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書道科教育法Ⅰ

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令和元年度以前入学者 書道科教育法Ⅰ
教員名 山本まり子
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 必修
授業の形態 課題研究を主とするが、下記「授業計画」の通り、オンライン(同時双方向)授業も行う。適宜、オンデマンド授業も取り入れる。
オンライン授業の開始時刻は時間割通り、14時40分。試みに第1回目の授業からZoomを使用する(その実施のためのURLはBlackboard上、告知する)。第1回目までにBlackboardへの登録を済ませておくこと。
授業概要 『学習指導要領』に示された芸術科書道の「目標」・「内容」の把握と適切な評価方法の習得を目指す。
授業のねらい・到達目標 1)『学習指導要領』改訂の変遷、及び同書における書道科の「目標」・「内容」の要点、適切な評価方法について説明できる。
2)現在の教育現場の実状を踏まえた上で、書写・書道教育に求められている指導内容・方法の在り方について理解し、自分の考えを持つことができる。
3)アクティブ・ラーニングについて理解し、それを取り入れた授業づくりの視点を持つことができる。
中学校・高校(書写・書道)における教員経験のある授業担当者がその経験を活かして上記の達成に努める。
授業の方法 課題研究を主とするが、オンライン授業も行う。適宜、オンデマンド授業も取り入れる。
資料(pdf)・オンデマンド教材はBlackboardを通して事前に配信する。ただし予告する期限を過ぎたデータは「順次削除する」ので注意のこと。
オンラインとBlackboard掲示板機能を通して質問と議論の機会を提供する。
各種連絡、課題・確認テスト等もBlackboardを通して配信する。提出物・答案の提出は、pdf、または画像データとする。
前半は講義中心に授業を進める。後半は講義内容の理解を深めるべく、受講生による実践を交える。
受講生による意見交換の場を設け、主体的・対話的学びへの導入とする。
授業計画
1 オンライン(Zoom)上、今後の授業の進め方、本授業において使用する資料の配信方法等に関する指示・相談を行い、また受講生から様々な質問を受け付ける。
その後、ガイダンス(授業概要・到達目標・授業の方法、及び本授業に関する評価基準等について補足説明)を行う。
【事前学習】シラバスの事前確認を行う。文部科学省HP上、『中学校学習指導要領』「国語」(平成29年)、『高等学校学習指導要領』「書道」(平成30年)の部分を通読しておく。 (2時間)
【事後学習】シラバスの再確認。当日の参加者(出席者)には、提出日、提出物に関する事項はその後こちらから再度連絡することはないので注意のこと。『学習指導要領』中学「書写」・高校「書道」記載内容の再読。 (2時間)
2 オンライン(Zoom)上、『学習指導要領』中学「書写」・高校「書道」記載の「目標」・「内容」について概説する。
【事前学習】文部科学省HPから『高等学校学習指導要領解説 総則編』(平成30年)P1~11をダウンロードし、印字したものを通読の上、当日(第2回目)持参のこと。 (2時間)
【事後学習】授業内容をノートに整理しておく。 (2時間)
3 オンライン(Zoom)上、『学習指導要領』中学「書写」・高校「書道」記載の「目標」・「内容」について概説を行い、それに関する課題の指示を行う。その後、『学習指導要領』改訂の経緯と要点、及びその方向性に関する問題を取り上げる(課題研究)。
【事前学習】文部科学省HPから『中学校学習指導要領』「国語」(平成29年)、『高等学校学習指導要領』「書道」(平成30年)をダウンロードし、印字したものを当日(第3回目)用意のこと。特に「目標」・「内容」の記載内容について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】上記資料のうち、授業中、指摘する箇所を再読。「目標」・「内容」に関する復習を行う。 (2時間)
4 オンライン(Zoom)上、中学「書写」の内容と高校「書道」との連関に関する事項について、受講生に対して質問する。その後、その指導の重要性について解説する。特に個々の文字については具体例を挙げながら詳説する(オンデマンド①)。
【事前学習】中学「書写」の内容と高校「書道」との連関に関することをノートに書き出す(第3回目の授業中、その内容について予告する)。 (2時間)
【事後学習】中学「書写」の内容と高校「書道」との連関について、授業中、取り上げた個々の文字を中心に整理し、指定の書式によりその類例を書き出しておく(次回の授業中、その提出を求める)。 (2時間)
5 オンライン(Zoom)上、中学「書写」と高校「書道」との連関に関することを受講生に対して質問する。その後、その指導の重要性について解説する(オンデマンド②)。
【事前学習】第4回目と同様、中学「書写」と高校「書道」との内容的隔たりに関することをノートに書き出す(第4回目の授業中、それについて予告する)。 (2時間)
【事後学習】中学「書写」と高校「書道」との相違について、授業中、取り上げた個々の文字を中心に整理し、その類例を書き出しておく(後日、その提出を求める予定)。 (2時間)
6 オンライン(Zoom)上、中学「書写」と高校「書道」との内容的隔たりに関することを受講生に対して質問する。その後、その指導の重要性について概説する。その後、その課題に関して出題する(課題研究)。
