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環境と生命のつながり

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令和2年度入学者 環境と生命のつながり
令和元年度以前入学者 環境と生命2
教員名 内海邑
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 オンデマンド型の遠隔授業で行う。
授業概要 生態学における環境とは,ある生物を取り巻き,その生物に影響を与える要因全てを総合したものである。本講義では環境の生物学的側面に着目し,ヒトを含めた生物がそれを取り巻く他個体との相互作用を通してどのように形作られたのかを扱う。特に,生物の様々な振る舞いや性質がどのような環境で進化し,またその進化が環境にどのような影響を与えてきたと考えられているのかを進化生態学的な観点から解説する。
授業のねらい・到達目標 <知識>
・進化と自然選択の仕組みを十分に理解し,説明できるようになる。
・ヒトを含めた様々な生物の振る舞いや性質に対して,進化の仕組みに基づいて,その意義を理解し説明できるようになる。
・様々な生物の日常や人との関わりについて,自ら疑問を持ち,科学的に考察できるようになる。

<能力>
この科目は文理学部のディプロマポリシー DP3, 4, 5 およびカリキュラムポリシー CP3, 4, 5 に対応している。
・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる (DP3–1)。
・事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる (DP4–1)。
・新しいことに挑戦する気持ちを持つことができる (DP5–1)。
授業の方法 5 月 11 日から 8 月 1 日までの授業実施日に,"Blackboard" を通して,オンデマンド教材(スライドに講義音声がついた動画)を配信する。受講生はその教材を視聴し,学修すること。

講義の視聴に加え,受講者は各回の講義ごとに課題を解き,指定の期日までに提出すること。この課題の提供と提出も Blackboard 上で行う。課題の解説は次回の講義配信までに提供するので,復習すること。また Blackboard の掲示板機能などを利用し,質疑応答などの機会を提供する。
履修条件 受講希望者が多数である場合,人数制限(抽選)を行う場合がある。
授業計画
1 生命の樹:本講義の目的と授業計画についての説明を受け,生命の進化史と環境の変遷について学ぶ
【事前学習】シラバスを事前に確認し,中学・高校で学んだ進化史について復習しておく。 (2 時間)
【事後学習】講義で挙げる参考文献などを読み,進化生態学の目的や環境などの概念を復習する。 (2 時間)
2 親と子はなぜ似るのか:遺伝の仕組みと遺伝的多様性について学ぶ
【事前学習】中学・高校で学んだ遺伝について復習しておく。 (2 時間)
【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間)
3 遺伝子の川:進化の定義とその仕組みについて学ぶ
【事前学習】「進化の仕組み」について,自分なりの予想を立て考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力 (A–4)」と「挑戦力 (A–5)」を養う。 (2 時間)
【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間)
4 生き物の経済学:生物の振る舞いや性質の適応的意義について学ぶ
【事前学習】自身の興味ある生物の性質がどのように進化したのか,前回の内容である進化の仕組みに基づいて,自分なりの予想を立て考えをまとめる。これにより「問題発見・解決力 (A–4)」と「挑戦力 (A–5)」を養う。 (2 時間)
【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間)
5 奪い合って生きる1:資源をめぐる競争と儀礼的闘争について学ぶ
【事前学習】「儀礼的闘争」の進化的な利益とコストについて,自分なりの予想を立て考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力 (A–4)」と「挑戦力 (A–5)」を養う。 (2 時間)
【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間)
6 奪い合って生きる2:競争排除とニッチ分化について学ぶ
【事前学習】「ニッチ分化」の進化メカニズムについて,自分なりの予想を立て考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力 (A–4)」と「挑戦力 (A–5)」を養う。 (2 時間)
【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間)
7 雌雄で生きる:生物学における性と性比の進化について学ぶ
【事前学習】「性比」の進化メカニズムについて,自分なりの予想を立て考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力 (A–4)」と「挑戦力 (A–5)」を養う。 (2 時間)
【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間)
8 パートナーと生きる:性選択について学ぶ
【事前学習】「装飾」の進化的な利益について,自分なりの予想を立て考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力 (A–4)」と「挑戦力 (A–5)」を養う。 (2 時間)
【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間)
9 家族と生きる:子の世話をめぐる行動について学ぶ
【事前学習】「子育て」の進化的な利益とコストについて,自分なりの予想を立て考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力 (A–4)」と「挑戦力 (A–5)」を養う。 (2 時間)
【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間)
10 助け合って生きる:様々な協力行動と血縁選択について学ぶ
【事前学習】「利他行動」の進化メカニズムについて,自分なりの予想を立て考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力 (A–4)」と「挑戦力 (A–5)」を養う。 (2 時間)
【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間)
11 助け合って生きる2:相利共生と互恵性について学ぶ
【事前学習】「協力行動」の進化メカニズムについて,自分なりの予想を立て考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力 (A–4)」と「挑戦力 (A–5)」を養う。 (2 時間)
【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間)
12 寄りかかって生きる:寄生と感染症の生態学について学ぶ
【事前学習】「病毒性」の進化的な利益とコストについて,自分なりの予想を立て考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力 (A–4)」と「挑戦力 (A–5)」を養う。 (2 時間)
【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間)
13 みんなで生きる:生物群集の多様性について学ぶ
【事前学習】「生物多様性」をどのように測るか,自分なりの予想を立て考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力 (A–4)」と「挑戦力 (A–5)」を養う。 (2 時間)
【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間)
14 恩恵を受けて生きる:生態系と人間社会の関わりについて学ぶ
【事前学習】我々は生態系からどのような恩恵を受けているのか,自分なりの予測を立て考えをまとめる。これにより「問題発見・解決力 (A–4)」と「挑戦力 (A–5)」を養う。 (2 時間)
【事後学習】Blackboard上でのまとめの小テストに答え,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力 (A–3)」を養う。 (2 時間)
15 社会の中で生きるヒト:これまでの講義内容を俯瞰し,身近な問題としての「環境と生命のつながり」を考える
【事前学習】前回までに学んだ内容を十分に復習し,前回で与えられる総まとめの課題に取り組んでおく。 (2 時間)
【事後学習】本講義全体の内容を振り返り,そして課題の内容と回答を振り返り,改めて学んだ内容を説明できるようにする。 (2 時間)
16 【事前学習】

