文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 総合 I 群 > 地球科学
日本大学ロゴ

地球科学

このページを印刷する

令和2年度入学者 地球科学
令和元年度以前入学者 地球科学
教員名 矢島道子
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 主として同時双方向型授業(Zoomによるライブ中継)

Blackboard ID : 月曜日5限 20200159
授業概要 地質学の歴史を通して地球科学を展望する。自然科学の歴史の大要を理解して、地球科学にも新しい視点を確立していく。
学校現場における教員経験をもとに、地球科学の学習の困難点を明確にして、学生の理解度を増すように配慮する。
授業のねらい・到達目標 地球史や生命史の確立をたどってゆくと、民間の伝承などから、鉱物・岩石・化石・地層などの実際のものをどのように解釈するかという方向で近代化され、現代化されてきたことがわかる。それでは、近代性を導いたのは一体なんであるかという問題が生じてくる。実際の化石に基づいて、科学の時間軸(歴史性)と空間軸(社会性)を認識し、地球科学の「いま」への理解を深めていく。また、科学における女性の位置も考えていきたい。
到達目標:地球科学に歴史的視点を導入することによって、地球科学自身を対象化することができるようになり、新しい地球科学を生んでいく力を要請し応用できるようになる。

この科目は文理学部(学士(理学))のディプロマポリシーDP6, 及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。

なお、新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部)のディプロマポリシーDP2,3,4 およびカリキュラムポリシーCP2,3,4 に対応している。
・現代社会における科学技術の役割を説明することができる。(A-2-1)
・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。(A-3-1)
・事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる。(A-4-1)
授業の方法 各授業では、VIDEO、DVDなどの視聴覚教材や資料のコピー、実際の化石や鉱物などのビジュアルな素材をふんだんに使う。資料の提示が主になる授業とその解説や考察が主になる授業が交互に繰り返される。この過程を通して、受講者に地球科学の時間軸と空間軸を伝えていく。

