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道徳教育の理論と方法

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令和元年度以前入学者 道徳教育の理論と方法
教員名 下司晶
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 新型コロナウィルの影響により、対面式授業は行わず、遠隔授業で行います。オンライン型、オンデマンド型、課題学習型のうち、複数を組み合わせて行う予定ですが、どのタイプの授業をどの程度実施可能かについては、授業初回で行う学習環境アンケートを参考に決定します。
 受講者は文理学部のポータルサイト(http://portal.educ.chs.nihon-u.ac.jp/)にある「e-Learning(Blackboard)」にアクセスして、詳細な授業進行を書いた資料をダウンロードして授業の進め方を確認して下さい。また初回授業では、遠隔授業のために、パソコン所持の有無やネット環境についてアンケートを行います。必ず回答して下さい。
授業概要 道徳教育の理論と方法を学びます。
授業のねらい・到達目標 道徳に関する思索を深め、知識を習得した上で、道徳教育に関する実践力を養うことが授業の目標です。
 理論的な知識としては、「道徳とは何か」という問いへのいくつかの答え方、道徳教育の歴史、現代社会における道徳教育の課題(いじめ・情報モラル等)、道徳性の発達理論などが習得できます。
 実践的な知識としては、学習指導要領の内容、道徳教育の指導計画、さまざまな指導方法、教材の活用法と授業の設計法、道徳科の学習指導案の作成法、道徳科の評価などが理解できるようになります。
 これらを踏まえて、模擬授業(設計・実施)とその反省によって、道徳教育の実践者として成長していくことが求められます。
授業の方法 講義で基礎的な知識を習得するとともに、学生によるディスカッションやプレゼンテーション(模擬授業含む)などによって道徳教育の実践力の向上を目指します。また、中学校の道徳科授業の参考となるよう、視聴覚資料も多く取り入れます。
なお、教職志望者として「自ら学ぶ」習慣をつけて欲しいので、ある程度の宿題がでます。
授業計画
1 「道徳とは何か」――考えることからはじめよう
【事前学習】シラバスを読み、授業の全体像を把握すること。 (2時間)
【事後学習】『道徳教育』第1章、『「甘え」と「自律」の教育学』「はじめに」を読む。 (2時間)
2 現代社会と道徳教育――何が問題か
【事前学習】『道徳教育』第2章、『学指導要領解説』第1章を読む。 (2時間)
【事後学習】『道徳教育』第2章、『学指導要領解説』第1章を読む。 (2時間)
3 子ども・青少年の「問題行動」と道徳教育
【事前学習】『いじめを生む教室』を読む。 (2時間)
【事後学習】『いじめを生む教室』を読む。 (2時間)
4 いじめの原因と対策――過去と現在の比較から
【事前学習】『いじめを生む教室』を読み、ミニレポートを作成する。 (2時間)
【事後学習】授業を踏まえてミニレポートを振り返る。 (2時間)
5 道徳教育の目標――子どもたちの「自律」に向けて
【事前学習】『「甘え」と「自律」の教育学』第Ⅱ部第1章を読む。 (2時間)
【事後学習】『「甘え」と「自律」の教育学』第Ⅱ部第1章を読む。 (2時間)
6 道徳性の発達理論(1)――フロイト、ピアジェの発達理論
【事前学習】『道徳教育』第3章を読む。 (2時間)
【事後学習】『道徳教育』第3章を読む。 (2時間)
7 道徳性の発達理論(2)――コールバーグとモラル・ジレンマ
【事前学習】『道徳教育』第3章、『「甘え」と「自律」の教育学』第Ⅱ部第4章を読む。 (2時間)
【事後学習】『道徳教育』第3章、『「甘え」と「自律」の教育学』第Ⅱ部第4章を読む。 (2時間)
8 道徳教育の歴史(1)――明治から戦中まで
【事前学習】『道徳教育』第7章を読む。 (2時間)
【事後学習】『道徳教育』第7章を読む。 (2時間)
9 道徳教育の歴史(2)――現代から戦後まで
【事前学習】『道徳教育』第7章を読む。 (2時間)
【事後学習】『道徳教育』第7章を読む。 (2時間)
10 道徳の授業をつくる――学習指導要領と学習指導案
【事前学習】『道徳教育』第6章、『学指導要領解説』第4章を読む。 (2時間)
【事後学習】『道徳教育』第6章、『学指導要領解説』第4章を読む。 (2時間)
11 道徳科の指導方法(1)――伝統的方法
【事前学習】『道徳教育』第5章、第6章、『学指導要領解説』第4章を読む。 (2時間)
【事後学習】『道徳教育』第5章、第6章、『学指導要領解説』第4章を読む。 (2時間)
12 道徳科の指導方法(2)――新しい方法
【事前学習】『道徳教育』第5章、第6章、『学指導要領解説』第4章を読む。 (2時間)
【事後学習】『道徳教育』第5章、第6章、『学指導要領解説』第4章を読む。 (2時間)
13 授業の立案と実施方法
【事前学習】 『道徳教育』第第6章、『学指導要領解説』第4章を読む。 (2時間)
【事後学習】学習指導案を作成する。 (2時間)
14 道徳科の学習評価
【事前学習】『学指導要領解説』第5章を読む。 (1時間)
【事後学習】最終レポートを作成する。 (3時間)
15 教壇に向かって――模擬授業の実施と振り返り
【事前学習】最終レポートを作成する。 (3時間)
【事後学習】作成した指導案、最終レポートを振り返る。 (1時間)
その他
教科書 ①井ノ口淳三編  『道徳教育 改訂版/改訂二版(どちらでもよい) (教師教育テキストシリーズ)』 学文社 改訂版2016年、改訂二版 2020年
②荻上チキ 『いじめを生む教室』 PHP新書 2018年
③文部科学省 『中学校学習指導要領 解説 特別の教科 道徳編』 2017年
①は改訂版/改訂二版のどちらでもよい。
③は文部科学省ホームページでも公開されている。
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/05/07/1387018_11_4.pdf
参考書 下司 晶編 『「甘え」と「自律」の教育学――ケア・道徳・関係性』 世織書房 2015年
成績評価の方法及び基準 レポート(60%)、授業参画度(10%)、授業期間内に実施するミニレポート(30%)
オフィスアワー 木曜3限。

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