制家族の諸特徴を説明できるようにしておく。 (2時間)
9 社会の民俗としての家族(4)-家族形態と家族構造-
【事前学習】アニメの家族形態を調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義を踏まえ、家族形態と家族構造の差異と特質について説明できるようにしておく。 (3時間)
10 社会の民俗としての家族(5)-家族構造の持続と変容-
【事前学習】家族構造の諸類型について差異と特質を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】グループ考察を踏まえ、家族における変化・連続と地域性を説明できるようにしておく。 (3時間)
11 社会の民俗としての婚姻(1)-語彙・習俗・婚姻類型-
【事前学習】伝統的な婚姻のあり方について調べておく。 (1時間)
【事後学習】婿入婚と嫁入婚の差異と特質について説明できるようにしておく。 (2時間)
12 社会の民俗としての婚姻(2)-通説への疑問・配偶者選択の歴史的展開-
【事前学習】第11回に配付する、文献を要約した配付資料を読み込んでおく。 (2時間)
【事後学習】講義を踏まえ、伝統的婚姻と現代的婚姻のつながりについて説明できるようにしておく。 (2時間)
13 社会の民俗としての村落-同族制・年齢階梯制-
【事前学習】自分の暮らす・暮らしていた地域の状況や親族関係について調べておく。 (1時間)
【事後学習】同族制と年齢階梯制の差異と特質について説明できるようにしておく。 (2時間)
14 日本社会の地域性-家族・婚姻・村落からの接近-
【事前学習】これまでの授業で取り上げられた人物・用語・文化的特徴などを整理しておく。 (2時間)
【事後学習】講義内容を振り返り、日本社会に関する自分なりの捉え方を説明できるようにする。 (3時間)
15 期末レポートと総括
【事前学習】第2回から第14回の内容を復習しておく。 (5時間)
【事後学習】学習した内容を整理し、知識として身につける工夫をする。 (2時間)
その他
教科書 使用しません。レジュメ・資料を配付します。
参考書 大間知篤三ほか 『日本民俗学大系 第3巻 社会と民俗 Ⅰ』 平凡社 1958年
福田アジオ・赤田光男 『講座日本の民俗学 3社会の民俗』 雄山閣 1997年
ヨーゼフ・クライナー 『日本民族学の戦前と戦後』 東京堂出版 2013年
成績評価の方法及び基準 レポート(30%)、授業参画度(70%)
期末課題レポートが30%、第1回から第14回までの授業時に提出する課題等の評価が70%(5%×14回)となる。
オフィスアワー 初回授業時の説明で質問等への対応について案内する。
備考 WEB抽選において1年生を優先とし、以下、2年生、3年生、4年生の順とする。

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