【事前学習】中学「書写」と高校「書道」との内容的隔たりに関することをノートに書き出す(第5回目の授業中、それについて予告する)。 (2時間)
【事後学習】中学「書写」と高校「書道」との相違について、授業中、取り上げた個々の文字を中心に整理し、その類例を書き出しておく。 (2時間)
7 第4・5回目の授業内容、理解度のための確認テストを実施。その後、その解説を行いながら解答する。
【事前学習】第4・5回目の授業内容について各自、内容確認を行っておく。 (2時間)
【事後学習】確認テストの解答・解説について復習を行う。 (2時間)
8 オンライン(Zoom)上、表現領域(漢字仮名交じりの書)における指導内容・評価方法について解説する。『粘葉本和漢朗詠集』を取り上げる。評価では「思考力、表現力、判断力」に重きを置く。
【事前学習】『高等学校学習指導要領解説 芸術編』P271~279を通読。 (2時間)
【事後学習】『高等学校学習指導要領解説 芸術編』P271~279を通読。 (2時間)
9 オンライン(Zoom)上、表現領域(漢字の書)における指導内容・評価方法について解説する。楷書を取り上げる。評価では「知識・技能」に重きを置く。
【事前学習】配付プリント「背勢と向勢」、『高等学校学習指導要領解説 芸術編』P280~286を通読。 (2時間)
【事後学習】配付プリント「背勢と向勢」、『高等学校学習指導要領解説 芸術編』P280~286を通読。 (2時間)
10 オンライン(Zoom)上、表現領域(仮名の書)における指導内容・評価方法について解説する。『寸松庵色紙』を取り上げる。評価では「知識・技能」に重きを置く。
【事前学習】配付プリント「寸松庵色紙」、『高等学校学習指導要領解説 芸術編』P286~292を通読。 (2時間)
【事後学習】配付プリント「寸松庵色紙」、『高等学校学習指導要領解説 芸術編』P286~292を通読。 (2時間)
11 オンライン(Zoom)上、鑑賞領域(漢字の書・仮名の書)における指導内容・評価方法について解説する。書体の変遷、仮名の成立等に関する事項を取り上げる。効果的教材の活用、及び生徒の学習状況を把握するための評価方法について考える(課題研究)。
【事前学習】配付プリント「書体の変遷」、「仮名の成立と発達」を通読。 (1時間)
【事後学習】配付プリント「書体の変遷」、「仮名の成立と発達」を通読。 (3時間)
12 オンライン(Zoom)上、書写・書道教育現場の実際と諸問題について質問し、その後、解説を行う。以下、数回に亘り、授業実践への展開に向けて、学習指導案の作成を試みる。オンライン(Zoom)上、その方法と留意点について解説を行う。 その上で学習指導案作成のための課題選びを各自行う(課題研究)。
【事前学習】漢字・仮名の授業における場面をいくつか想定し、現場の実際についてノートに思うところを述べる(第9回目辺りに、それについて予告する)。 (2時間)
【事後学習】授業中、知り得た課題をノートに書き出し、その課題克服のために行うべきこと、授業展開の方法について自身の考えをまとめておく。 (2時間)
13 前回に引き続き、オンライン(Zoom)上、学習指導案の作成方法とその留意点について解説を行う。内容確認を行った上で前回に続き、学習指導案の作成を試みる。その際、教材の内容、及びその活用方法について検討を行う(課題研究)。
【事前学習】配付プリント(中国の書に関する)の実例に目を通し、生徒の立場で実際にワークシートを行う。 (1時間)
【事後学習】配付プリント(中国の書に関する)の実例の内容、及び活用方法について再検討を行う。 (3時間)
14 前回に引き続き、オンライン(Zoom)上、学習指導案の作成に関する確認を行う。その際、ICT活用の方法・効果について検討を行う。 授業中、学習指導案を提出する。
【事前学習】配付プリント(ICT活用の実例)に目を通しておく。 (3時間)
【事後学習】学習効果が得られると考えられる ICT活用の事例を各自、収集し、後日、提出のこと(他教科、可)。 (1時間)
15 既に受講生が作成した学習指導案の検討、相互批評会を全員で行う。全員の指導案について意見を出し合い、それぞれ良い点、改善すべき点を明確にする。一連の作業を通して、『学習指導要領』が示す目標、内容、評価方法について理解を深める。
【事前学習】事前に送信する受講生作成の学習指導案(全員分)を検討し、自身の意見(良い点、改善すべき点)をノートに書き出し、当日答えられるようにしておく。 (2時間)
【事後学習】試験内容、及び学習指導案について、不十分な点があればノートに整理しておく。また、授業中、使用した資料、ノートを読み返し、これまでの学習内容について復習を行う。 (2時間)
その他
教科書 使用しない
参考書 『中学校学習指導要領』(平成29年、文部科学省)
『高等学校学習指導要領』(平成30年、文部科学省)
成績評価の方法及び基準 レポート:テーマに対する内容、提出状況を見て評価します(60%)、授業参画度:授業への取り組み方、成果物等で評価します(40%)
オフィスアワー オンライン上、及びBlackboard上、受け付けます。
備考 ・第1回目のオンライン授業に参加できなかった場合は当日の20時までにBlackboard上、ご連絡下さい。個別対応を行います。
・「書道科教育法Ⅰ」・「書道科教育法Ⅱ」両科目を履修希望の場合、履修順序は「書道科教育法Ⅰ」→「書道科教育法Ⅱ」とされたい。それが不可能な場合はBlackboard上、第1回目までにご相談下さい。

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