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生物学概論2

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令和2年度入学者 生物学概論2
令和元年度以前入学者 生物学概論2
令和元年度以前入学者 生物の基礎2
教員名 福井由理子
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 必修
授業の形態 オンデマンド型授業(授業プリント資料配信,スライド資料配信)
Blackboard ID: 金曜2限→20203989

第1〜14回:オンデマンド授業によるBlackboardを利用したスライド資料配信、Power Pointのスライド資料視聴。
第15回:授業内自己点検をBlackboardを利用して行う。詳細は追って知らせる。
授業概要 授業の基本テーマは、「体の内と外」と「生物と時間」の2つである。
体の内と外:
私たちは、飲食をし排泄をするし、呼吸をする。感染症にかかっても回復できる。いわゆる五感を通して外部世界の情報を得てそれに対して反応を起こす。私たちの体の内部と体を取り巻く外部は、どのように関わりあっているかを総合的に理解する。
生物と時間:
ヒト(ホモ・サピエンス)は、太古の地球で生まれた原始的な生物が約38億年かけて進化してきた経緯の上に、約20万年前に現れたと考えられている。現代の進化学説を紹介し、ヒトへの進化の道筋をたどる。
授業のねらい・到達目標 ねらい:
自分の体のこと、ペットの動物、自然界の植物や動物のことについて、「ある観方」から見てみよう。体のこと、生き物のことは、今日では、生活する上で誰もが関わりを持つ医療・健康、農業・畜産・水産など問題の重要な位置を占めている。21世紀の社会人に求められる科学的な素養の一環を培うことを目指す。

到達目標
体の内と外:
私たちの体の中の環境を適切に整えるための基本的なはたらき(消化・吸収、呼吸、泌尿、生体防御・免疫など)について説明できる。
私たちの体が、外部あるいは体内からの刺激に対し、反応する仕組み(視覚、中枢神経系・自律神経・運動神経、筋肉など)について説明できる。
生物と時間:
長大な時間を取れば生息する環境の変化などに適応して生物は進化することを説明できる。
進化の要因として、自然選択、性選択、血縁選択について説明できる。
今日の進化研究の基盤をなす分子進化について基本事項を説明できる。
ヒトもまた生物の進化の過程で生じたことを説明できる。
授業の方法 授業内容のプリントを配布し、解説する。理解を促進するため、なるべく画像(や動画)を見る機会を持つようにする。
毎回終了後に、授業内容に関する簡単な質問に答え、そのシート(本講義では「課題」と呼ぶ)を提出する。
履修条件 特になし。今まで、高校の「生物基礎」を履修しなかった人、履修したがかなり忘れている人などが全員単位を取得している。
授業計画
1 進化と生物・体の内部と外部:
われわれヒトをはじめとする生物は、長い時間を経た進化の結果、現在生きていることを学ぶ。私たちの体には、空間的には内部に位置していても、生理的意義としては外部に相当する部位があることを理解する。
【事前学習】進化について自分なりに考えをまとめておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
2 動物の体の内部環境/消化器:
体内の「真の」内部とはどこかを知る。餌を取ることが不可欠である動物にとって、消化器の果たす役割は非常に大きいことを理解する。
【事前学習】動物の体の内部環境について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
3 呼吸器・泌尿器:
多くの生物が、生きるために必要な「使える形のエネルギー」を得るために呼吸を行うことを学ぶ。また、代謝の結果生じた老廃物の処理と排泄も生きるための重要な営みであることを理解する。
【事前学習】呼吸器と泌尿器について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
4 体液・自律神経・内分泌:
われわれの体を構成する多数の細胞は、太古の原始的細胞が海水中で生きていたように、体液に浸って生きていることを知る。体液の諸条件を整える必ために、自律神経系や内分泌系が大きな役割を果たすことを理解する。
【事前学習】体液・自律神経・内分泌について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
5 生体防御・免疫系:
外部から体内への異物の侵を防ぐ生体防御のしくみ、また、体内に侵入した異物、体内に生じた病変した細胞を取り除くための働きについて学ぶ。
【事前学習】生体防御・免疫系について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
6 刺激の受容と感覚:
視覚を取り上げる。眼における光の刺激の受容、脳における視覚情報の処理と統合などについて理解する。
【事前学習】刺激の受容と感覚について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
7 動物における情報処理と出力:
神経細胞(ニューロン)と筋細胞の構造と機能について学ぶ。
【事前学習】動物の情報処理と出力について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
8 生存戦略と情報戦略:
動物が繁殖をして子孫を残すやり方には、大きく分けると2つのタイプがあるを知る。また、外部からの刺激に反応するやり方にも、大きく分けると2つのタイプがあることを知る。
【事前学習】生存戦略と情報戦略について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
9 進化1:環境への適応:
進化とはどのようなことを言うのか、また、ダーウィンの自然選択(淘汰)説について事例に即して理解する。
【事前学習】進化と自然選択について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
10 進化2:進化の理論1--性選択・血縁選択
20世紀に、自然選択以外の理論として普及した性選択、血縁選択について、事例に即して理解する。
【事前学習】進化における性選択について自分なりに調べておく。 (1時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
11 進化3:進化の理論2--中立説
分子生物学の時代になって登場した、分子進化、分子進化の中立説について理解する。
【事前学習】中立説について自分なりに調べておく。。前回までの既習事項を整理しておく。 (4時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
12 進化4:ヒトへの進化:
約700万年前に、ヒトの祖先はチンパンジーとの共通祖先から分かれて進化をしてきたことを知る。いわゆる、猿人、原人とよばれる祖先人類について理解する。
【事前学習】ヒトの進化について自分なりに調べておく。前回までの既習事項を整理しておく。 (4時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
13 進化5:ホモ・サピエンス:
ネアンデルタール人、われわれホモ・サピエンスについて、最近の知見を交えて、理解する。
【事前学習】ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの関連について自分なりに調べておく。前回までの既習事項を整理しておく。 (4時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
14 解説 まとめと展望:
詳細は未定であるが、「生物学と社会」について、あるトピックについて解説する予定。
【事前学習】前回までの既習事項を整理しておく。 (6時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
15 14回までの講義内容の、自分の理解度・到達度の点検を授業内テストとして行う。
【事前学習】前回までの既習事項を整理しておく。その上で,「生物学と社会」について自分の考えをまとめておく。 (2時間)
【事後学習】講義プリント、自分のノートなどを復習する。 (2時間)
その他
教科書 使用しない
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(80%)、授業参画度(20%)
15回の授業内テストには、毎回の終了時に提出する「課題」の穴埋め問題や選択問題に準じた問題、および、記述(描画や作図を含む)を行う新出の問題が、「課題」同様にオンラインで出題される。その得点によって評価する。1〜14回の「課題」の問題と解答例は学生に開示し、授業内テストの準備に役立つようにする。
授業参画度は、毎回の「課題」の提出状況、およびその内容によって評価する。
オフィスアワー 授業終了時。質問用のE-mailアドレスを知らせる。

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