課題の提出方法、フィードバック方法等については、授業開始時に提示する
授業計画
1 『アインシュタインの妻』とかけて恐竜の復元ととく(A-3)
【事前学習】シラバス全体を読んで、授業に何を期待するかを明確にしておく。 (2 時間)
【事後学習】アインシュタインの業績について復習する。 (2 時間)
2 恐竜の復元の歴史から自然科学の歴史のもっている特徴を類推する。(A-3)
【事前学習】恐竜について知っていることをまとめておく。 (2時間)
【事後学習】恐竜についてえた新しい知見をまとめる。 (2時間)
3 自然史の歴史を概観する。自然史とは何かをもう1度考察する。(A-4)
【事前学習】自然史とは何かを予習しておく。 (2時間)
【事後学習】自然史をまとめ、まわりにある自然史ということばを拾ってみる。 (2時間)
4 ガリレオから始まる近代科学を概観する。特に地動説がどのように導かれ、発展してきたかに重点を置く。(A-3)(A-4)
【事前学習】16・17世紀の科学革命について予習しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントに従って、ガリレオの業績をまとめる。 (2時間)
5 ガリレオの現代的解釈をさぐる。実験観察に重点を置こうとしたガリレオの手法が近代科学を導いたことを理解する。(A-3)
【事前学習】ガリレオの業績がどのように生まれたかを予習しておく。 (2時間)
【事後学習】ガリレオの秀逸な業績をまとめておく。 (2時間)
6 ガリレオ断罪を受けて各国の対処を概観する。特にイギリスのニュートンの科学がどのように導かれたかに重点を置く。(A-3)
【事前学習】現代はガリレオがどのように解釈されているかを予習しておく。 (2時間)
【事後学習】ロンドン王立協会の成立要因を復習する。 (2時間)
7 ダーウィンは何をしたか。ダーウィンの生涯と業績(特に進化論)について(A-3)(A-4)
【事前学習】18世紀、19世紀の自然史の歴史を予習しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントにそって、ダーウィンの業績をまとめる。 (2時間)
8 ダーウィンは地質学者。一般にダーウィンは生物学者であったと理解されているが、実は地質学者であった。19世紀の地質学の状況も解説する。(A-3)
【事前学習】ダーウィンの経済状態はどうだったか、調べてみる。 (2時間)
【事後学習】授業でえた新しい知見をまとめて、復習する。 (2時間)
9 19世紀に女性地質学者はいたか。女性が自然科学にどのように登場してくるかを解説する。(A-3)(A-4)
【事前学習】19世紀の地質学の世界を検索機構を活用して、予習してみる。 (2時間)
【事後学習】女性の地質学への進出過程を復習する。 (2時間)
10 生物の進化はどう解釈されているか。ダーウィンの『種の起原』に沿って解説する。(A-3)
【事前学習】ダーウィンの「種の起原」をひもといてみる。 (2時間)
【事後学習】進化についての知見をまとめて、復習する。 (2時間)
11 日本の進化論受容の歴史は明治10年のアメリカ人のモースの講義を嚆矢とすると言われているが、それ以前にもいろいろなルートがあったことを解説する。(A-2)
【事前学習】お雇い外国人のモースについて予習する。 (2時間)
【事後学習】モースだけでなく、多くの受容のルートがあったことを復習しておく。 (2時間)
12 大陸移動説からプレートテクトニクスの誕生の歴史を概説する。特にウェーゲナーの生涯と業績に重点を置く。(A-2)
【事前学習】最近のプレートテクトニクスについて検索し、予習する。 (2時間)
【事後学習】ウェーゲナーから最新のプレートテクトニクスがどのように生まれたかを復習する。 (2時間)
13 現代科学と科学の捏造を最近の事例の紹介もふくめて概説する。(A-2)
【事前学習】最近の自然科学の捏造事件を予習しておく。 (2時間)
【事後学習】捏造事件の過程について復習し、他の例も探してみる。 (2時間)
14 これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める。(A-4)
【事前学習】ノートを読みなおして、これまでの授業の概要を書く。 (2時間)
【事後学習】全授業を振り返り、この授業の精神をまとめてみる。 (2時間)
15 達成度の確認と解説、試験。(A-4)
【事前学習】ノート・配布物を読みなおす。 (3時間)
【事後学習】授業で得たことが、どのように実際の生活に活用されるか考えてみる。 (1時間)
16 【事前学習】

【事後学習】
17 【事前学習】

【事後学習】
18 【事前学習】

【事後学習】
19 【事前学習】

【事後学習】
20 【事前学習】

【事後学習】
21 【事前学習】

【事後学習】
22 【事前学習】

【事後学習】
23 【事前学習】

【事後学習】
24 【事前学習】

【事後学習】
25 【事前学習】

【事後学習】
26 【事前学習】

【事後学習】
27 【事前学習】

【事後学習】
28 【事前学習】

【事後学習】
29 【事前学習】

【事後学習】
30 【事前学習】

【事後学習】
その他
教科書 教科書は特に指定しません。毎時間、プリントを配布します。
参考書 矢島道子 『『地球からの手紙』』 国際書院 1993年 第1版
吉川惣司・矢島道子 『 『メアリー・アニングの冒険-恐竜学をひらいた女化石屋 』  (朝日選書)』 朝日新聞社 2003年 第1版
矢島道子・和田純夫編 『 『はじめての地学史・天文学史』 』 ベレ出版 2004年 第1版
矢島道子 『 『化石の記憶―古生物学の歴史をさかのぼる』 』 東京大学出版会  2008年 第1版
日本地質学会 『 『はじめての地質学』』 ベレ出版 2017年 第1版
各授業で、必要に応じて参考書を紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:レポート:2回(70%)、授業参画度(30%)
授業内で配布する「質問シート」の記入・提出で授業参画度を評価する。
オフィスアワー 「質問シート」の回答は次回授業時とします。
備考 授業中に理解できなかった箇所は、自ら積極的に関連する書物を紐解いていただきたい。自然科学や技術に関する話題は難しいと敬遠せずに理解しようとする姿勢を望みます。

このページのトップ