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生物学概論1

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令和2年度入学者 生物学概論1
令和元年度以前入学者 生物学概論1
令和元年度以前入学者 生物の基礎1
教員名 福井由理子
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 必修
授業の形態 第1〜13回:オンデマンド授業によるBlackboardを利用したスライド資料配信、Power Pointのスライド資料視聴。
第14回:授業内自己点検をBlackboardを利用して行う。詳細は追って知らせる。
第15回:授業内自己点検のフィードバックおよび総括をオンラインで行う。
授業概要 生物学でいう「生きる」こととはどういうことか? 生きているものが生き物であるのだが、こう言ったのでは何のことだかわからない。ともあれ、生物学では、細胞は生き物の最小単位とされる。
本講義では、主としてヒトの体を構成する細胞の成り立ち、構造、働きを理解するために、ミクロの生物学である細胞生理学や分子生物学の基礎をわかりやすく解説する。
授業のねらい・到達目標 ねらい:
細胞や分子の世界のことは、日常生活との接点が乏しくなじみが薄いことが多いが、今日では、生活する上で誰もが関わりを持つ医療・健康、農業・畜産・水産など問題の重要な位置を占めている。21世紀の社会人に求められる科学的な素養の一環を培うことを目指す。
到達目標:
細胞がおこなう活動について、物質代謝、エネルギー代謝を含めて、細胞小器官の構造と機能を学び、基本的な事項について説明できる。
生命の重要な特質である自己複製(細胞が増えること、動物や植物などの繁殖など)や生命の継続(遺伝や発生)について基礎を学び、説明できる。
授業の方法 授業内容のプリントを配布し、解説する。理解を促進するため、なるべく画像や動画を見る機会を持つようにする。
毎回終了時に、前回の授業内容に関する簡単な質問に答え、そのシート(本講義では「提出シート」と呼ぶ)をオンラインで提出する。
履修条件 特になし。今まで、高校の「生物基礎」を履修しなかった人、履修したがかなり忘れている人などが全員単位を取得している。
授業計画
1 生物と生命:
生物とは? 生命とは? この問に答えることは意外に難しい。生命現象のいくつかの特質について学ぶ。生命の起源、あるいは地球外の生命の可能性などについても考えてみる。
【事前学習】生物と生命について自分の考えをまとめておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
2 原核細胞と真核細胞:
細胞は生命の最小単位といわれる。細胞が必ず備えていなければならないことは何だろうと考える。原核細胞と真核細胞について、両者を対比しながら解説し、細胞の出現と進化を考える。
【事前学習】原核細胞と真核細胞について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
3 細胞膜の構造と機能:
細胞膜の成分、細胞膜の構造、細胞膜を構成する分子の振る舞い、細胞への各種物質の出入りの仕方などについて学ぶ。
【事前学習】細胞膜にについて自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
4 細胞小器官と細胞骨格:
真核細胞に見られる細胞小器官の構造と機能、および細胞骨格の働きについて学ぶ。
【事前学習】前回学習した細胞膜について復習しておく。その上で,細胞小器官と細胞骨格について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
5 細胞の増殖:
自己複製は生命現象の特質の一つである。細胞がどのようにして自分と同じものを増やすのか、細胞の増殖がどのように調節されているのか、さらに調節に不具合が生じて癌が発生する場合などについて学ぶ。
【事前学習】細胞の増殖について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
6 細胞内の情報伝達:
細胞内外のいろいろな変化に対して細胞が適切に応答するために、細胞内でどのようなことが起こっているかについて学ぶ。
【事前学習】細胞内の情報伝達について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
7 遺伝情報1 DNAの構造と複製:
遺伝子の本体であるDNAの成分、二重らせんと呼ばれる構造、およびその複製について学ぶ。
【事前学習】DNAの構造と複製について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
8 遺伝情報2 転写と翻訳:
遺伝子DNAの遺伝暗号に基づいてタンパク質が合成される過程について学ぶ。
【事前学習】転写と翻訳について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
9 エネルギーの変換1 呼吸:
「生体のエネルギー通貨」といわれ、細胞の営みに欠かせないATPという物質について、次にATPがどのようにして生成されるかについて学ぶ。
【事前学習】呼吸について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
10 エネルギーの変換2 光合成:
二酸化炭素のような無機の炭素化合物から有機化合物を合成する炭酸同化という過程の一つである光合成について学ぶ。
【事前学習】光合成について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
11 生殖、性と死:
真核生物における生殖、性とは何か、細胞の死などについて学ぶ。
【事前学習】前回までの既習事項を整理しておく。その上で,生殖,性と死について自分なりに調べておく。 (4時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
12 動物の発生:
精子と卵が合体した受精卵を出発点として成体になるまでの過程を、遺伝子の発現という観点から学ぶ。
【事前学習】前回までの既習事項を整理しておく。その上で,動物の発生について自分なりに調べておく。 (4時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
13 遺伝(メンデル遺伝、多因子遺伝、集団の遺伝):
個体に発現する遺伝形質には、単一の遺伝子だけで決まるもの、複数の遺伝子と環境とによって決まるものがあること、また、集団における遺伝について基本事項を学ぶ。
【事前学習】前回までの既習事項を整理しておく。その上で,遺伝について自分なりに調べておく。 (4時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
14 第13回までの講義内容の、自分の理解度・到達度の点検を授業内テストとして行う。
【事前学習】前回までの講義プリントやノート、提出シートの問題をしっかりと復習する。 (6時間)
【事後学習】理解度が足りないことがあったら、講義プリントなどを参照して理解を確実にしておく。 (2時間)
15 「生物学と社会」について、あるトピックについて学び、各人が自分なりに考えてみる。
【事前学習】前回までの既習事項を整理しておく。「生物学と社会」について自分の考えをまとめておく。 (2時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
その他
教科書 使用しない
参考書 デイヴィッド・サダヴァ他 『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学 (ブルーバックス)』 講談社 2010年
デイヴィッド・サダヴァ他 『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学 (ブルーバックス)』 講談社 2010年
デイヴィッド・サダヴァ他 『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第3巻 分子生物学 (ブルーバックス)』 講談社 2010年
東京大学生命科学教科書編集委員会 『理系総合のための生命科学 分子・細胞・個体から知る“生命"のしくみ』 羊土社 2013年 第3版
東京大学生命科学教科書編集委員会 『文系のための生命科学』 羊土社 2011年 第2版
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(70%)、授業参画度:オンデマンドで配信した教材の視聴状況、各回の問題への解答状況による。(30%)
14回の授業内テストには、毎回の終了後に回収する「提出シート」の穴埋め問題や選択問題に準じた問題、および、記述(描画や作図を含む)を行う新出の問題が出題される予定である。その得点によって評価する。提出シートの問題と解答例は、時期を見て学生に開示し、授業内テストの準備に役立つようにする。
オフィスアワー 質問用のE-mailアドレスを知らせる。
Blackboardを利用した質問も受け付ける。

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