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特別支援教育概論

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令和元年度以前入学者 特別支援教育概論
教員名 早川智博
単位数    1 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 集中 履修区分 選択
授業の形態 主として同時双方向型授業(ZOOMによるライブ中継)
集中10月実施 Blackboard ID:20203789
集中11月実施 Blackboard ID:20204728
授業概要 特別支援教育の教員経験がある者が、その経験を生かし、共生社会の形成に向けた特別支援教育の基礎と特別の支援を必要とする幼児、児童および生徒に対する理解と支援について講義する。教員養成に関する法令改正による教育課程の認定に新たに加えられた内容の「特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解」である。
授業のねらい・到達目標 共生社会の実現に向けた特別支援教育の基礎を学び、特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒について生きる力を身に付けていくことができるよう、個別の教育的ニーズに対して、組織的に対応していくための必要な知識や支援方法を理解する。

①特別な支援を必要とする幼児、児童及び生徒の障害の特性及び心身の発達を理解することができる。
②特別な支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する教育課程や支援の方を理解することができる。
③障害はないが特別の教育的ニーズのある幼児、児童及び生徒の学習上又は生活上の困難とその対応を理解することができる。
授業の方法 基本はZOOMによるライブ中継で授業を行い、適時プリントを配布する。トピックによってはDVD等を使用する。特別支援教育の教育現場では、複数の教員でチームティーチングで指導することにより、より個に応じた指適切な指導を可能としいる。授業でも実際の指導・支援を想定して、ZOOM内のブレークアウトセッションにて3人から4人のグループをつくり、事例や課題について解決案等を協議する。事前課題やリアクションペーパー等を使い自分の考えを述べ、ブレークアウトセッションでの主体的・協働的な学びの要素を含んだ演習で課題解決能力を高められるようにする。リアクションペーパーは授業後回収し、できる限り翌週に返却する。
授業計画
1 ガイダンス(到達目標及び授業の方法等について説明する)。共生社会の形成に向けた特別支援教育に関する制度の理念や仕組みを理解する。
【事前学習】シラバスを読んで、授業全体の流れを確認すること。教科書014頁から049頁を読み特別支援教育の特徴をノートにまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】ブレークアウトセッションの意見から特別支援教育の特徴をノートにまとめておくこと。 (1時間)
2 特別支援教育の特徴として「ニーズに応じた教育」「自立活動という領域」について理解する。さらに、「普通教育における特別支援教育の位置づけ」「特別支援学校の教育課程と授業の実際」等について理解する。教育課程の枠組みを踏まえ、個別の教育支援計画及び個別の指導計画を作成する意義と方法を理解する。
【事前学習】教科書156頁から165頁までを読み、そこに示された各計画を自分が作成することを想定して内容を確認すること。教科書著の付録DVD「Ⅳ その他計画書等」の中にある「個別の指導計画」の「本人・保護者の希望」に対応している「短期の目標」をノートに書き写しておくこと。 (1時間)
【事後学習】ブレークアウトセッションで行われた計画の作成のポイントを把握しておくこと。 (1時間)
3 視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、病弱、重複障害等をはじめとする特別支援学校で支援を必要とする幼児・児童および生徒の障害の特性や基本的な知識を身につけるとともに、支援方法を理解する。
【事前学習】教科書072頁から128頁までを読むとともに、付録DVD「Ⅰ 障害種別特別支援学校のスライド」を見て、障害種別の特別支援学校の教育活動や障害の特性について内容を整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】ブレークアウトセッションでの疑似体験や支援法についての内容を整理して、ノートにまとめておこと。 (1時間)
4 知的障害のある幼児・児童および生徒の障害の特性や基本的な知識を身につけるとともに、支援方法を理解する。
【事前学習】参考書第Ⅱ章3,「知的障害」の内容を整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】ブレークアウトセッションでの支援方法を整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
5 発達障害や軽度知的障害をはじめとする特別な支援を必要とする幼児・児童および生徒の障害特性や基本的知識を身に着けるとともに、支援方法について例示できるようにする。
【事前学習】参考書第Ⅱ章9,「発達障害」を読み、「発達障害の基礎知識」、「自閉症」の特徴と指導・支援についてノートにまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】ブレークアウトセッションでの意見から、発達障害、自閉症の定義と指導・支援についてまとめておくことトにまとめておくこと。 (1時間)
6 発達障害や軽度知的障害をはじめとする特別な支援を必要とする幼児・児童および生徒の障害特性や基本的知識を身に着けるとともに、支援方法について例示できるようにする。
【事前学習】参考書第Ⅱ章9,「発達障害」を読み、「学習障害」、「注意欠陥/多動性障害」の特徴と指導・支援についてまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】ブレークアウトセッションでの意見から、「学習障害」、「注意欠陥/多動性障害」の定義と指導・支援についてまとめておくこと。 (1時間)
7 支援体制の構築に向けた特別支援教育コーディネーター、関係諸機関・家庭との連携にる支援をについて理解する(母国語や貧困の問題等による特別の教育的ニーズのある幼児・児童・生徒の学習上および生活上の困難や対応の必要性を含む)。
【事前学習】教科書050頁から054頁までを読み、特別支援学校教員の職務について整理してまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】ブレークアウトセッションでまとめた関係諸機関の連携の仕方を確認しておくこと。 (1時間)
8 授業内試験とその解説。試験後のブレークアウトセッションを通して特別支援教育への理解をさらに深める。
【事前学習】第1回から第7回までの内容を中心に復習しておくこと。 (1時間)
【事後学習】ブレークアウトセッション内で積極的に議論して、解けなかった問題を解きなおすこと。 (1時間)
その他
教科書 宮崎英憲 監修 全国特別支援学校長会 編著 『特別支援教育のすべてがわかる教員を目指すあなたへ』 ジアース教育新社 2017年
教科書は基本的内容としてとらえ、参考書でより深めるよう活用する。
参考書 著作 独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所 『特別支援境域の基礎・基本 新訂版』 ジアース教育新社 2015年
文部科学省 『特別支援学校学習指導要領解説 各教科等編(小・中学部)』 開隆堂 2018年
参考書は教科書の内容をさらに深めるために使用する。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:授業内テストとして、第8回の授業内でのテストを行い、その点数で評価する。(60%)、授業参画度:授業参画度は、グループワークで記録したリアクションペーパー(授業時間に学修した内容)の記入の有無で評価する。(40%)
オフィスアワー 授業を連続し行うため、できるだけ授業内で質問を受けるようにしていく。

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