【事後学習】
17 【事前学習】

【事後学習】
18 【事前学習】

【事後学習】
19 【事前学習】

【事後学習】
20 【事前学習】

【事後学習】
21 【事前学習】

【事後学習】
22 【事前学習】

【事後学習】
23 【事前学習】

【事後学習】
24 【事前学習】

【事後学習】
25 【事前学習】

【事後学習】
26 【事前学習】

【事後学習】
27 【事前学習】

【事後学習】
28 【事前学習】

【事後学習】
29 【事前学習】

【事後学習】
30 【事前学習】

【事後学習】
その他
教科書 なし
参考書 N.B.Davies (著), J.R.Krebs (著), S.A.West (著), 野間口 眞太郎 (翻訳), 山岸 哲 (翻訳), 巌佐 庸 (翻訳) 『行動生態学 原著第4版』 共立出版 2015年
R. Dawkins (原著), 日髙敏隆 (翻訳), 岸 由二 (翻訳), 羽田節子 (翻訳), 垂水雄二 (翻訳) 『利己的な遺伝子』 紀伊國屋書店 2018年
George C. Williams (原著), 長谷川眞理子 (翻訳)  『生物はなぜ進化するのか (サイエンス・マスターズ)』 草思社 1998年
長谷川眞理子 (監修), 齋藤慈子 (編集), 平石界 (編集), 久世濃子 (編集) 『正解は一つじゃない 子育てする動物たち』 東京大学出版会 2019年
大槻久 『協力と罰の生物学 (岩波科学ライブラリー)』 岩波書店 2014年
M. Zuk (原著), 藤原多伽夫 (翻訳) 『考える寄生体―戦略・進化・選択』 東洋書林 2009年
森章 『生物多様性の多様性 (共立スマートセレクション)』 共立出版 2018年
Randolph M. Nesse (原著), George C. Williams (原著), 長谷川眞理子 (翻訳), 青木千里 (翻訳), 長谷川寿一 (翻訳) 『病気はなぜ、あるのか―進化医学による新しい理解』 新曜社 2001年
「利己的な遺伝子」は様々な版があるが,そのいずれでも構わない。
成績評価の方法及び基準 レポート(100%)
・各回ごとに小テストとリアクションペーパーを兼ねた簡単な「レポート」を提出し,その回で学んだ内容を理解し説明できるかどうかで,「論理的・批判的思考力 (A–3)」を評価する。(評価配分は60%)
・学期末に総まとめのテストを兼ねた「レポート」を提出し,それまでに学んだ内容を説明できるかどうかで,「論理的・批判的思考力 (A–3)」を評価する。また同時に,それまでに学んだ内容を自身の興味ある問題に応用することで,自ら適切な問題を見つけ,妥当な説明をつけられるかを問う。それにより,「問題発見・解決力 (A–4)」と「挑戦力 (A–5)」を評価する。(評価配分は40%)
オフィスアワー 随時 Blackboard 上で連絡を受け付ける。

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